山背(やましろ)だより・・・京阪奈の狭い範囲の役にも立たない些細な日常を綴っています。・・・(お気軽にコメントください)(匿名で記載し本文に名前を入れる方法も簡単です)。 スマホの場合は、最終ページの「ウェブバージョンを表示」をタッチして、ウェブバージョンの右にあるアーカイブで年月をタッチしていただくと以前の記事を読んでいただくことができます。ウェブバージョンの最終ページの「前の投稿」で遡ることも可能です。
2021年12月31日金曜日
歴史が証明する
それでも地球は廻る
メルケル前首相は2011年3月11日の福島原発事故を受け、即時に原発17基のうちの老朽化した7基の運転を停止し、同年6月に原発撤退を法制化し、これまでに11基が停止されていたが、本日3基が停止され、残る3基も2022年中には停止される。
ヨーロッパでは、フランスが小型原発を評価するとしたことや、チェコなどでも老朽化した原発が稼働しているというような諸問題は残しながらも、ベルギーやスペインでも全面停止に向けて検討が進んでいる。
歴史は螺旋状に進歩するなどという言葉があったが、国内の選挙結果で思うように政権交代に近づかなかったことなどから、歴史の本流を見失ってはならないだろう。
我がなき後に洪水よ来たれ!というような利己主義が永遠に続くはずがない。ドイツの選択は理性の勝利を表している。
2022年、逡巡している暇はないし悲観する必要もない。今年も拙いブログをお読みいただきありがとうございました。
2021年12月30日木曜日
去年今年
近頃は、例えばブラックフライデーなどなどデパートやスーパーとテレビラジオが年中?行事を煽る傾向があって面白くないが、さはさりながら、旧習は馬鹿なことだと思いを致さないのもいただけない。
極論を言うと、歌や舞などの文化の淵源には神事があったし、文学を読み解くうえでもその種の教養は必要である。故に、年中行事にしても、歴史とその古さゆえの非合理的な側面を咀嚼して理解しつつ、大事にしたいと私は思っている。
1年に1回の作業をルーティンワークと言ってよいのかどうかわからないが、今年も祝箸の箸紙(箸袋)を作成した。古い大阪の形で「下から上に入れる」形である。今般の文字は「吉祥」にした。めでたいこと、幸先の善いことの兆しあり という気持ちで文字を選んだ。
そういう作業を通じて、1年を振り返り、新年にはさらに努力しようと決意すると言ったら「ええかっこ」だろうか。
2021年12月29日水曜日
定数削減は高くつく
マスコミを利用して嘘八百に近いキャッチコピーで支持を集めてきた維新の会が2月の大阪府議会で議員定数を88から79に1割削減する条例改正案を強行しようとしている。
1人区は現行の31から36に、全体の7割が1人区という小選挙区制の弊害を拡大するものだ。選挙区による選挙権の格差は現行の2.15倍から2.19倍に拡大する。
以前に書いたが、〇〇区の意見が一人(1政党)の意見であるというのは虚構である。であれば、現行の定数88のままでも合区をして31選挙区にすれば、一票の格差は1.95倍に縮小できる。当面の共産党の対案である。
民主主義を馬鹿にする維新が、例の何かの一つ覚えの「身を切る・・」と言って定数削減を図るのは、維新の党利党略以外の何ものでもない。
莫大な政党助成金にはだんまりを決め込んでの維新の党略を許すなら、戦後民主主義を9議席のために売り渡すことになる。
大阪府議会定数削減案に反対してほしい。
2021年12月28日火曜日
朝日の異議ありに異議あり
ところで、朝日新聞の24日の「オピニオン&フォーラム」は「異議あり」というタイトルまでつけて、「比例復活当選への批判が相次いだ」という論調で主張を展開し、多かれ少なかれ他のメディアも少し面白おかしく同様の論を展開している。それって、ほんとうにそれでいいのだろうか。
2021年12月27日月曜日
小選挙区が政治を劣化させた
司法の場で度々「違憲状態」が指摘されたため、国勢調査の結果にあわせて定数を変えていく仕組みをつくったのは自民党であるが、山口県のように党内で重要な県?が減らされるとなると異を唱えるのは身勝手極まりない。
そもそも小選挙区制には国勢調査(人口の変動)の度に定数や区割りを変更しなければならないという基本的な欠陥があることを直視すべきである。
連邦制の国家や合衆国のような場合を少し横に置けば、国会議員選挙の原則の基本を小選挙区制にする必要はどこにもない。否、害ばかりといえよう。
いみじくも細田議長は「人口比で国会議論が進められるなら人口の少ない地方(田舎)の意見は多数の都会の意見によって無視される」という趣旨の発言を行い、少なくない世論がそれを首肯している傾向があるが、国会の議論が公平民主的に進められるかどうかは社会の民主主義(民度)と各政党の見識の問題である。それを選挙制度の問題としてとらえるのは問題のすり替えである。
元に戻って、国会は国民の多様な意見を実態に即して反映させ、違いを超えた一致点を合意すべく議論することこそが最重要課題、使命である。
その基礎となる選挙区を小選挙区にして、その選挙区の代表意見は比較多数の個人や政党の意見と同じと言い切ることこそ虚構である。その選挙区にも多様な意見があり、他の選挙区にも同様に多様な意見があり、国民の中にも無視しえない多数の意見があるのが現実であるにもかかわらず、それぞれの選挙区で比較多数で無かった意見はいわゆる「死票」となることこそ最も決定的な小選挙区制の致命的欠陥である。
2021年の衆議院選挙大阪府の小選挙区の結果を見よう。定数19の内、維新が15、公明が4,あと自民も共産も立民も国民もれいわも0であるが、これが大阪府の意見の実像でないことは明らかでないか。事実、二度にわたるいわゆる都構想は住民投票で否決されたことをなんと見る。
香港の選挙を非民主的だと批判するなら、現実に起こっているこの大矛盾を放置しておいてよいはずがない。
安倍内閣後の政治を語るには紙数が足らないが、この国の政治の劣化を招いた原因の重要な一端が小選挙区制にあるのは明らかではないだろうか。
2021年12月26日日曜日
まもなく寅年
2021年12月25日土曜日
使用価値と交換価値
2021年12月23日木曜日
住吉踊り 4
さて伊勢物語というと、主人公「昔男」は在原業平と言われており、薬子(くすこ)の変によって嵯峨天皇に敗れた平城(へいぜい)上皇の孫で六歌仙の一人でもある。
2021年12月21日火曜日
健気なハナ〇〇
2021年12月20日月曜日
ファイヤースターター
孫の夏ちゃんにはそういうつもりで接しているが、言うは易く行うは難しで、そんなに簡単なものではない。
2021年12月19日日曜日
60分で聴く人新世の資本論
https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=1940_01
2021年12月18日土曜日
2021年12月16日木曜日
クオータ制のこと
日本では10月の総選挙を受け、女性議員の比率が10.1%から9.7%に後退し、世界的にも最悪の後進国となっているから、この主張は遠い世界の課題ではなく、目前の重要な課題だろう。
しかし私自身、世界中のクオータ制の内容はほとんど知らず、主にその目標が「選挙制度」と考えるなら、現下の小選挙区制が、例えばAという自治体の意見が、実際には多様であるにもかかわらず比較多数一人(一党)の意見とされ、そういう小選挙区代表が集合した議会が全く多様な民意を取捨した、現実と甚だしく乖離した構成となっている大問題とどのように整合していくのか十分理解が進んでいない。
クオータ制の勉強もしなければ。
2021年12月15日水曜日
古代の乗用車
2021年12月14日火曜日
夏か冬か
2021年12月13日月曜日
住吉踊り 3
2021年12月12日日曜日
クリスマスプレゼント
2021年12月11日土曜日
一病息災
2021年12月9日木曜日
あわてんぼうの
気力だけではどうにもならないことは多いが、気力を失わない方が失うよりも良いに決まっているだろう。
ただ、遠出は怖いので主にテレワークで日々を過ごしている。
2021年12月8日水曜日
鬼手仏心
「鬼手仏心」壁紙にする手術の日
「鬼手仏心」は(評)のとおり、ここでは別掲の色紙を壁紙にして、外見は「鬼手」のような手荒な手術にしても、その心は「仏心」のように患者を思って優しく進めてね!という私の気持ちの代弁。そのスマホを「お守り」にして手術のための入院をしたということ。
2021年12月7日火曜日
榧の実
アメリカ先住民の物語では、狩猟・採集生活では、老人などが老いると集団に迷惑がかからないよう身を引いて、いわば自死していた。時代は異なるが楢山節考を想起されよ。
そのことに関連して、考古学者小林達雄氏が要旨次のように述べられている。
■ 定住的なムラを営むようになると、若夫婦が食べ物や道具の材料をとりに出ている間老人は留守番をしていれば済むようになり、幼い孫の面倒をみていろいろなことを教えるようになった。祖父母から孫世代への知識の伝達、この循環が上手くいくようになると文化が発達した。■(文化庁編「日本発掘!)
・・・というようなことを、縄文人も食したであろう榧の実を食べながら考えた。
2021年12月6日月曜日
茱萸の花 満開
2021年12月5日日曜日
住吉踊り 2
それが、大正15年帝展で初の女性で特選をとったという生田花朝による『住吉踊り』という画である(もちろん特選の作品ではない)。
2021年12月4日土曜日
住吉踊り
2021年12月3日金曜日
古事記は偽書か
その40頁の紹介を逐一できないが、「古事記は太安麻侶の後裔で平安初期の人である多朝臣人長が撰録した」という大和岩雄氏の主張なども紹介の上で、例えば「飛鳥清原大宮御大八洲天皇」というような表記の時代区分などについて詳細に直木先生が論じられているのには頷くばかりだった。
2021年12月2日木曜日
一冊は直木孝次郎
11月中旬のアブレーション(手術)の日程はその1か月以上前に決まったから、入院中に何を読もうかということを楽しみに書店をウインドショッピングし、結局、直木孝次郎著『白鳥になった皇子』を購入して入院した。
その内容は少し私自身の予想に反していて『古事記』の現代語訳?だったが、古事記に出てくる歌を丁寧に現代語訳されているのが新鮮だった。