山背(やましろ)だより・・・京阪奈の狭い範囲の役にも立たない些細な日常を綴っています。・・・(お気軽にコメントください)(匿名で記載し本文に名前を入れる方法も簡単です)。 スマホの場合は、最終ページの「ウェブバージョンを表示」をタッチして、ウェブバージョンの右にあるアーカイブで年月をタッチしていただくと以前の記事を読んでいただくことができます。ウェブバージョンの最終ページの「前の投稿」で遡ることも可能です。
2021年10月31日日曜日
2021年10月30日土曜日
2021年10月29日金曜日
期日前投票に行ってきた
国保課で高額療養費支給申請書も貰ってきた。高額医療費の基準を突破しそうな自身の状態が情けないが、とりあえずその基準以上の金額の心配がない医療保険制度をありがたいと思う。 堤 未果さんの本のなかに父親(放送ジャーナリストばばこういち)の遺言が「国民皆保険制度を守ってくれ」であったことを思いだした。
TPPにアメリカが入ってくれば「アメリカの保険会社に対する障壁だ、保護策だ」と健保制度が壊される危険が大きい。恐ろしいことだが、アベノミクスを引継ぐという岸田自公政権はそれを進めるだろう。
総選挙では、巧言令色が並べ立てられるが、もっと本質的な議論をしなければならない。
先の提起と微妙に異なるが、アメリカでは上院予算委員長にバーニー・サンダース氏がついている時代だ。氏は社会主義者を名乗り、国民皆保険を訴えている。
期日前投票、もちろん「比例は共産党」に投票してきた。
次の絵は、絵本作家長谷川義史さんのFBの「期日前投票に行ってきた」の絵だ。長谷川義史さんはすばらしい。
2021年10月28日木曜日
アベノマスクを忘れないで
代表樋山茂氏が Buzz feed の取材を受けて語ったところでは、祖父から3代にわたる創価学会員で現在も公明党員だと述べている。 樋山代表は2018年には別名義の会社で脱税事件を起こし刑も確定している。 また「ユースピオ」は契約時には定款にマスクの制作もマスクに係る輸出入も記載がなかった。
2021年10月27日水曜日
2021年10月26日火曜日
浮かれていないか
しかし世界を見ると、ヨーロッパでもアジアでも、一旦抑え込めたかに見えた国々で拡大している。
そういう意味でも、それに、いわゆる専門家の見解でも、第6波の到来は高い確率で予想されている。
とすれば、ここは浮かれることなく、第5波までの反省に立ち、これまでの対策の弱点を補強し、ピーク時には手が回らなかった宿題について、第6波に備える準備を固める時期ではないのか。
時短要請解除が悪いといっているのではないが、自公や維新が選挙目当てにGoToを吹聴し、テレビなどが無批判に時短明けの繁華街の混雑を放映するのは、浮かれすぎていると思う。要するに科学的でないと思う。
2021年10月25日月曜日
斬られる改革
コロナに絞ってみても、大阪府内の死者数は3千人を超えており、人口当たりだと東京都の1.5倍以上に上っている。右に掲げた表は直近1週間の東京都と大阪府の各日ごとの感染者数と死者数だが、統計的比較のために東京都の人口当たりなら大阪はこうなるという人口比の数字を下の2行に表示した。
吉村大阪府知事が毎日のように「あれもやります」「これもやります」とテレビで言うものだから、検証抜きで何かしている印象だけは広がっているが、言葉ではどうにもできないリアルな数字は一目瞭然で、浜岡豊慶大教授調査の「コロナ対策都道府県ランキング」では大阪府がワースト1と報告されているのもムベなるかな。
結局維新の「身を切る改革」なるキャッチコピーは、庶民には「斬られる改革」そのものだった。市立病院の廃止、公的病院への補助金の廃止、保健所の徹底縮小、公衆衛生機関の統廃合、さらに今春には専門家の警鐘を無視した重症病床の3割削減の何が「改革」だろうか。
その上に、感染拡大の予兆をつかむべき調査へは後ろ向きで、テレビに出ずっぱなし言いぱなしの非科学的発言の数々、・・・「原則自宅療養」(要するに入院拒絶)を打ち出したり、風呂敷を広げた大規模医療・療養センターは病床最大1千床に医師1人というもので、もう詐欺師の発言レベルと言える。。
そして医療機関にも飲食関係事業場に対しても減収補償は拒否し、アルバイトによって国防婦人会並みの「見回り隊」を出して監視と制裁をちらつかせ、時短の協力金も全国一遅いというのが文句なしの実態。
それでもテレビの影響は大きいから、真面目な庶民は「まさかそれほどひどい」とは思えない。
奈良北部の知人に電話をしたら、「選挙区に共産党が出ていないから維新にでも入れておこうかと思っていた」と言われてびっくりしたが、それがリアルな情勢かもしれない。
もちろん、野党共闘がなって立民の馬淵澄夫を推していること、比例は共産党のこと、国民審査も少なくとも選挙区で0.5人分以下の参政権であっても合憲とした4人は不信任に値することを語って了解を得た。選挙は油断したら負けるとは解っていたが・・・。
2021年10月24日日曜日
底が抜けてる
これは、北や習近平の国や途上国の独裁国家に負けないモラルの底抜けで、良心ある国民は看過してはならない出来事だと思う。
発覚のきっかけは、フォロワー数17万というDappiなる「人物」がツイッターで自民党や維新を持ち上げる一方、政権を批判する野党やメディアを虚偽の情報等で攻撃していたところ、「近畿財務局の赤木さんは立民党の小西議員、杉尾議員が1時間つるし上げた翌日に自殺」などと投稿・拡散されたことで両議員が名誉棄損・損害賠償訴訟を起こし発信者情報の開示が認められた結果、Dappiなる「人物」は実は個人ではなく、ウェブ・広告制作会社であることが判明した。つまり、誰かから受注して大量の情報を発信していた。これがどんなに危険なものであるかは女子プロレスラーの自殺事件を想起してもらいたい。
しかも、社長は自民党事務総長の親戚で、得意先は自民党で、取引銀行はりそな衆議院支店という。ちなみに、りそな衆議院支店は議員会館内にあり、「国会通行証を持ち、お勤めの方のみ口座開設や利用が可能」と銀行が述べている。
この問題を「たかがツイッター程度」というのは大きな誤りで、テレビ報道の中でも「今日バズった話題は・・」などとSNSが増幅して取り上げられているから、実際の政治宣伝(プロパガンダ)として大きな力を持っている。それだけにニセ情報(フェイクニュース)は許すことのできない犯罪である。
それを会社名を隠し、さらに個人であるかのように偽った怪しげな会社に発注して、アルバイト(?)を雇って計画的・大量に不法行為をさせていたのが政権与党であるのだから、「底が抜けた」と感じるのは私だけではないだろう。
昔から、出所不明の悪質違法ビラを大量に配布するのは、その組織力からいって某宗教政党と思われているから、政権与党のこんな犯罪行為を見過ごすならばこの国は無法国家になってしまう。
こんな民主主義にとって重大な出来事に口をつぐむ多くのマスコミも怖ろしい。よって、できるだけこの事実をお知り合いに広げていただきたい。このブログは正々堂々とメールアドレスも公表して書いているものである。
2021年10月23日土曜日
小選挙区制の誤り
ある地域、例えば奈良県北部なら奈良県北部の住民の、多岐にわたる課題の総意が比較多数の一人(実際は一政党)の意見どおりであるとするのはどこから考えても正しくない。
それを「二大政党制を目指す」とか言って無理やりに小選挙区制を導入してから日本の政治は明らかに劣化した。もう少し現実の話をすると、その昔は自民党の中にも政策や意見の異なる派閥が同一中選挙区内で争ったものだが、小選挙区制になってからは自民党中央本部が原則一人しか公認しないから自民党内の多様性がなくなり、議員自身が(公認権をもつ)本部を牛耳る主要派閥の主張に迎合・忖度していて、立場は別にしても堂々とした見識を持つ政治家が与党にいなくなった。
この制度矛盾は、立民、共産、社民、新選組の野党共闘が政権交代を実現しても基本的に残る。
国民の総意がそのとおり議会に反映されるのは完全比例代表制だが、せめてかつてのような1選挙区の定数が5人以上程度の中選挙区制の方が民主主義に近い。
小選挙区制の肯定意見の中には、人口の少ない地方の意見が尊重されるという主張があるが、世の中には都会対地方という区分以外に男性対女性、青年対壮年乃至は高齢者、事業者対勤労者等々等々多くの差異がある。それを選挙区という制度で解決させようとすれば無数に細分化した選挙制度が望ましいことになる。それらは選挙区ではなく、議会とそれを選ぶ選挙民の知恵や理性で解決すべきものだろう。
小選挙区制のもう一つ大きな弊害は、どうしても選挙権の持つ「重み」に大きな格差を生むことだ。中選挙区など選挙区を大きくするほどこの矛盾は小さくなる。つまり、憲法が定める極めて重要な権利である参政権について、ある選挙区の1人分の権利に対して、ある選挙区の住民は0.5人分以下の権利しか持てないという大問題である。
さて、2019年参議院選挙では宮城県や新潟県の県民の1票の価値は福井県民の0.34票しかなかった。その不当性を訴えた訴訟に最高裁は2020年合憲との不当判決を行った。その判決に加わった最高裁裁判官6名が今度の総選挙と一緒に国民審査の投票の投票の対象になっている。6名中不当判決(多数意見)に組した裁判官は深山、林、岡村、草野の4裁判官である。「国民は知っているぞ」と意思表示をして民主主義を育てるためにも、少なくともこの4裁判官には✖をつけて投票したいと私は思っている。✖の投票以外は「信任」となるので読者の皆さんも検討してみてほしい。
2021年10月22日金曜日
CTスキャン顛末
スキャン後、看護師と技師が「気分は悪くありませんか」「 体が痒いとか異常はありませんか」と造影剤の副反応について心配してくれたが、それよりも私が起き上がることができなくてちょっとした問題になった。
ネタを明かせば造影剤の副反応ではなく「ぎっくり腰」のためだった。昨日の朝にぎっくり腰を起こしたのだが、今でも整形外科をムリヤリ症状固定にしても歯科以外に4つの病気で病院に行っているからこれ以上罹る気にならず、自分自身で騙し騙し対応していたのだが、狭いCTのベッドからは起き上がることができなかった。
一昔前に「三隣亡」などという迷信が流行ったことがあるが、こうなると人知の及ばぬ疫病神も信じたくなる。まあ、こんなブログが書けているのだから命には別条なかろう。
今月は医療費に相当出費したが、それでも皆保険制度のお陰でどうにか過ごしている。
アメリカには日本のような公的皆保険制度はないから、今の私のような場合、手術をためらって服薬でどうにかという庶民も多いだろう。
アメリカの属国魂に取りつかれている自公政権は「自助」「共助」を進めている。コロナもそうだが総選挙で自公政権を信任すると命までもが危うくなる。
熟柿
秋空に輝く柿を風景として楽しんで採らずにおくと、熟した実は小鳥の餌になる。カラスは勿論ヒヨドリも憎いがメジロが突いていると可愛いくて「ひとつふたつはいいか」という気になる。我ながら勝手なものである。
で元に戻って、寒気は柿を熟してくれるが、早速体の弱い凜ちゃんは咳をして洟を出している。暑い季節も大変だが寒い季節は輪をかけて辛い。
凜ちゃんは療育園に行っている。冬季は体の弱い児どおし風邪のうつしあいのようになる。解ってはいるがみんな大変だ。
政党党首討論会で自民党岸田総裁は消費税の引き下げに反対したが、「消費税は福祉のため」という大嘘を今も信じている人もいる。掲載した表のとおり、消費税導入以後社会保障は劣化の一途をたどっている。消費税は法人税引き下げの代替財源になっただけだ。
もういい加減こんな嘘つきの政治はやめさせたい。世の中には障害者と健常者がいるのではない。すでに障害のある人といずれ障害を持つ人がいるだけだ。世にはびこる「今だけ、カネだけ、自分だけ」精神が続いてよいはずがない。
2021年10月21日木曜日
四天王に思う
私は時々東大寺法華堂を訪れるのだが、そこで思うのは誰がどう見ても四天王のモデルは元々からユーラシアのモンゴロイド系遊牧騎馬民族だったことは間違いない。
それはきっと、中原(中華の平原)やシルクロードの仏教国において、観世音菩薩などの本尊をガードするイメージは遊牧騎馬民族に勝るものはないというのが常識に属していたのだろう。
大阪の四天王寺は奈良の飛鳥寺と並んで我が国最古級の寺院であるが、日本書紀の記述やそもそも「四天王寺」という名前からして、当初の本尊は四天王ではなかったか? それがだんだん他のご本尊のガードマン的な地位に変化したのではなかろうか。
さてさて、大相撲では圧倒的にモンゴル勢が活躍しているが、大相撲の親方の資格条件が日本国籍だというのは、「大相撲はスポーツであり神事である」という立場の私からしても、些か不公平だと思う。
白鵬の立ち居振る舞いは好きではないが、あれだけの成績に対して一代年寄を贈らない相撲協会もフェアでないと思う。
2021年10月20日水曜日
シニシズム(冷笑主義)にさよならを
衆議院選挙が公示されたが、「今さら民主主義? なんだか古くせーし、だせー感じだし、聞き飽きたし、みんなで寄ってたかってわーわー言っても何も決まんねーし。誰かエライ人に決めてもらったほうが速くね?」と思っている若者もいるかもしれない。この言葉の部分は本田由紀さんの本から引用したので、東京弁の若者言葉になっている。
さて、中島岳志教授の言葉を引用すれば「岸田内閣は安倍政権」で、森友の再調査も説明もしないといっているが、そういう下で「日本がだめでも自分がOKならいいじゃん」はどこまで通用するだろうか。
近畿財務局の赤木俊夫さんは、自身に全く関わりない事件(当初の契約事案には関わっていなかったので理解も十分できていなかった)の不法な後始末を命じられ、財務本省と大阪地検によって自死させられたが、自公政権が続く限り、明日は違う形で貴方の身に降りかかってくるとも限らない。権力すなわち政治とはそういうものである。
昨年、米公民権運動の指導者の一人ジョン・ルイス下院議員がなくなったが、米国史上初の女性副大統領(大統領がなくなった場合などは大統領に就任する)と決まったカマラ・ハリス上院議員は次のように演説した。
■ ジョン・ルイス下院議員は亡くなる前にこう書きました。「民主主義は状態ではなく行動である」と。その意味するところは、アメリカの民主主義は決して保証されていないということです。私たちがそのために闘い、守る意志があってこそ強いものとなります。当然のものとして受け止めてはなりません」■
赤木さん事件ではないが、日本の芸能界では西欧と大きく異なって、政府に楯突くかのような発言をすると抹殺されそうな風潮があって、そのことが若者のシニシズムを煽ってもいる。かつて森喜朗首相は「選挙には関心がないといって寝てしまってくれればそれでいい」とホンネを語った。
そういう下で今般、芸能人が「選挙に行こう」と発言したことは、支持する政党等の立場を超えて日本の民主主義のために立派なことだと思う。You Tube で「選挙へ行こう」と検索すると次の動画が見られる。
2021年10月19日火曜日
急がば回れ
世界に誇れる「スゴイ国」なのか、まあまあそこそこ「普通の国」なのか、それとも「相当やばい国」なのか。
現状認識次第では、自助と自己責任で我慢するか、誰がなってもそこそこだろうと冷笑で済ますか、それとも・・・。
「井の中の蛙、大海を知らず」でいいと見て見ないふりをして卑怯に生きるのも人生かも知れないが、Nobody's free until everybody's free (すべての人が自由にならない限り誰も自由にはなれない)と、アメリカ公民権運動の中で唱えられた言葉の尊さに目を瞑りたくはない。
岸田内閣は「新しい資本主義」を打ち出したが、それは何かと尋ねたら「まず成長させたなら”滴り落ちた(トリクルダウンした)”富の分配に配慮する」と言う。それって格差拡大の元凶のアベノミクスの表示替えではないか。こんな「口約」に一喜一憂するのは朝三暮四のお猿さんぐらいだろう。
翌日から期日前投票が始まるから時間はないが、先人は「急がば回れ」とも教えている。
10月10日初版第一刷、本多由紀著『「日本」ってどんな国?』(ちくまプリマー新書)は多種多様な国際比較データで日本の現状と歴史的段階を教えてくれる。
それらが示すものは、「もひとつな日本」などではなく、もっと深刻な「崩壊過程の日本」である。「もう政治になんて期待しない」と言っているうちに、確実にこの国は・・・。
急がば回れ! ムードよりも理知的に選択をしたいと願い皆さんは、是非とも書店へ足を運んでいただきたい。一読しておくべき書籍だと思う。
2021年10月18日月曜日
海兵隊の真実
さて軍事問題には素人の私だが、元海上自衛隊幹部の文谷数重氏の主張が17日付け赤旗日曜版に載っていて、目から鱗が落ちたような気になった。氏は「米軍と協力して中国と対峙することがありうる」という立場だが、それでも紙面に登場させる赤旗の度量にも感心したがそれはさておき、沖縄における米軍海兵隊の部分だけをかいつまんで紹介すると・・・、
2021年10月17日日曜日
十三夜
それにしても旧暦9月15日の満月ではなく少し前にズレた13日というのが何とも趣きがある。
前の仲秋の名月の際に孫の凜ちゃんが、教えていないのに飾ってあるお団子を見て「お月見団子」と言ったので驚いたが、絵本に「お月見お化け」というのがあり、凜ちゃんがそのTシャツも持っていたので納得した。
大義と私心
2021年10月16日土曜日
2021年10月15日金曜日
候補者一本化
共産党と立民党が合意し13日に発表したところでは、大阪5区宮本たけし、東京4区谷川智行、福島5区熊谷智の3選挙区で共産党候補を野党統一候補とし、さらに千葉6区浅野史子、愛媛4区西井直人でも事実上の統一候補とし、他の23選挙区では共産党が小選挙区立候補を取りやめて立民党候補に一本化がなった。
革新の大義のために取りやめた予定候補者や家族、支援者等の胸中は想像を絶するものがある。前回の各党の得票数の算数などでなく、この心意気にこそ敬意を表したい。
さて、総選挙にあたっては、与党の片割れまでが「うちは10万円だ」「うちは20万円出そう」というような「口約」が新聞を賑わせているが、一番大事なことはその話が「信じられるかどうか」だろう。
テレビショッピングではないが、70代の高齢者が明日にも40代になる健康食品などあるはずがない。それでも信じて買う人がいる。選挙になるとそういう同種のCMにマスコミが加担する。
昨日も一昨日も「自分で考えよう」と書いたが、テレビや新聞を見て、「そんなあほな」と思うことが大切だ。
上手いことを言っている人(党)よりも信じられる人(党)を選択したい。
2021年10月14日木曜日
金剛力士
何を私が驚いたかというと、「そんなこと、人に尋ねるか」「自分で考えろや」と思ったからである。
知らないことを聴くのは恥でも何でもない。しかし、まず考えてみてはどうか。スマホなどの検索機能のせいか、学校教育のせいか知らないが、直ぐに誰かから「正解」を得ようとしていないか。ミュージアムの受付の方が東西を言い間違って回答したら信じるのでしょうね、この方は。
そういえば、大仏殿で遠足の子どもたちによく「この大仏様の前の花瓶の蝶はどこかおかしくないか?」と話しかけるのだが、子どもたちは「遠足や修学旅行に来る超有名寺院に、先生から聞かされてもいない不思議がある」などとは思いもしないような驚いた顔をする。
いくらかやりとりをして、そのうち「足が8本」に辿り着くと「何故?」とみんな私に答えを聞いてくる。もちろん私は「そんなことは帰ってから考えたら」と返すのだ。大切なのは答えの記憶ではなく不思議を考えこむ過程ではないだろうか。
それに、この蝶の謎、諸説あるが、私自身本当の理由はわからない。
2021年10月13日水曜日
知性的であること
氏は著書等で氏の論文等を自由に引用、転載してもらっても良いと語られているので、私としては広く皆さんに参考になりはしないかと考え、以下にご紹介する。
◇『日本共産党に期待すること』という題で「赤旗」から寄稿依頼があった。こんなことを書いた。
第一に「論理的であること」「知性的であること」にこだわり続ける政党であること。
今の日本社会は底の抜けたような反知性主義のうちに頽落している。いくら嘘をついても、デタラメを言っても、食言しても、政治家にとってまったくダメージにならないという時代がもう10年近く続いている。
日本共産党だけはこの俗情に結託しないで欲しい。嘘をつくと顔が赤くなる。論理的でない言葉を言おうとすると舌がこわばる。そういう「かたくな」な政党であって欲しい。そういう政党が一つくらいは必要である。
離合集散を繰り返す諸政党を見ていると、いったい彼らがどういう綱領的課題を実現したくて政治をしているのかがわからなくなる。
日本共産党はこの100年、コミュニズムの興亡の歴史のただ中にあって、日本固有の特殊な歴史的条件下で、おのれの立ち位置を決定し、言語化し、国民の支持を求めるという困難な事業を担ってきた。
そのおかげもあって日本はマルクス主義研究と実践の蓄積においてアジア第一の「マルクス主義先進国」になった。このことの世界史的重要性を忘れるべきではない。歴史の風雪に耐え続けたこの政党が存在することは日本政治史を俯瞰するためにぜひとも必要だと私は思っている。
党名変更については、私は「共産党」という党名を維持して欲しいと思っている。
ロシア革命以来100年余、世界中で「共産党」という党名を掲げた政治組織が誕生し、活動し、いくつかは姿を消した。なぜ、ある国では共産党は生き残り、ある国では消滅し、ある国では姿を変えたのか。それを研究する「比較共産党史」という学問領域があれば、それぞれの国の固有の政治風土を理解する上できわめて有用だと私は考えている。
以前、「アメリカ共産党史」を調べたことがある。これは石川康宏さんとの共著『若者よマルクスを読もう』にのちに収録された。なぜアメリカでは共産主義が「土着」しなかったのかという関心から調べたものだが、アメリカの政治文化の特殊性を際立たせるという点では有効な視点だったと思う。
同じように「中国共産党史」も「フランス共産党史」も「イギリス共産党史」も「インドネシア共産党史」も「朝鮮共産党史」も、それぞれの国の固有の、土着の政治文化の特性を知る上では有用だろう。そのような世界史的研究の足場としても「日本共産党」という党名は変えるべきではないというのが私の考えである。(2021-09-29)
2021年10月12日火曜日
書は難しい
「掛け軸という東洋の知恵を見直したい」と10月1日に書いた。その折東洋の知恵と言ったが、目出度い言葉などで福を願うのは中国伝来かも知れないが、部屋の中に季節を呼び込むのは利休あたりからの日本人の感性のような気がする。
で10月1日の記事には”食欲の秋”的な掛け軸の写真を添付したのだが、情けないことに浅学故、「書」の一部(後ろから2行目)の文字を読むことができなかった。いろんな辞書を引っ張り出したり、「沙州」から連想してシルクロード、敦煌、莫高窟などの本を引っ張り出したりしたが、確たる正解は解らなかった。
そもそも、この書画は東大寺の有名な別当であった故清水公照師の書画である。そこで、師の故郷にあり、師の多くの作品を所蔵されている『姫路市書写の里・美術工芸館』に問い合わせて教えてもらうことにしたところ、快く対応していただいた。さすが学芸員の方だと想像した。
回答は、『豚 山羊 沙州のニラを添えて食う 西域の営み ■塵の朝 公照』で、■は不明ということで、附記として、『清水公照は「中国・西域の旅」と題して昭和63年5月に(敦煌、西安、北京)などの中国旅行をしています。沙州とは現在の敦煌(とんこう)周辺地域のことで、砂漠で有名ですが砂ぼこりなどが街に舞うそうです。この時の様子を描いたものと思いますので、「芥塵」「埃塵」かも知れません。』とあった。そしてこれはほゞ私の推測と外れていなかった。
ただこの文字が朝食に係るとすれば「羹」(あつもの)(羊羹の羹)もアリかと考えたのだが、その場合、次に付く「塵」以外の相応しい文字が見つからなかった。
結局私は、文字の形から「芥塵」も捨てがたいが、より西域のイメージが漂う「黄塵」と読みたいと思うようになった。書や文字に詳しい方々のご教示を乞う。
『 豚 山羊 沙州のニラを添えて食う 西域の営み 黄塵の朝 公照 』で如何。
2021年10月11日月曜日
犬っころ草
2021年10月10日日曜日
紫でないツルムラサキ
2021年10月9日土曜日
インフルエンザの予防接種
(主文)高齢者は26日までに予防接種を行った方がよい。
(理由)2020-2021年シーズンは、最悪の想定であった新型コロナ肺炎とインフルエンザの同時流行がなかった。
これは手洗い、マスク、三密回避、人流制限等のコロナ対策がインフルエンザにも効果的であっただろうことと、コロナ肺炎ウイルスとインフルエンザウイルスとの間にウイルス干渉が起こった可能性が指摘されている(先にある種のウイルスの流行があると他のウイルスの流行が抑制される)。
これらの地域で保存されたウイルスが、今後国境を越えた人の移動が再開されれば、世界中へ拡散される懸念があり、その場合、日本の前シーズンに罹患した人が極めて少数であったため、社会全体の集団免疫が形成されていないと考えられ、そのような状況下で、海外からウイルスが持ち込まれれば大きな流行を起こす可能性もある。
よって、医療機関が新型コロナ肺炎(COVID-19)対策にできる限り対応できるよう、ワクチンで予防できる疾患については可及的に接種を行い、医療機関への受診を抑制して医療現場の負担を軽減することも重要だ。」と述べている。
ワクチンの製造予定量、つまり供給量について厚労省は、平成27年度以降で最大の供給量を確保できる見込みと述べているが、私のかかりつけの医院では去年より供給が減っていると嘆いている。その理由はわからない。
また厚労省は、ワクチンの効率的な使用と安定供給つまり優先的な接種に関して、予防接種法に基づく定期接種の対象者の方(65歳以上の高齢者等)で接種を希望される方は10月26日までに早めに接種を行っていただき、10月26日以降は、医療従事者、基礎疾患を有する方、妊婦、生後6ヶ月から小学校2年生までの方で、接種を希望される方は早めに接種を行っていただくことを呼びかけている。
新型コロナワクチンの接種では、いろんなトラブルで接種が遅れた高齢者が私の周りでも少なくなかったが、同じような失敗を繰り返すことなく、早々に接種されるのが良いのではないだろうか。
2021年10月8日金曜日
ウッドペッカー
今回の写真はそういうノーマルなものでなく、巣立ちを急いで失敗した雛で、歩道の脇で親を探して動き回っていた。
キツツキが地上を歩き回っているのもおかしいが、スマホで撮ったので少し見つけにくいかも・・。
こういうケースは「雛は拾わない」が原則で、人間の匂いの付いた雛は親に子育てを放棄される。そしたら「そのままにして猫や鴉に食われたらどうする」という反論もあるかもしれないが、それは自然界の当たり前の循環の一つであって、多くの場合は親鳥が安全な場所へリードして助けるらしい。
ということで、カシャカシャと撮ってその場を後にした。もしサバイバルに成功したならわが庭を訪れよ。
2021年10月6日水曜日
重ね重ねメッセージの伝え方
2021年10月5日火曜日
孫のレポート
そんな詳細はどうでもよい。祖父ちゃんに教えてやろうという感性が嬉しい。
蜘蛛は正確には昆虫ではないが、普通には人間が嫌がる種々の害虫を食べてくれる「益虫」である。蟷螂もしかり。しかしこの場面は「益虫」を食べる蟷螂だから虫の世界はそれほど単純ではない。
単純ではないということでいえば、世界中ではドイツの新政権が中道左派主導で実現しそうなことなど、いろんな重要な動きがあるのだが、赤旗を除くメディアだけを見ていると、岸田総裁の人事の予想表や皇室関連の人権無視の報道などで覆われていて、この国自体が「世界の落ちこぼれ」の体を為している。
この国で理性的な判断をしたいと思うなら、赤旗は最低限の必須アイテムだと思う。
2021年10月4日月曜日
19日公示で総選挙
岸田首相が衆議院を解散してこの19日(火)公示、31日投開票で総選挙を実施することを決定した。
脛に傷を持つ数々の大臣や自民党幹部の化けの皮が剥がれない「ご祝儀相場」の内に、論戦を避けて票を掠めようという魂胆だ。
安倍、麻生、甘利の3A内閣と揶揄されているが、安倍晋三が評判の良くない菅義偉の首を岸田文雄に挿げ替えただけの傀儡政権というのは一般紙でも報じている。
先に書いたが、ドイツやヨーロッパではメルケルの立場を右派としているが、その基準でいえば、つまり西欧の常識でいうと日本の自民党は極右政党となる。事実そうだ。
先の第二次世界大戦前には、ドイツでも日本でも、国民が「これはヤバイ」と思ったときには手も足も出ない状況が作られていた。現代日本はその瀬戸際にないだろうか。
嘘の横行や権力乱用の社会を止めさせるために、「誰がなっても」とか「昔の民主党は」などという冷笑を止めて、野党共闘とその大黒柱共産党にぜひとも力を貸してほしい。
本田由紀東大教授が日本共産党にキャッチフレーズを提案してくれた。
■ ぶれないのに柔軟 ■ 強いのに優しい ■ 理知的なのに温かい だ。
近年は期日前投票が急増しているから、選挙戦のゴールは19日(火)といっても良いかもしれない。野党共闘のなった選挙区では、野党統一候補を、そうでない選挙区と何よりも比例区では日本共産党を応援してほしい。
ナツメロに酔う
45年ぐらい前の歌だから『ナツメロ』か『想い出のメロディー』だが、それを新しい世代が新しいアイテム(ボーカロイド)を使ってyou tube にアップしてくれた。豊田光雄作詞作曲『燃やせ心を』で、you tube で「初音ミク 燃やせ心を」と検索すると出てくる。
歌詞にもありメーンテーマである「青婦協」というのも歴史を感じさせるが、そういう時代もあったのだ。
新しい酒は新しい革袋にという言葉もある。青年は親の歩いた登山道とは別の道で頂を目指すとも。新しい世代には是非とも先人たちをびっくりさせてもらいたい。
2021年10月3日日曜日
餅貝(もちがい)再会
60年以上前、堺泉北臨海コンビナートができる前、小学生の私は夏休みというと毎日のように大浜海水浴場で遊んでいた。泳いだり、波打ち際に砂のお城をつくったり、そして帰り際には足で底を掘って獲った餅貝を持って帰り、家で貝焼きにして一緒に行った友人たちと楽しんだものだ。
ところがその後、この餅貝をいくら探しても見つけることができず、そもそも大浜海水浴場自体がなくなり、もう再会は絶望だろうと思うようになっていた。就職してから居酒屋などで語っても、大阪近辺の仲間にもみんな「そんな貝は知らん」と言われてきた。
NHKBSの『こころ旅』ではないけれど、他人にとってはなんということのない景色であっても、その人にとっては代えがたい思い出の景色があるように、もっと美味しい貝はいっぱいあるだろうが(事実、そうであるから値段も安いものだった)、私にとってはこれは代えがたい貝なのだ。
妻も「美味しい」と言ってくれた。だからといって続けて食べるつもりもなく(食べてもよいが)、できれば5年ごとぐらいにどこかのお店に出てくれれば丁度いい。
2021年10月2日土曜日
言霊
政権交代で「日本語を再生しよう」と訴えても支持は広がらないだろうが、真面目な話、言葉の劣化は民主主義の危機でもある。
維新の「身を切る・・」というワンイシューも同罪だが、自民や維新の広報を請け負っている電通やヨシモトがマスコミを席巻している現実は恐ろしいものがある。
そこで、だからといって、機械的に反発して「言葉の推敲」を軽んじるのは正しくない。私の経験からいっても、黒田革新大阪府政誕生の際などは民主主義の陣営がもっともっと言葉などの発想が豊かだった気がする。
そんなことを考えていた折、本田由紀東大教授が日本共産党の新しいキャッチフレーズを提案してくれたのは注目に値する。
■ ぶれないのに柔軟
■ 強いのに優しい
■ 理知的なのに温かい
イメージ選挙でよいなどとは全く思ってもいないが、こういうセンスは大切だ。皆さんにも大いに広めてもらいたい気がする。
2021年10月1日金曜日
西域の朝
鬱の患者に「ガンバレ」が禁句だというのは常識に属する鉄則だが、先日から体調がよくなく、判っちゃいるが気力の出ない日々が続いていた。
別に「ガンバレ」と言われているわけでもないが、頑張ろうと思っても頑張れない。さて、気分転換ということでいうと、私は今まで掛け軸というものにあまり興味はなかったが、この頃、掛け軸一つで部屋の中の季節が変わり、自然が家の中に飛び込んでくるのを実感して、少しこの東洋の知恵を見直している。
今日から神無月。そんなもので少し元気の出る掛け軸に換えてみた。西域を見ると、極東の列島の悩みなど小さい小さい。