「参政党党首の神谷宗幣氏ってどういう経歴の人?」と妻に尋ねられたがよくは知らなかったのでフェイスブックを繰ると『西沢昭裕氏』の書かれた次の記事が出てきた。
🔳西沢昭裕
参政党の党首の神谷宗幣氏は2007年から15年まで大阪の吹田市の自民党系市議だった。
ちょうどこの時期に神谷氏はのちに森友事件を起こす籠池さん夫妻の経営する森友学園系列の資金を管理する社会福祉法人肇国舎の監事に就任している。
監事就任の前の2013年2月11日に神谷氏はイシキカイカク(株)を設立。
(中略)(安倍昭恵夫人は森友学園系列の塚本幼稚園の名誉校長だった。日本会議の櫻井よしこ氏もこの幼稚園の保護者の前で何度も講演して改憲を訴えている。ちなみに神谷氏は現在の妻である塚本幼稚園の事務員の女性と結婚)
監事だった期間は2013年6月1日~2015年5月31日だった。籠池さんの妻の籠池詢子さんの証言によれば「小学校の準備委員になりたいと入ってこられた」。
(中略)わたし(西沢)は、この時期に森友学園の資金関係すべてを熟知する監事だった神谷宗幣氏本人が、森友事件の当時者のひとりでもあったに違いないと考えている。
(中略)イシキカイカク株式会社は、2020年8月の時点で一般財団法人からの助成金『義務教育学校設立の準備』という理由で助成されているから、森友学園の小学校作りは頓挫したが、神谷氏は2020年時点でも右翼の学校づくりは諦めていなかったのではないか。
週刊文春7月17日号によれば、2022年だけでもクラウドファンディングで参政党支持者から集めた寄付金から約4000万円を私企業であるイシキカイカク(株)に流しこんでいる。
2023年に神谷氏はイシキカイカク(株)の代表取締役を妻神谷ふみ氏に譲った。支持者の浄財に手をつけているという批判を恐れたのは間違いないだろう。
週刊文春によれば、22年7月の参院選当選直後から参政党の神谷宗幣党首の公設秘書だった平岡有加里さんが23年12月に自死していた。
平岡さんは生前に「どんな暴言吐いても許されると思ってるのか‥‥」と知人にSNSで悩みを打ち明けていた。
神谷氏は「厳しいことは言った」「責任は感じている」と述べている。
統一教会との深い癒着が安倍晋三元首相の死をきっかけに暴露され、自民党の最も極右だった安倍派は解体に追い込まれた。
安倍派の残党が大挙して参政党の幹部に移っているとみて良いのではないか🔳(以上)
なお籠池諄子氏は別のSNS(2023.1.3)で「神谷さんは統一協会です」とツイートしている。
ほぼ予想通りの経歴なので驚きはない。Wikipediaでもいろんな情報がある。
さてその政策というか、キャッチコピー「日本人ファースト」がけっこう話題になっている。
「政治が悪いのでなく貴方の隣にいる〇〇が悪い」という論法は昔からある。
大阪維新の橋下が「福祉の受給者」をやり玉に挙げたのもこの手法だった。
これは結局「セフティーネット不要論」で「弱者切捨て論」、福祉国家無用論だ。
それを少しスマートにすると「社内の労働者代表との合意で労働基準のデロゲーション(逸脱)、早い話が底抜けを認めるという法改正に通じる。
そして、より弱者を叩いた次は次の弱者、例えば障碍者、福祉の受給者、年金受給者というようにエスカレートするのは歴史の事実が教えている。ナチスのユダヤ人差別もそうだったし、戦前の国家神道の下では「死んだら靖国へ行け」「浄土に行く奴は非国民だ」となった。
このようにけっこう危険なキャッチコピーなので、あえてこの記事を書いた。
今さらだが、「比例は共産党、大阪選挙区は清水ただし、京都選挙区は倉林明子」。悪貨は良貨を駆逐するではないが、こういう理知的な声はかえって大きくなりにくい。故に周囲の方々へ、一層のお声がけ、お力添えをお願いしたい。