2026年4月10日金曜日

見よ、甲山!

    桜の花を顕微鏡的に見てもお花見とは言わないから、甲山(かぶとやま)の桜と新緑を望遠鏡的に見て帰ってきた。・・というのはまっかな言い訳で、甲山軽登山はパスして裾野の森林公園から夙川を歩いてハイキングと称することにした。
 お花ということでは、夙川近くの廣田神社境内のミツバツツジの群生も素晴らしかった。この神社、知らなかった。コースを計画して教えてくれたリーダーの皆さんに感謝。
 どちらかというと大阪の南方で育ったので、有名な甲山も今回が初めてで、裾野からの威容だけでも感激。
 4月8日、積善の人には余慶あり!!見よ、この好天!!

2026年4月9日木曜日

The answer is blowin’ in the wind

    およそ10年前(2016年10月)の退職者会の「会報」を読み直してみたところ、退職者会であるからイコール高齢者ばかりなのだが、大阪の某居酒屋の2階で、数十人でボブ・ディランの『風に吹かれて』を大合唱 した記事が出てきた。ボブ・ディランのノーベル文学賞が発表された年だが、どちらが先だったかは忘れた。
 「大阪広しといえども退職者会で『風に吹かれて』を大合唱したのはここだけでないか」という(豪語した?)ような思い出がよみがえった。
 この歌については翌年20174月の京大入学式で山極壽一総長が式辞で要旨次のように訓示をされた。

 🔳 さて、では常識にとらわれない自由な発想とはどういうことを言うのでしょうか。私が高校生だった1960年代に流行った歌があります。昨年ノーベル文学賞を受賞したボブディランの、 
How many roads must a man walk down
Before you call him a man?
 人間として認められるのに、人はいったいどれだけ歩めばいいの?”
という問いで始まる歌です。そして、
 How many ears must one man have
Before he can hear people cry?
 人々の悲しみを聞くために、人はいったいどれだけの耳をもたねばならないの?
How many deaths will it take till he knows
That too many people have died?
 あまりにも多くの人が死んだと気づくまで、どれだけの死が必要なの?”
と続きます。それは、
The answer, my friend, is blowin’ in the wind
The answer is blowin’ in the wind
友よ、答えは風に吹かれている
という言葉で終わるのです。
これはボブディランが21歳のときに作った歌で、「答えは風に吹かれている」というのは、「答えは本にも載っていないし、テレビの知識人の討論でも得られない。風の中にあって、それが地上に落ちてきても、誰もつかもうとしないから、また飛んでいってしまう」という気持ちを表したものなのです。彼はこうも歌います。
How many times can a man turn his head
And pretend that he just doesn’t see? ”
そう、この歌は、誤りを知っていながら、その誤りから目をそらす人を強く非難しているのです。これは、1960年代に起こったアメリカの公民権運動の賛歌で、日本でも多くの若者が口ずさんだものです🔳

 何か胸に痛みの走る文言といえる。「もう歳だから」と言い訳にしていないかという何かを思い起こさせる。
 ネタニヤフとトランプのやっていることは、ベトナムの時と変わらない。しかし、日本の若者は、否、若者だけではない、元若者はこの歌をいま腕を組んで歌おうとしているだろうか。
 心配するな、各地でペンライトが輝いているぞと、お互いに語り合いたいものだ。



2026年4月8日水曜日

俳句入選

    4月7日付赤旗の俳句欄「望月周選」にへぼ句を採ってもらった。
 その句は、『沈丁花人事異動の香を放つ』で、人事異動の激しい職場であった現職の頃、満開の沈丁花の香りが漂う3月にいわゆる「内示」があり、新しい業務、新しい人間関係、新しい勤務地への漠とした不安感・・・というその記憶が今も脳裏に残っており、人事異動などという世事とは全く解き放たれて何十年も経つというのに、いまだに、この香を嗅ぐとフラッシュバックというほどのことではないが、「あっ、人事異動の季節だな」などと思ってしまうのであった。(写真は3月12日、わが家で咲き始めの頃の沈丁花)

 ちなみに、3月に投稿してボツとなった他の句の一つはいわゆる社会詠で、『 イランへと強襲揚陸艦春愁う』で、本人はこちらの方が気に入っていたのだが、あまりに非文学的であったのだろう採られなかった。

 二つ目は、『神鹿(しんろく)も野良鹿となる春埃』で、自分の稚拙さを横に置いて、非常に地域限定の時事ネタだったためにしておこう。これは奈良公園の鹿と思しき鹿が大阪市内に現れて大騒ぎになり、大阪府知事は「奈良で引き取ってくれ」といい、奈良県知事は「奈良公園を出た鹿は天然記念物でないから引き取れない」といったけっこう大きなローカルニュースであったのだが・・・テーマが下世話すぎたか・・・。

 近頃はなかなか俳句に気が回らないが「忙しい」は禁句である。心部(しんぶ)、立心偏(りっしんべん)に亡ぶ(ほろぶ)と書いて忙しいとした先人にはグウの音も出ない。「私は忙しい」というのは「私は心が亡んでいる」と言っていることのようだ。そこで、さらなるへぼ句を。
 戦争を止めてくるわ!の新年度 

2026年4月7日火曜日

クマバチ目覚める

    「桜の咲くころクマバチ(熊蜂)は越冬から目覚める」と本には解説されている。
 4月6日、気温上昇、「おまえはマニュアル人間か?」と言いたくなるようにクマバチがやってきた。
 「違うわい。花々の方が一斉に開いたから来たのじゃ」と反論するだろうか。
 上の写真はモーション抜きで少し拡大したもの。
 下の写真はごく短いモーションで見られるでしょうか?(上手くいかなかったらごめんなさい)

    本には「縄張りを張る」とあるが、実際、クマバチどおし壮絶な喧嘩をする。
 先日書いた紅の豚ではないが、羽音も大きく空中で絡み合って落ちてきたりして、すごいものだ。
 その合間、スマホを構えている私の顔に向かってきたりしてヒヤッともするが、♂には針がないし、スズメバチとは比べ物にならないくらいにおとなしいので見た目ほど恐ろしくはない。
    近年はわが庭でも外来種のタイワンタケクマバチが目立ってきているから、在来種のクマバチには心の中で応援している。

2026年4月6日月曜日

事実は雄弁

    Koichi Shimamura氏のFBに感心したので以下にシェアをする。

 33日「我々は戦争に勝った。」
 37日「我々はイランを打ち負かした。」
 39日「我々はイランを攻撃しなければならない。」 「戦争はほぼ完全に、そして非常に美しく終わりに近づいている。」
 312日「確かに勝ったが、まだ完全には勝っていない。」
 313日「我々は戦争に勝った。」
 314日「助けてほしい。」
 315日「助けてくれないなら、必ず覚えておく。」
 316日「実は、全く助けは必要ない。」 「誰が私の話を聞いているか、試していただけだ。」 「NATOが助けなければ、非常に悪いことが起きるだろう。」
 317日「NATOの助けは必要でも、望んでもいない。」 「NATOからの離脱に議会の承認は必要ない。」
 318日「同盟国はホルムズ海峡の再開通に協力しなければならない。」
 319日「米国の同盟国はしっかりして、ホルムズ海峡開通に協力すべきだ。」
 320日「NATOは臆病者だ。」
 321日「我々は使わない。開通させる必要もない。」
 322日「これが最後だ。イランに48時間の猶予を与える。」 「イランは終わった。」
 323日「彼らにもう少し時間を与える。」
 324日「戦争は終わりに近づいている。」
 325日「まだ交渉中だ。」
 326日「イランは和平を懇願している。彼らは我々に贈り物をくれた。もう少し時間を与えよう。」
 327日「イランとの交渉は非常に順調に進んでいる。」
 328日「戦争はもうすぐ終わる。」
 329日「ハルク島を取るかもしれないし、取らないかもしれない。」
 330日「海峡を開通させなければ、全てのエネルギーインフラと油田を壊滅させる。」
 331日「海峡は必要ない。石油は十分にある。イギリスよ、自分で何とかしろ。」
 41日「あと2週間で終わる。」←New!!!!

 以上がFBにあったもの。
 この王様には常識力が欠けていないか。
 そしてこの人に向かって「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルド(あなた)だけ」と歯の浮くようなセリフを言い放った女王も・・・

2026年4月5日日曜日

鳩サブレ―

    八幡宮(神社)の八幡神については諸説あるが、有力な一説では「八幡神は応神天皇」とされている。そのためもあって八幡神も応神天皇も「新羅の神」という説もある。
 八幡神は中世には武家の守護神として全国各地に勧請され、源義家なんぞは八幡太郎義家と名乗ったほどだ。
 各地の八幡宮の全ては知らないが、普通は八幡宮の紋は向かい合った二羽の鳩である。宇佐八幡宮から石清水八幡宮へ八幡神を勧請した際に、白い鳩が道案内をしたと伝えられ、以来、八幡宮の 「鳩」 は 「神様の使い」 として大切にされてきたというが、武力の象徴である武家と近現代では「平和の象徴白い鳩」というイメージとのアンバランスが面白い。
 以上は「前説」だが、東の方の方から「法要のおさがり」らしい「鳩サブレ―」の大きな缶を戴き、その大きさに驚いた。鶴岡八幡宮門前の豊島屋の「鳩サブレ―」で、中には明治30年ごろ初代の豊島三郎の草創の苦労話がしおりになっていて楽しく読んだ。
 鳩サブレ―は鳩三郎とも重なっていたことも面白い。
 ありきたりの土産用菓子みたいには食べられなくなった。

2026年4月4日土曜日

マクロン 紅の豚


 ネット上の
J-CASTニュースの要旨によると、31日に来日したフランスのマクロン大統領が41日にXを更新し、スタジオジブリの宮崎駿監督の作品「紅の豚」について日本語で言及した。
 マクロン氏は「紅の豚」の主人公が描かれた絵をXで公開。「26323日」という日付とともに宮崎監督のサインが記されており、「マクロンさま!!」というコメントも寄せられている。
 マクロン氏は、「紅の豚」について、「世界の暴力や荒々しさに抗いながら、決して揺るがない自由の理念を掲げています」と日本語で紹介。「いま私たちが平和と民主主義、そして自由を守らなければならないこの時代に『紅の豚』」と綴り。最後に、「この作品を受け取ることができたことに、心から深く感謝申し上げます。宮崎駿監督、ありがとうございました」と感謝を示した。・・という。
 「紅の豚」というと私は2月23日の「光の春」でアドリア海とアルバニアについて書き、そのコメント欄に「ミラノそしてアドリア海というと「紅の豚」の聖地?です。時代はファシスト党が暗躍してきた時代。〽サクランボの実る頃はそれを歌っています。今の時代にもう一度語り合ってもよい映画です」と書き込んだ。
 マクロン氏はフランスでは左派連合でもないが、ファシストに対するレジスタンスの精神は生きていたということだろうか。それに比べて・・・・とは、もう言うまい。


2026年4月3日金曜日

ミサイル基地

    防衛省は31日、敵基地攻撃能力を備えた長射程ミサイルを国内で初めて熊本に配備した。中国の沿岸部主要都市や北朝鮮が射程に入り、10年ほどかけて国内各地に配備を進める計画で、日本のミサイル網の構築を急ぐとしている。
 26年度中には静岡県富士にも配置し、それは北京を射程距離に含むとしている。
 国内各地配備ということでは、近畿では京都府南部の祝園弾薬庫がそういう基地になる可能性が非常に高い。その住所が京都府のため遠くの出来事のような感想の方もおられるかもしれないが、荒っぽく地図上で測ると、交野市役所はほゞ6㎞、奈良市役所が約10㎞、枚方市役所までが約11㎞という距離にある。また、国立国会図書館などのある京阪奈学術研究都市に隣接している。
 昨今のトランプの発言で明らかなとおり、ミサイル基地は「敵国」の先制攻撃の目標になることは明らかだし、もし中国を念頭に置いて言えば、日中のミサイルの数は大人と子ども以上の差がある。
 その上にイランをめぐる外交を見ていても、恥ずかしいことだが、日本の外交は中国の外交の足下にも及んでいない。
 高市首相とその内閣の発想こそ「お花畑」で非現実的だと思われる。
 こんな大事な時に、こんなレベルの政府与党を産んでしまったことは悔やまれるが、とまれ、政治は国会議事堂内だけで決まるものではない。
 アメリカ国内でも800万人という反戦デモが起こっている。
 

2026年4月2日木曜日

活字は嘆く

    アメリカの二十歳の女性が、自身のメンタルヘルス(心の病)の原因を作ったとして、インスタグラム、フェイスブックなどを運営するメタ社とユーチューブを運営するグーグル社を相手に損害賠償を求めていた裁判で、ロサンゼルスの州裁判所の陪審団は325日、心の健康を害する依存性の高いソーシャルメディアのプラットフォームを意図的に構築したとして、原告勝訴とし、被告は原告に600万ドル(約95千万円)支払うよう命じた。
その他の国でも、若年層に対するSNSを禁止する国が増えつつある。
 さて先日、孫の夏ちゃんがやってきたが、長時間スマホ(ゲーム機?)ばかりに齧りついていて、前述の世界の動きも「むべなるかな」の感を強くした。
 そこで「こんな本、暇つぶしにでも持って帰るか?」「クラスにイタリアやフランスのことは知っている子は多いやろうがウズベキスタンやキルギスを知っている子は少なくないか?」と『中央アジア紀行』の美しい本を渡そうとしたが、「ええわ」と言って持って帰らなかった。
 中学生は忙しそうだ。
 だいたい私だって、キルギス、タジキスタン、カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメンスタンの国境線を白紙地図帳に描けと言われてもお手上げだ。
 それでもそこには私たちと同じアジア人がいて、同じような喜怒哀楽がある。
 自国ファーストなどというキャッチフレーズのなんと貧弱なことよ。

2026年4月1日水曜日

シメ

    「おや、ヒヨではないゾ、シロハラかな? イカルかな?」と室内から窓ガラス越しにスマホで撮った。
 本来ならここでハンドブックを繰るのだが、世間に毒された身は即スマホでAIに聴くという体たらく。そしてスマホの回答は「シメである!」と御名答!
 悔しいがAIには首を垂れている。
 バードテーブルにはヤマガラ、シジュウカラ用に小粒ヒマワリを置いているが、わが庭にまでシメがやってきたのは初めてだった。
    地球規模では環境破壊がおびただしいが、部分的にはこんなこともある。それとも、本来の自然が弱ってきたのでわが家まで飛んできたのだろうか?
 
 夏に北海道で繁殖し、近畿あたりでは冬鳥とされている。
 写真のとおり、冬毛のため少しコントラストが弱い(夏毛の写真は格段に鮮やかだ)が、スズメよりは大きくてズングリムックリしていて、なによりも太いクチバシが立派である。
 


2026年3月31日火曜日

すき焼きうどん

 
    好きなうどんは何ですか? 私は結局きつねかも・・・。
 さて、孫の凜ちゃんに聞いたところ「すき焼きうどん!」と返ってきた。
 すき焼きの終盤に入れるうどんであるが、普通にうどん屋さんでは出てこない。
 これなら栄養価も問題ない。祖父ちゃん祖母ちゃんは腕によりをかけて準備した。
 私のすき焼きは砂糖と醤油で文字どおり「焼く」に近い関西風で、水分は料理酒少々といったところ、この終盤にうどんを入れて出汁を吸い取らせるから美味いに決まっている。
 どちらかというとパスタに近い。
 凜ちゃんは正直だから、美味しかったら食事の途中でボーノ!と言ってくれる。そして「すき焼きうどんパーティー!」と。

2026年3月30日月曜日

新子の季節

    ネットには「カマスゴはカマスの子」としっかり書いてあるものがある。かくいう私も長年そう思っていたが、実は全くの別種らしい。
 魚の名前は地方地方でも異なっているし難しい。
 カマスゴの小さいの(稚魚)をイカナゴと私などは呼んでいる。主に釘煮で食べる。ここ数年は大不漁がニュースになっている。
 そして釘煮にするような稚魚よりも少し大きくなって、カマスゴまでは成長していないものをシンコ(新子)と言っているが、「イカナゴとシンコは同じだ」などとの異論も多い。まあ、私はそう呼んでいる。「チリメンジャコ」レベルがイカナゴ、少し大きくなってシンコ、さらに大きくなるとカマスゴという風に。(異論もある)
 シンコやカマスゴは鮮魚(生)ではなく釜揚げで売られている。
 私はそれを近頃はそのまま「土生姜+甘酢」で食べている。これは春限定の味である。大不漁の中よくぞわが家まで到着してくれた。
 魚屋で見つけたら購入すべし! 「こんど・・」などと思うと来年春まで食べられない。なお、腹側に魚体が曲がっているものは鮮度がよいと言われているから、美しいものを買うのは間違いらしい。

2026年3月29日日曜日

普通のことを普通に語れば

    自民党の日本・イラン友好議員連盟は26日、国会内で総会を開き、議連の会長を務める岸田元首相は、「我々はあらゆる外交チャネルを駆使して対話を行い、課題解決に向けて汗をかいていかなければならない」と出席者に呼びかけ、参加したペイマン・セアダット駐日イラン大使は、「日本はイランの友人であり信頼している」などと述べ、イラン情勢の解決に向けて、日本が中心的な役割を果たしていくことに期待感を示したと報道されている。
 報道されていること以上のことは何も知らないが、高市トランプ会談の一方でこういう事実のあることも忘れないでおきたい。
 そして、議員連盟は単なる八方美人ではなく、高市首相に対して、①今般のアメリカとイスラエルによるイラン攻撃は国際法上も違法であり、「法の正義」を掲げる我が国としては支持できない。②よってアメリカとイスラエルには即時戦争終結を要求する。③ただイランの内政には基本的に干渉しないが、全人類の課題である核兵器の開発は行うべきでなく、世界168か国が加盟している国際原子力機関(IAEA)の査察を無条件で受け入れるよう要求する。・・との立場を明瞭に発言するよう求めるべきだと私は思う。
 こんな当たり前の話を、どうしてマスメディアは訴えないのだろうか。
 イランのアラグチ外相は、敵対的でない国のタンカーのホルムズ海峡通過は保証するとも言っているわけだから、医療機器や材料の逼迫など石油危機は解消される。ただ一つ、トランプだけが怒り狂って嫌がらせをしないかという心配だけだろう。もしそうだとしたら、まともな国家同士の新しいネットワークに進めばいい。
 土曜日にスーパー前でやたらとトイレットペーパーを買っている人を見かけたが、そんなことよりも一緒に「アメリカ・イスラエルの戦争反対」と言いませんか?
 先日、「社畜」ということを書いたが、日本国中の大人たちは「私たちはアメリカの家畜ではない」と言いましょうよ。

2026年3月28日土曜日

カタールゲート

    先日、ABCの昼の番組ワイドスクランブルにフリージャーナリスト西谷文和氏が出てきて、その少し前にイスラエルとパレスチナ(ヨルダン川西岸)に行っていたという最新のレポートを語っていた。
 例えば、ヨルダン川西岸(東エルサレム)では「国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の本部」ビルそのものがイスラエルによってブルドーザーで破壊されていたというのだが、日本は国連加盟国、その分担金は米中に次いで世界第3位とか。その建物(財産)をイスラエルが一方的に破壊しているのを私は知らなかった。つまり日本のメディアはほとんど(全く?)報道しなかった。
 知らなかったということでは、私の勉強不足に尽きるのだが、イスラエルでは「カタールゲート」と呼ばれる事件が問題になっているという。
 驚くべきことにカタール政府は20182023年、当時のイスラエルのネタニヤフ内閣の承認を得て、ハマスが支配するガザに毎月数百万ドルの現金と支援物資の提供を行っていたが、その過程で、ネタニヤフ氏の側近2人がカタールから金銭を受け取った疑いで捜査されているらしい。
 「何かの聞き間違い?」と思ったが、西谷氏によると「イスラエル(ネタニヤフ)はパレスチナ暫定自治政府の内紛を大きくするために、西岸で主流であるPLO(その主流のファタハ)とガザのハマスの対立が深まるようハマスを裏で「援助」していた」と解説していた。2023年のハマスのイスラエル侵攻まではそれで上手くいっていたらしい。
 それがカタールゲートで徐々に暴露され、ネタニヤフ自身にも捜査の手が伸びてきたため、一番効果的な戦争によって政権延命を図ろうとしているのが現状の本質部分だという。
 そういう意味で、秋には選挙を控えているネタニヤフと同様に中間選挙を控えているトランプの利害が一致し、戦争政策をもてあそんでいると考えられそうだ。
 そこに、恐ろしいほどの宗教右派の主張と「票」があるので、極東の小市民にはなかなか理解が及ばない。
 西谷氏の話は You Tube 「路上のラジオ」(第276回など)で聴けるから、それぞれで探求するしかなさそうだ。
 なお、カタールゲートのゲートという言葉が1970年代アメリカのウォーターゲート事件に由来していることはいうまでもない。