それは記者がイスラエルのニル・バルカト経済産業相にインタビューをした場面だった。
彼(大臣)はこう言った。「ここにはパレスチナ人の土地など一切ない。ここは全てユダヤ人の土地だ。2000年、3000年前から・・」
旧約聖書だろう。これではパレスチナ側の降伏以外停戦も共存もない。発言者は政府の大臣である。
世界中には国家を持てない民族がいることを思うとこういう理屈を一笑に付すことはできないが、これでは理性的、平和的に国際秩序を保つことはできない。
日本国内でこの理屈を支持するためには北海道のほとんどをアイヌ民族に返してから語らなければならない。アメリカはネイティブアメリカンに。
ユーラシア大陸でも各民族の本籍地を確定などできるはずがない。
放送では殺人を含む暴力的な「入植」の実体も記録されていた。
ハマスのロケット弾を含む抵抗と人質作戦は全く支持しないが、村上春樹の『壁と卵』ではないけれど、現代の『壁と卵』の『壁』の暴力は言語に絶する。
是非ともNHK+の見逃し配信あたりで一度視聴されることをお勧めする。
最後の方に、ガザに住んで住民の福祉などに努力しているイスラエル人もいて、微かな希望も残されたが・・・・・。
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