上司小剣の小説『鱧の皮』は今ではネットで読むことができる。明治・大正時代の大阪ミナミの風情が伝わってくる。時代は相当離れるが、その感じは私などでも懐かしく感じさせる。
さてミナミといえばコロナ前はインバウンドがすごかった。京都ではオーバーツーリズムが大いに問題になっているが、ミナミに関しては問題意識が希薄なような気がする。「さすが京都だ」と羨ましい。
アフターコロナが語られているが、ミナミは反省なしに「夢をもう一度」と突っ走る気だろうか。
ミナミはもともと大娯楽地であったし上方文化の拠点の大きな一つであったから、ツーリズムも人込みも結構と思うが、中国都市部からの観光客が「中国では既に失われた古臭い街」に感動して化粧品や電気製品を爆買いするというあんな「インバウンド」礼賛は街の自殺行為に思えてならない。
ずーッと昔東京に住んでいたことがあるが、大阪に比べて劇場や美術館や公園の多さに圧倒されたものだ。大阪のブランド力の低下について無関心すぎないか。
維新の府市政はもうヤケクソでカジノによる大阪改変で利権拡大を目論んでいる。
ノスタルジアでいうわけではないが、大阪の街の品格は風前の灯火ではないか。
歴史と文化を大事にしながらの大阪経済の発展を期待したい。そのポイントは庶民の懐を豊かにしての購買力の向上である。
維新が「身を切る改革」という宣伝で実際にしてきたことは行政関連職員の定員削減、外注、非正規化で、実際は消費を冷え込ませることばっかりだった。そして、福祉やセーフティーネットをボロボロにして、コロナでいえば人口比の死者数ワーストということだった。(その酷い死亡者数だって計上漏れがあったという。保健所機能の低下が原因だ。オーバーフローだ)
「大阪はええかげんにせなアカン」と、ハモノカワを食べながら、大阪の再生を妻と語っている。
『歳時記食堂』https://yamashirokihachi.blogspot.com/2022/06/blog-post_10.html
「ばくち都市にするな!」の木津川さんの声、カジノ反対の府民の声を国会に届けるため最後まで頑張りましょう。
返信削除ヨシモトや読売テレビが大阪の行政と業務提携をして思想誘導しているのはプーチンのロシアと変わりません。
返信削除品の悪い施策を「大阪人のホンネ主義」みたいに飾って擦り込んでいるのです。
こうして、「ホンモノの保守主義」は日本共産党に共鳴するのです。