2022年6月4日土曜日

兜蝦湧く

   昔は職場に兼業農家の方がいて、5月の連休に田植えをすると言っていたし、事実、各地でもその頃に田植えをしていたが、その後の品種改良のせいか、わが街周辺の田植えはようやく始まったばかりで、とりあえず水を入れただけの田圃も少なくない。

 そんな、まだ水たまりのような田圃にも兜蝦(カブトエビ)が文字どおり湧いてくる。小さな小さな稚蝦だが、姿形は立派な兜蝦だ。

 よく似た蝦に豊年蝦もいる。その名のとおり、こういう蝦のいる田圃は豊年になる。あるいは豊年満作を予祝している蝦である。

 ところがナント、こんな大事な蝦が瑞穂の国の季語にない。何ということだ。

 今年の蝦は稚蝦なので、おまけとして過去の写真を付けておく。

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