2024年2月5日月曜日

変らぬ伊予柑

   お米の新種のことは以前に書いたが、気候変動(沸騰化)に対応して強くて美味しいお米が各地で作られている。
 越後は魚沼でもコシヒカリから「新之助」に転換しつつあり、昨秋にその新米をいただいたが冷めても美味しかった。 

 次いでテレビで知ったことだが、奈良のイチゴの輸出が海外で好評で、赤、ピンク、ホワイト36粒ほどのパックが約90米ドル(約12,000円)、中には10万円の卸値がついたこともあったそうだ。
 古都姫(ことひめ)というような名であったが、実際、近頃の古都華(ことか)は大きくて美味しく、孫たちが来た時もこれを用意しておけば文句がない。

 というように農作物の品種改良は目まぐるしく、その成果も素晴らしいが、中には変わらなくて美味しいものがある。

 妻の先輩から頂いたのが伊予柑(いよかん)で、先輩の故郷の畑は手入れをしていないので酸っぱいというのだが、手入れはしていなくても味については謙遜のように思えるほど、外の皮をむいているときから果汁がしたたり、すばらしい香りが部屋中に充満する。
 伊予柑は明治19年に「偶発実生」で誕生し、昭和5年に「伊予柑」という名がついたそうだから、その後の品種改良はあっただろうが、よくは知らないが、今回いただいたものは、そこへ向けて先祖返りしたのではないかと思うような野性味もある。

 たびたび書いたが、孫の夏ちゃんは「花柚子」を温州ミカンのように食べるほど酸っぱい柑橘類が好きだから、すぐにお裾分けした。
 もちろん、わが夫婦も喜んで美味しく戴いた。世の中「甘い~!」だけが美味ではない。
 もし外の皮がポンカンのようにもう少し剥きやすかったら・・惜しいが許そう。

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