2022年6月26日日曜日

原発フクシマ訴訟

   6月17日、最高裁第2小法廷は東電福島第1原発事故避難者に対して、国の損害賠償責任を認めない判決を下した。

 ただ4人の裁判官の中の一人、検察官出身の三浦裁判官は、判決文全54パージ中30ページを費やして反対意見を述べていて、私は「それでも地球は廻っている」と述べたとされているガリレオ・ガリレイ裁判を思った。

 「多数意見」は、「想定外の津波だったから国が対策をとらせたとしても原発事故は防げなかった」というとんでもない論立てだが、そうであるならば、「想定外」の気象災害が幾らも想定内であるこの日本列島に安全な原発など想定できず、原発の建設それ自体に国の責任が存すると言えるだろう。

 判決の「結果」だけを見て落胆する必要はないだろう。そして、三権分立の原則を踏みにじって司法や検察にまで人事介入をしてきた政権の不当性を再認識し、当面している参議院選挙を通じて、自公政権や電力会社の意向を受けて原発再稼働を目論む、維新や国民にはっきりとNOの意思表示を示さなければと私は思う。

 判決を乗り越える「審判」を選挙で示そう。
 日本共産党の比例代表候補には福島出身の現職の『いわぶち友』議員がいる。
 お父さんは私と同じ釜の飯を食った同僚で、全国のOB会の同じ仲間だ。
 故郷を、生業(なりわい)を、一瞬にして奪われた人々の悲しみを想像できる方々には、どうかこんな話を思い起こしていただきたい。

2 件のコメント:

  1. 「必要な措置を命じても避けられないなら、事故を起こさないためには原発をやめるしかない」と断じた岩淵とも議員、素晴らしい!

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  2. こういう正論を実現させるために「比例は共産党」と語らなければと思います。「比例は共産党」が伸びれば岩渕さんも再選されますからね。

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