山背(やましろ)だより・・・京阪奈の狭い範囲の役にも立たない些細な日常を綴っています。・・・(お気軽にコメントください)(匿名で記載し本文に名前を入れる方法も簡単です)。 スマホの場合は、最終ページの「ウェブバージョンを表示」をタッチして、ウェブバージョンの右にあるアーカイブで年月をタッチしていただくと以前の記事を読んでいただくことができます。ウェブバージョンの最終ページの「前の投稿」で遡ることも可能です。
2022年3月31日木曜日
パンデミック
2022年3月30日水曜日
経済制裁はロシアの急所
中国の習近平氏などは「経済制裁は廻りまわって市民が困るだけだ」というようなことを言うが、それは、プーチン政権を温存したい人々にとって実は一番の急所であるという認識の裏返しの屁理屈だろう。
ロシア市民を思うなら、中国国家を代表してプーチンは退陣せよと言えばよいだけのことである。
この先、きっと日本国内からも、ロシア市民が困るだけだとか、日本の企業、産業も困るというようなことを言いだす人士が出てくるだろう。そして実際、日本経済も世界経済も一定の打撃を被ることはあるに違いない。
だが、東京国公のFBでは、ロシアとの貿易の断絶が、直ちに日本経済に打撃を与えるとみるのは早計だと思われている。
日露の貿易関係でのロシアのシェアーは、輸出で0.88%、輸入で1.6%。液化天然ガスでも7.8%。
問題は世界的にエネルギーを含む材料が逼迫する中でのウクライナ侵略で、それに拍車がかかり、加えて円安進行で、輸入原材料の確保の困難や価格の高騰はあるだろうが、それこそ中東で軍隊による殺戮を行っていない先進国として、全方位外交で乗り切るのがよい。
そういう国家戦略を考えず、目先の選挙対策としてどの層にいくらバラまけば(性格としては買収?)選挙に有利かなどと言うことに終始している自公政権こそ、国民に困難をつけまわしている。
2022年3月29日火曜日
カラスの勝手
その「餌があるぞー」の鳴き声を室内で聞くと私は外へ跳んで行ってカラスを追っ払う。今のところ私が勝っているが、カラスは敵対者の顏を覚えるというから、復讐には注意しなければならない。
昔、東京のど真ん中の飯田橋で子育て中のカラスが下を通る人間を無差別攻撃したことがあり、私も頭上すれすれに威嚇されたことがあった。
そんな凶暴さにプラスして、悪声といい、雑食性といい、その黒い色といい、田畑の果物や野菜などを荒らすことなどもあり、カラスは一般的には好かれないし、さらには不吉な鳥と言われたりする。
そのカラスがわが家の近くの電柱に巣を作ってこの間から子育てをしているようだ。実害はないようなので自治体も注意を標記しているだけだ。
その電柱の下は歩道だし、片面は各家庭の裏(擁壁)になっており人間の出入りはなく、さらに一区画は空き地である。そして真下のお宅は数か月前にご夫婦が順に亡くなられ空き家となっている。そんなことから、私は「よくもこの電柱を選んだものだ」と感心したし、なにか亡くなられたことを知った上での所業のようにも思えて、やっぱり何か不吉な鳥のように覚えた。
その不吉なイメージも持つ(三本足の)カラスが天皇家の最重要行事に用いられる幡などに多用されているのもおかしい。
2022年3月28日月曜日
桜の国の9条
反語的に言えばロシア憲法に「9条」があれば侵略は起こらなかっただろう。
2022年3月27日日曜日
祝卒園
余談だが、カメラ機能のあるスマホを持っていないことはないという大前提だろう。
しかし祖父ちゃんにとってはこれはよかった。先生方の感想や幼児の発表会的なものがあったら祖父ちゃんは泣いてしまっただろうから。 先生方の話や文章では、凜ちゃんは陽気で明るいというのが特徴だ。いろんな特徴のある子どもたちだが、そういう風に誉められるのが一番うれしい。 その後わが家で卒園祝賀パーティーを開いたが、もちろんオープニングセレモニーは『想い出のアルバム』の合唱だ。2022年3月26日土曜日
核抑止力は地球の終わりまで効かない
アメリカの核兵器を日本に配備しておいて、日米共同で運用しようという。
2022年3月25日金曜日
ハートは嗤う
医師に言わせると症状に慣れるのも「それもよくない」らしいが、まあ「ハート(心臓)が少し暴れておるな」と感じながら付きあっている。
そういう状況なので、先日の受診では「心房細動は少し治まってきているので今の投薬を続けながら健康管理をしていこう」ということになった。
ところが、病院を出てすぐ隣のスーパーで買い物をしていたら、嫌な感じの方の不整脈が発生してきた。直ぐに車で帰宅したが、明らかに心房細動の不整脈で苦しく、そのまま3時間ほど寝込んだら落ち着いた。
なんとなくハート(心臓)をコントロールできているような発言を医師にしているのを聞いたハートが、嗤って怒って仕返しをしたようだ。
それにしてもだ、ここ数週間なかった心房細動だ、病院の受診直後の帰宅時に発症するなんて、できすぎたお話だ。
昨年から急速にガタが来ている。一病息災というがいっぺんに増えすぎて持て余している。体中が嗤っていやがる。
2022年3月24日木曜日
抑止力論
東電の電力需給が逼迫したら「原発再稼働」を言い出した人がいる。前述の人と相当重複する。
そういう人を一般に火事場泥棒と言うが、冷静な議論ができない人でもある。
核抑止力論でいえばその論理が成立するためには、当事者がチキンレースに打ち勝つ狂人である必要がある。
「地球を破滅させるほどの決断はしないだろう」と考えられる理性的な人物(国家)が見かけのチキンレースを仕掛けてもほんとうには誰も怖がらない。
「ほんとうに使うかもしれない」と思われる狂人がその言葉を発したときのみ、その発言は抑止力になる。そんな危うい抑止力論は冷静に考えて是認できないのは当たり前である。
軍事力で平和を実現しようという思想は典型的には中世の思想である。それでは生産的でないと知恵を絞り、近代の世界大戦を経て今があるのだが、核兵器禁止条約に核保有国が躊躇しているようにまだまだ不十分な段階にある。
だから、中世に戻ろうというのか、本気で核兵器禁止条約を成立させ、軍事同盟の解消を目指すのかは、明らかだろう。
正直に言うと、あの軍事大国ロシアがこれほど苦戦するとは、特殊な専門家を除いては誰も思っていなかったのではないだろうか。
日本はウクライナに非軍事的な支援をするとともに、世界中にプーチンは止めよとの声を広げ、経済制裁を徹底することが大切だろう。
2022年3月23日水曜日
〽いつのことだか思い出してごらん
ところが我が孫の療育園は昨週からまたしても休園になった。
卒園式の形も白紙になった。「思い出のアルバム」どころでないようだ。
コロナ禍の影響は誰もが受けているが、うちの孫のように、人生の節目が跳んでしまう人(子)も少なくないことだろう。
2022年3月22日火曜日
提起された
それは実際の小学校の先生の児童に対する教育内容であったらしいから、私などは解りやすい例えのように思えた。
谷口氏の回答は「自分が嫌と思うかどうかには相当な差があるが、人権を尊重しなければならないというのはある種の理論であって情緒の問題ではない」というものだった。これは非常に納得のいく答えに思えた。
ジェンダーでいえば、多様な性の問題はとりあえず横に置いておいて、相対的に優位な位置にあった男性が「これぐらいの話は気にすることがないやろ」「私ならそれぐらいのことは嫌ではないし」と女性に言ったとしても、それで問題がないと認定されることはないということで、情に訴えて教えようとする小学校の先生の努力は多としつつも、大切な観点が欠落しているということだった。
もうリタイアした身であるから、今ごろ気がついても遅いが、職業生活の折々には多くの人権研修も受けてきたが、いろんな局面で的確に対処できていたとはいえなかったなあと反省したところだ。
よって、努力目標だとか方針だとか四の五の言わず、客観的事実で話を進める。
まず、世界経済フォーラムが毎年発表しているジェンダーギャップ指数では日本は156か国中120位でG7中では断トツの最下位だ。特に政治分野では147位であるから、その原因が政治にあることは明らかだ。
自民9.8% 公明7.5% 維新14.6% 国民29.6% 立民18.3% N国33.3% れいわ23.8% 社民60% 共産35.4%
政府計画をクリアしたのは社民と共産のみ。
誰もがこういう事実を冷静に見つめてこなかったから、現実の日本の後進性を産んだのだろう。
2022年3月21日月曜日
噤んだらあかん
この説は非常に示唆に富んでいる。人間はけっこう狭い社会内の情報を信じて、さらに広い情報や理屈を想像するのは難しいもののようである。
冬鳥であるツグミが北へ帰るのはしようがないが、留鳥ならぬ人間が、「私一人ぐらい語らなくても」「それは誰かがもう言っているから」と語ったり書いたりしないと、「メジャーな情報に批判するコメントはないんだ、少ないんだ」となってしまうのが怖い現実だ。いいね!をポチッも良いけれど、もう少し普通の紳士淑女が書いたり語ったりした方が良いように思う。
17日の木曜日にプロパガンダのことを書いたが、テレビを観ていると、ロシアでのプーチン支持派の大集会が映っていた。それはトランプ支持派の集会と同じく、大いに盛り上がっている様子だった。印象的には、北朝鮮の動員された演技風のものよりも、信じて熱狂している風だった。情報操作、情報統制というものはある意味外形的強制よりも怖いかもしれない。その果て、信じて人を殺すことだろうと想像した。
先日、谷口真由美氏のジェンダーに関わる講演を聞いたが、医大の入学試験で男に下駄をはかせた(女を不当に落とした)事件について、先生のチームは事前に掴んでいたと言う話を聞いた。つまり、各種の有名模擬試験の結果の男女比と実際の合格率は当然に似ているにもかかわらず、医大(医学部)についてだけは不自然に相違していたということだった。
維新の大阪府政はコロナでの人口比死亡率が跳びぬけて高い。病床使用率もそうである。ところが在阪テレビ局は頻繁に知事を登場させ、やっているふりを応援した。医大入試の女性差別同様、これはおかしいというべきジャーナリズムが見えない。そのうちにテレビ電波の届く他府県では「大阪の知事はよくやっているのにうちの府県は・・」と維新政治の待望論まで生んでいる。
2022年3月20日日曜日
取り越し苦労 2
2022年3月19日土曜日
春愁
2022年3月18日金曜日
ロシアのオリガルヒ
2022年3月17日木曜日
プロパガンダ
安倍元首相が憲法に関して「自衛隊員の子が憲法違反の自衛隊員の子と言われていじめられたから9条を改正する」と述べてメディアが一斉に「総理総裁がこう述べた」と報じたが、「そういういじめの事実はいつどこであったのか」との野党の質問に答えられなかった。安倍元首相等のこういうのがプロパガンダの一つだと言えよう。情報操作だ。
さて、ロシア時間14日午後9時の国営テレビの看板ニュース番組中、職員のマリーナ・オプシャニコワさんが「戦争をやめて」「プロパガンダを信じないで」「ここ(国営放送)ではあなたに嘘をついている」と書いた紙を手に訴えた。拘束されるのを予想していた彼女は事前にSNSで「放送局社員として、これまでプロパガンダの流布に加担し、野党弾圧に加担してきた自分を恥じている」と述べた。
そして日本のメディアはそれを一様に「勇気ある行動」と伝えたが、ならば、「ウクライナは降伏せよ」と言い放つようなコメンテーターを何故登場させ続けるのだろう。そのコメンテーターが創設した政党・維新のマスコミ戦略にどれほど媚びへつらい続けるのだろう。
ウクライナからのニュースでは、Zの印のロシア軍戦車のすぐ横をウクライナ人のデモ隊が歩き、人々はウクライナ国旗を体に巻いたりしていた。日本のメディアは、この勇気を「歩くだけではクソの役にもたたん」と冷笑するようなコメンテーター?の立場に立つのでなく自身の鑑にしてほしい。日本のマスコミの政権への忖度(迎合)はウクライナ問題以外にも蔓延しているぞ。それにしても、ウクライナ問題はマスコミだけでなく一人ひとりの庶民にも問題提起をしている。例えば、ウクライナでは実際にウクライナの軍隊がロシア軍と対峙している。その場面だけを切り取れば殺し合いをしていることになる。この話は今に始まった事でなくベトナム戦争でもそうだった。私は戦争には反対だ。NO WARだ。しかし、現に銃をとっているウクライナの人々に「銃を捨てよ」とはよう言えない。
私ならどうするか。一人ひとりに突きつけられるテーマである。少なくともマリーナ・オプシャニコワさんに恥じない行動はとりたいと思う。
2022年3月16日水曜日
火の行法
西アジアがイスラーム世界となる前、紀元前3300年~紀元後650年頃を考えると、特に224年に成立したサーサーン朝ペルシャ帝国の国教は拝火教だった。それは仏教以前キリスト教以前の世界宗教の大本だったし、仏教にもキリスト教にも大きな影響を与えた宗教だった。
しかも勢いはペルシャに止まらず、東の大国「唐」にも及び、松本清張氏によれば直接あるいは仏教の中に包含されて間接的に日本にも及んでいたとされている。
先日、東大寺二月堂のいわゆるお水取りのお松明を夏ちゃんファミリーと見に行った。事前のお坊さんの説明で「これは法要であるからお松明が終了しても拍手などはしないでください」とあったが、それでもお松明が揺らされてゴーッと(音はしないがしたように)火の粉が瀧のように降り落ちると、誰もが声をそろえて「おおーっ」と感嘆符のような声を漏らすのだった。
夏ちゃんは作文に書いて提出したというから、同じように「おおーっ」と感動したようだ。
そもそも二月堂周辺は、建物も国宝や重文が多く、その中の仏像や宝物でいえば外の県の国宝や重文の合計をはるかに超えるほどのことである。
その中で、屋根付きの回廊を天井まで炎が届くお松明がゆっくりと登ってくる。そして二月堂の舞台に到着すると廊下や庇に火を撒き散らし、さらに周辺に火の粉の瀧をつくるのである。また別に堂内でも松明は打ち振られ、あえて真っ赤に焼けた鉄の粉を撒いたりする。仏教の中に護摩焚き法要など火の作法はいろいろあるが、桁が違うというかレベルが数段違う火の行法だと思う。
「これは拝火教だ」と思わない方がおかしい。日本列島はユーラシア大陸の辺境である。中心地周辺で誕生し反映した文化や文物が中心地では跡形もなく消滅したのが辺境に残るという鋭い指摘がある。
福永光司さんの本に「神道や仏教の中にも道教がある」と述べたところ、神道の偉い人からえらく叱られたという話しがあったが、現代の神道や仏教の方々が何となくその説を嫌がる気持ちもわからないではない。しかし冷静に考えて、唐の長安で繁栄していた道教や拝火教が一切日本に入ってこなかったと考える方がおかしい。
西アジアからユーラシアの土地と歴史を旅してきて、辿り着いた火の行法だと眺める方が私はありがたい気がするのだが。
2022年3月15日火曜日
お水取りが済むと
何年か前ブログに書いたが、立てた翅が銀色の珍しい蝶を見つけ、いろいろ図鑑で調べても解らず、もしかしたら大発見かも!と思いつつ、最後に生物の谷先生にメールで尋ねて「ウラギンシジミ」を知ったことがある。
そして今回、写真の蝶を発見だ。これも子ども用の昆虫図鑑では解らない。今度こそもしかしたら新種の発見か! ついこの間まで寒風だったから・・・。もしかして北方の蝶が迷って南下してきたのかも。
前回は翅の裏の銀色の鮮やかさに見入ったのだが、今回は翅の表だけを見てひとり大騒ぎをしたわけだ。一瞬ウラギンかもと思ったが、見慣れぬ表の模様ばかりに目が行った。前回は翅を立てたままだった。そして今回は広げたままだった。
2022年3月14日月曜日
無力ではない
というのも、ニュースの度に報じられるプーチンの悪行に憤激しながら、これと言った特効薬が見つからず、その間にウクライナ市民が死んだりしていっているのを見ると、11年前の津波で人々が死んでいくのを文字どおりライブで見ていたときのように、自分自身の無力さを感じるからである。
2022年3月13日日曜日
お松明(たいまつ)
しかし、コロナ禍のため12日夜は周辺は立入禁止になっているし、他の日も参拝等が制限されている。
昔、子どもが小さい頃は何回か行ったが、その頃は知る人ぞ知る古都の伝統行事のようであった。雪景色の中の「お松明」はすばらしく綺麗だった。・・が、その後旅行会社がツアーを組んだり宣伝したりして、大混雑の観光行事のようになり、長らく行っていなかった。
そんな中、夏ちゃんファミリーが「一緒に行こう」と誘ってくれたので、コロナ禍を幸いに‥と言うと顰蹙を買うが、先日、何十年ぶりかで「お松明」を見に行った。
修二会ではいろんな行事が進められるわけだが、その中の一つに「大咒願(しゅがん)」という、二月堂本尊の十一面観世音菩薩に修二会と祈願の趣旨を述べる(唱える)くだりがある。その大咒願(祈願文)の最後は、 天下泰安 風雨順時 五穀成就 万民快楽 余分功徳 三有法界 其中衆生 等出苦患 成無上道 となっている。抽象的なスローガンにすぎないかもしれないが、ウクライナの人々を思うとき、観音さん!ほんとうに天下泰安頼みます!と心の底から祈ってきた。
同時に修二会は「十一面悔過(じゅういちめんけか)法」というのが正式名称で、自分自身の日々の反省が主題であるから、ウクライナなどの問題について、私自身何ができたか、この先何をするのかの反省・自問を「お松明」の灰を浴びながら考えた。
閑話休題、 小さい頃連れて行った子どもとその子(つまり孫)に連れられて行ったというのが客観的に見てなんとなくおかしい。もひとつおかしいのは、奈良の知事はヘンコツで感染者数は多いけれど「大阪でうつっているんだ」「奈良の店は元々夜は早く閉めている」と言って一切の宣言・制限を行っていない。ということで、「お松明」のあと食事と少々のビールをいただいて帰ってきた。奈良観光の問題点は「お客がお金を落とさない」と常々ぼやかれているが、確かに二月堂周辺に人は多かったが、ターミナル周辺の店は知らん顔をしてシャッターを閉めていた。この欲の無さも奈良らしくていい。
お水取りが済むと古都に春がやってくる。
2022年3月12日土曜日
語り継ぐこと
ところで私だけかもしれないが「自分の生活圏」のイメージというのはけっこう狭い気がする。私は京都府の南端に住んでいる。生活圏は奈良市だし元々は大阪の南部、泉州地方の堺で育っている。
だから日本海側というと、年に数回のリクリエーションの旅行先であって生活圏というイメージはない。おまけに”そこは近畿圏外の福井県”である。
なので無知も伴う感覚では、福井県の原発を少し遠いところに感じていた。もちろん近畿の人でも北寄りの人にはそんなバイアスはないだろうが。
そこで毎年この時期に自分自身に言い聞かせるように確認することは、「大阪府民でも北摂や北河内など北寄りの人は、福井県知事の居る福井市よりも原発に近いところもあるぞ」ということだ。京都、滋賀、兵庫の北寄りは言うまでもない。
筆頭の地元代表は一般的にはその福井県知事となる。さらに地元の高浜町の助役には莫大なマネーが届いていた。こんな原発を「地元が心配していないのだから安全だ」と理解するのはおかしい。
大論文を1本書くよりも、こんな気持ちをその都度振り返って語り継ぐこその方が大事でないか。
2022年3月11日金曜日
牽牛子(けんごし)は朝顔
2022年3月10日木曜日
気候戦争という斎藤幸平氏
https://dot.asahi.com/aera/2022030800057.html
ロシア帝国再建という帝国的野望やましてや錯乱した独裁者の暴走とみなすのは不適切だ。
愚かな帝国主義的侵略であると同時に「気候戦争」としての側面がある。
欧米や中国は、自分たちが独自に制定する基準のもとで、他国の規格外の賞品を排除しつつ「環境に優しい」自国の新商品を他国に売りつけようと争っている。それが脱化石燃料による経済成長を目指す「緑の資本主義」の中核をなす(この新たなルール作りの蚊帳の外に日本がいるせいで、日本の政治もメディアも関心が極めて低い)。
今後、化石燃料の需要は伸び悩み、リチウムが「21世紀の石油」となる。当然、そうした転換は、これまでの化石燃料の輸出で金もうけをし、諸外国への影響を保持してきた国にとっては大きな損失となる。
ロシア経済は、化石燃料の上に成り立っているから、そうなれば致命的なダメージを被る。それは、オリガルヒと呼ばれる新興財閥の超富裕層たちに支えられたプーチン自身の権力体制に対する」死刑宣告になるだろう。
気温が上がればロシアは恩恵を被るとの楽観的予測は一面的である。国土の65%を永久凍土が占めるため、地盤沈下によってビル、道路、空港、パイプラインにすでに大きなダメージが出ており、凍土の中に閉じ込められていたウイルスの拡散、山火事、洪水、そして干ばつによる小麦の生産量減少も生まれている。
要するに、ロシアも気候危機への対応を迫られている。しかし化石燃料を手放すと経済が落ちる。脱炭素を遅らせればロシアそのものが瓦解する。ここに深刻なジレンマがある。
中国は脱炭素化の技術力を身につけたが、ロシアにはその力はない。とすれば、原発に向かう道しかない。
先に述べた干ばつを考えると、ロシアにとってウクライナ産の穀物が重要になる。
さらにウクライナは、半導体に必要な、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン、などの主要産出国であり、「東欧のシリコンバレー」と呼ばれるほど科学技術の水準が高い。
食糧、資源、IT、・・・アメリカや中国も含め、これからの世界の火種は気候危機のもとでの覇権争いになる。そういう視点でロシアのウクライナ侵略を見ることが大切だ。
2022年3月9日水曜日
佐紀の人
ただ、石川麻呂説を発表されている研究者の一人である白石太一郎先生の石槨や土器の編年研究は緻密かつ論理的で、私は常に尊敬の念をもって理解している。
そこで、細かい話は全て飛ばして有名な終末期古墳の編年に関する白石先生の意見を紹介すると、キトラ古墳→マルコ山古墳→石のカラト古墳→高松塚古墳となり、それぞれ説得力もある。で、話はそのうちの石のカラト古墳に行く。石のカラト古墳については度々書いたが、私が少し気合を入れて散歩したときの散歩コースにある上円下方墳である。広~くいえば佐紀盾列古墳群の北辺と言えなくもないと私は勝手に思っているが、それは少数意見である。
平城京遷都・奈良時代直前の貴族ではないかとの説が有力だが、今のところ被葬者は絞られていない。
昨日の高松塚に関わって妻と話し合った折、もっと年代の確かな確定はできないものかとなったが、1970年代に炭素14・年代測定法が確立されて研究が格段に進歩したように、50年もしたら炭素以外のものから物理学的な方法で測定できる時代が来るだろうと私は答えた。でも50年後ならその成果を私は見ることはできないだろう。それだけ、ああでもないこうでもないと楽しめる期間が長いということになる。
毎夕食時にロシアの面白くないニュースが入ってくるだけに、夕食後に、こんな古代史を読んだり語ったり、そしてこんな雑文を書いてみたりするのは楽しい。コロナのパンデミックもこれあり、私はこうしてメンタルヘルスのバランスをとっている。
2022年3月8日火曜日
飛鳥美人
壁画は1972年3月26日に発表され、29日にはカラー写真が特報され、当時は考古学に興味もなかったがそれでも私は「俄古代史ファン」になったことを思い出す。
2022年3月7日月曜日
大鷭(オオバン)
私の行動範囲の大阪、京都、奈良では絶滅危惧種や準絶滅危惧種らしいが、確かに何十年も前には「珍しい鳥を見つけた」と興奮したものだが、しかし近年はよく見かけるようになった。大阪の市内中心部の大川、天満橋横の八軒屋浜でも見た。
答は「権威ある?文章であっても鵜呑みにせず、自分の目で確かめることが大切」。私の実感ではオオバンは増えている。
なお、顔の白いところが白でなくが赤ならオオバンでなくバンである。
2022年3月6日日曜日
回想と渋滞情報
時代がまだ「戦後」と呼ばれていた頃は「堺駅」(元龍神駅)のすぐ西側に海が迫っており、東洋一の水族館のあった大浜は今のディズニーランドのような行楽地であった。
その後豊かな海はコンビナートに代わり、私自身堺を転出し「故郷は遠きにありて思ふもの」の境地でいる。
それでも、百舌鳥古墳群のことや打ち刃物やくるみ餅などなどの話題がテレビであると、懐かしく見てしまう。郷愁というか、こういう感情は理屈ではないところがある。
自動車を運転される方はお分かりだろうが、ラジオは頻繁に道路情報、渋滞情報を流してくれる。そしてシバシバ「4号湾岸線大浜付近渋滞」の注意がアナウンスされる。
私はというと、暮らしていた頃は4号湾岸線も阪神高速堺線もなかったのだが、そして泉州の大幹線・国道26号線も今とは異なっていたのだが、ただただ「大浜」という地名だけに反応し郷愁がよみがえってくる。
一般に、世の中は効率化だとかで学校が統廃合されたり地名が変更されたりすることがままあるが、それは人生の豊かな回想をやせ衰えさせることにならないか。ラジオでは渋滞の名所・大浜だが、私によみがえるのは殷賑極める水族館と海水浴場だ。
戦後の豊かさを支えたインフラが経年劣化し更新が待ったなしになっている。環境にツケを回してきた気候、エネルギー、さらにはアジアの非核・平和共存外交も放置できない。そういう時代に、旧態依然とした万博というイベントで「高度成長時代の夢」を見て、さらにIRという賭博を奨励する。あるいは不当・不法なロシアの侵略行為に悪乗りして核兵器の共有を語るというような地方自治行政でよいのか。
「昔はよかった」というだけの年寄をかばうつもりはないが、口先では目新しい「ことば」を打ち出しはするが、結局は弱肉強食の古い経済を称揚し、空虚なトリクルダウンを説く維新のような発想こそ思考停止だと思う。
2022年3月5日土曜日
実録「コロナ戦争」前半
国の政治でも、企業の経営でも、労働運動でも、もちろんアカデミックな研究でも、「調査なくして方針なし」は大原則だ。私は若い頃、法政大学田沼肇教授からそう教えられたし、そういう姿勢を大事にしてきた。
だから2020年新年、新型コロナ肺炎が報じられ始めた頃、政府が「PCR検査(つまり調査)は拡大しない」と言ったときには信じられなかったし、さらには「医療崩壊を防ぐため37.5度以上の熱が4日以上続かない限り受診するな」という方針が報じられ、テレビや新聞がそれへ右へならえをしてキャンペーンを始めたときには耳を疑った。
なので、それまであまり見なかったテレビの情報番組(ワイドショー)を見てみると、それに輪をかけたようなコメンテーターや司会者の「解説」が溢れる中で、テレビ朝日の「モーニングショー」に元国立感染症研究所・現白鴎大学の岡田晴恵教授が政権に近い何人かの権威ある先生方の名前を出して「お願いですから方針を変えてください」と本気で訴えられているのを目にして注目しだした。
その後「コロナはインフルエンザのようなもの」とか「ヒトからヒトには感染しない」とかいろんな妄言が飛び交う中で、著名人の死亡などが報じられると、今度は「専門家会議」の重要なメンバーである日本医師会釜萢副会長がテレビで「われわれは37.5度以上の熱が4日も続けば必ず受診するように言ってきたが、それがそれまでは受診しないようにと誤解して報道された」と言い放った。若い娘ではないが私は「ウッソー!」と叫びたかった。
冒頭の「調査なくして方針なし」には反するが、私は釜萢副会長という人は信用ならぬ人、そして岡田晴恵という人の言には変な忖度がなさそうだと私は確信した。
その後は週刊誌や、その意向を大いに反映したいわゆるネトウヨによって、ネット社会で岡田教授の誹謗中傷が目につくようになり、それを反面教師として私は岡田教授の主張に注目して今日まで来た。
では、そのように見えた局面局面で、どういう人々がどういう風に動いたのか。そのようになった構造的な問題はどこにあるのか。『秘闘ー—私の「コロナ戦争」全記録』新潮社で著者は専門家や政治家をビシビシ実名で評している。この本は、感染症に注目する人も、政治の未来に注目する人も、必ず購入して座右に置いておかれるべき本だと思う。
まだ購入されておられない方は書店または通信販売にアタックされたい。
いっぱい紹介したい内容があるが、紹介し始めると本になってしまいそうなので内容紹介はしない。読んだうえで一人ひとりが考えるべき課題だろう。
2022年3月4日金曜日
大門ワールド
京都民報(2月27日)の大門みきしさんの『いきいきエッセイ』には大門ワールドが輝いていた。
先日、久々に休みをもらい、ろう学校まで、ねおくんを迎えに行きました。すると通学路をねおくんと同じくらいの男の子が、重そうなランドセルを背負い、しくしく泣きながら一人で歩いてきます。先生に叱られたのか、友達とけんかしたのか。それとも他の小学校の子にいじめられたのか。近づいて手話で「どうしたの?(立てた人差し指を左右に振る)」と聞くと、小走りに逃げて行きました。怪しいおじさんと思われたらしい。
谷川俊太郎さんの絵本『ともだち』を思い出しました。「ともだちって、かぜがうつっても、へいきだって、いってくれるひと。いっしょに、かえりたくなるひと。みんなが、いっちゃったあとも、まっててくれるひと」
以前、ろう学校の女の先生が、安倍政権の新由主義教育改革によって、特別支援教育にも自助、競争の流れが強くなったとおっしゃっていました。それが学校生活に余裕を失わせ、障害のある子どもたちにまで分断をうんでいなければいいが。どの子も大事に育ててほしい。
そんなことを考えていると、「G,G-!」と、ねおくんが私を見つけて走ってきました。この子に幸あれと願いながら、しっかりと抱きとめました。🔳
2022年3月3日木曜日
流し雛
そして、「祖父ちゃんは人形(ひとがた)を作るぞ」と書いた。
その3月2日、凜ちゃんの療育園がコロナリスクで当分「学校閉鎖」となったので、急遽凜ちゃんのイクジイの日となった。
2022年3月2日水曜日
桃始めて笑う
あえて言えば「帝(みかど)」だろうか。
「左右」の並び方(並べ方)もよく問題になるが、お雛様側から見て左近の桜・右近の橘で左側が上位であるから、ジェンダーのことを論ずるのでなければ、歴史を踏まえると左側(向かって右)が男雛だと思う。(京都の左京区、右京区は御所から南面しての左右の位置)
ずーっと以前、娘が生まれたときに義父母から七段飾りの立派な雛人形をいただいたが、六畳の間を占拠してしまうので公共の施設に貰ってもらった。その後は立雛の掛け軸にしていたが、ちょっと寂しいので今年、写真のとおり二代目の雛人形を加えることにした。
雛人形の前に物差しを置いてみたが、左右で15センチもない。そして凜ちゃんが投げ捨てても壊れなさそうな丈夫そうなプチ雛人形にした。これなら仕舞っておくにも場所をとらない。
で、祖父ちゃんはこれから人形(ひとがた)を製作して、その人形(ひとがた)を焚き上げて孫たちの無病息災を祈ることにしよう。祖父ちゃんは忙しい。病気など言い訳にしておれない。
2022年3月1日火曜日
体が緑の
孫の夏ちゃんからショートメールが来た。夏ちゃんのスマホには子どもの危険防止のためラインや画像送信機能がないからショートメールだ。
「体が緑、尻尾が黒、はらが白、この鳥なあに?」と聞いてきた。