友人たちの中には「もうテレビは見ていない」という人もいる。そこまでは言わないが私もあまり見ていない。だから12月6日の関西テレビ(フジテレビ)の『THEMANNZAI2020マスターズ』というのも見ていない。ところが奇特な人もいるものでフェイスブックでウーマンラッシュアワーの文字起こしをしてくれた小原美由紀という人がいる。YouTubeにもあったから一部欠落もあるが、なかなか面白い。ということで以下にシェアさせていただいた。
中川「どうもー ウーマンラッシュアワーで~す。」
村本「お客さんちょっと若いのでね。今日は桜を見る会の話をしましょう」
中川「いや、興味ないやろ」
村本「興味ないからああいうことになってるんでね」
中川「確かにね」
村本「桜を見る会って言うのは前回の安倍政権がですね。国の文書、公文書っていうのをシュレッダーにかけてしまったわけです。参加者の名簿をシュレッダーにかけたわけです。多くの国民は怒りましたね。
でも、それを一生懸命かばう奴らがいるわけ。安倍政権の支持者が一生懸命かばうわけですよ。それぐらいいいじゃないかと。許してやれと。彼らはもう、安倍政権のことを信じてるから。彼らが公文書を改ざんしようが、シュレッダーにかけようが、一生懸命かばうわけなんですね。
そいつらが、俺のことが嫌いで。俺が普段から安倍政権のことうわーっと言ってるから、俺のことが嫌いで。SNSで攻撃を仕掛けてくるのは、そいつらなんですよ。このまえもSNSぱっと見たらですね、「村本、地獄へ行け」みたいなのね、書いてあるわけですよ。
俺思ったわけ。地獄っつうのは、Go Toの対象ですかと。」
(爆笑 拍手)
村本「対象じゃないですか? Go Toで地獄へ行くのは税金使われないの?絶対使われますよ。だって中曽根さんのね、葬式が1億円の税金使われたから、あの世は 絶対Go Toの対象だと私思うんですよ。」
中川「ない、ないない。」
村本「こんなこと、この前Twitterでけんかして、書いてたんですね。それでめんどくさかったから、Twitter削除して、消したんですよ。なんて言われたと思います?
『村本がTwitter削除して逃げやがった』っていうんです。
ちょっと待ってくださいよ、
安倍政権が公文書をシュレッダーかけたことは許して、お笑い芸人がTwitterを削除したことは許せないと。」
中川「確かに。」
村本「も一回だけ言わせてください。
安倍政権が公文書をシュレッダーかけたことは許して、いちお笑い芸人がTwitterを削除したことは許せない。
もう一回だけ言わせてください。」
中川「まだ言うん!」
村本「安倍政権が公文書をシュレッダーかけたことは許して、お笑い芸人がTwitterを削除したことは許せない。」
中川「まぁまぁ」
村本「わかったことは一個だけ!俺のTwitterは、公文書よりも上だ!!」
(拍手)
村本「もうすぐ10年ですよね。
東日本大震災から10年経ちますね。」
中川「そんな経つ」
村本「もう日本中、あちこち被災地だらけで。
テレビってのは卑怯なもんで、新しい被災地ばかり取り上げて、前までの被災地は取り上げないから、ほぼ復興したかのようになってるわけじゃないですか。
僕、いろんな被災地に行くんですが、この前被災者の人と会って、お酒を飲んでたんですね。なにか不満はありますか?って聴いたんですよ。
そしたら彼らは、こう言うんです。『やってもらってるだけありがたい』っていうんですよ。ね。そんなわけないじゃないですか。絶対、不満があるわけですよ。
僕はがんがん酒を飲ませて、ホントは?ホントは?ホントは?と酒を飲ませまくりました。
それから2時間くらい経ったときです。彼らが急に言いました。
『ぶっちゃけ、言っていいですか!?』と。『最近、こんな救援物資はいやだ、と言うランキングをつけてます』と。
中川「どんなランキングや」
村本「いいーね!と。最高じゃないかと。今日、彼らの声を持ってきましたから。こんな救援物資はいやだという 彼らから聞いたランキング。聞いてもらっていいですか?
まず、千羽鶴はいらないと言ってました!
中川「いやーいやいや、困るわ~」
村本「千羽鶴はマジいらない。1人からだったら千羽。2人からだったら2千羽。全国各地から何十万羽の鶴が送られてくる。
こんなに恩返しはできない!と言っていました。」
中川「いや、うまいこというねぇ」
村本「あと、段ボール開けたら、お面みたいな。謎の部族のお面みたいなのが入ってたんですって。
『私たち、これをどこでかぶればいいんですか?』と。『被災地にカメラが回ったときに自分の顔が映りたくない時にこれをかぶればいいんですか?』って。
彼らからもらった最高の名言を、今日は全国のみなさんに捧げましょう!
『そっちで要らないものは、こっちでも要らない』!!」
中川「いや、その通りよ」
村本「この前ねぇ~。麻生太郎が言ってましたよ。政治に若者が無関心だと悪いように言うけども。政治に無関心なことは悪いことじゃないと。
例えばね、アフガニスタンなどに行って、地雷を踏んで、命を落として、それで初めて政治に対して関心がでる、みたいなことを言ってますね。この国では地雷を踏むことはないから、政治に無関心でもいい、みたいなことを言ってましたね。
そこで思ったんですね、
ちょっと待ってくれ。確かに地雷を踏んではないけど、
福島では原発事故で故郷を奪われた人がたくさんいるし、
沖縄なんかではね、基地をいっぱい押しつけられて、静かな空とか青い海とか、人間関係を壊された人がいっぱいいるわけですね。
朝鮮学校のこどもたちはですね、自分たちのルーツを学ぶという当たり前の教育の権利すら奪われ続けている。
彼女たちは、ずーっと声をあげ続けているんですが、声を上げ続けても、みなさんが無関心だったら、彼らの声はずーっと聴き取れないまま。ずっと、泣き声を放置するままじゃないですか。
私は気づきましたよ。
日本のこと 平和って言いますが、平和ってなんだ、っていったら 彼らの声を聴かないことですよ。
聞かないから平和を実感できるわけですよ。
無視すりゃぜんぶ平和ですよ。
だから、その泣き声っていうのは、ここに持って来なきゃいけない。芸人が持ってこなきゃならない。
これニュースキャスターじゃだめ。政治家じゃだめ。彼らは悲しい話を悲しいようにしか伝えないから。
お笑い芸人は悲しい話もこうやって伝えることができる、笑いにすることができる。痛みに触れて和らぐことができるわけですよ。だからお笑い芸人ていうのはここに持ってこなきゃいけないんですよ。もっともっとここに持ちこまないといけないわけなんですよ。
まぁ、こんなことバーーーっとしゃべっていたら、
『そんなに日本がいやなんだったら、とっとと日本から出てけ!』っていわれるんですよ。
わかりましたと。私が仮に日本を出て、アメリカでもどこでも行くとしましょう。
そしたらアメリカ人はたぶんこう言うんじゃないですか?
「そっちで要らないものは、こっちでも要らない!!」
(爆笑 拍手)
中川「いや、しっかりまとめたな!」
村本「最後に、フジテレビ、絶対このネタ、改ざんすんなよ!」
(手を振って、先に去って行く)
中川「どうもー、ありがとうございましたー!!
さようなら~~!」