2022年6月27日月曜日

詐欺師は嗤う

   テレビのニュースが「高齢者が騙されて8000万円騙し取られた」と報じていた。数日前には「4000万円騙し取られた」ニュースがあった。
 8000万円の方は現金をレターパックで送ったというから、「持ってる人は持っているものだ」と変なところに感心した。

 少し冷静に考えたらわかるような嘘でも「その気」にさせるのが詐欺師の詐欺師たる所以だろう。
 ナチスの宣伝相は「嘘は大きければ大きい程信じ込めやすい」と言ったらしいが、世の中には悪い奴がいるものだ。

 いま丁度、参議院議員選挙の真っ最中だが、維新の「身を切る改革」なるキャッチコピーも同類犯だと私は思う。
 政党本部の収入の8割強を税金に頼っていて何が身を切るだ、改革だと言える。政党交付金8359億円というのは国民から強制的に徴収した税金である。
 さらに加えて、制度的には政党交付金が余った場合は返還すべきとなっているが、それを「政党基金」「支部基金」という名目で懐に入れていることもある。2020年度政党交付金使途報告書では「身を切る」政党は13億円強もそうしている。

 こういう事実を覆い隠して、物価対策だ、生活支援だという「口約」に一喜一憂していてよいはずがない。
 もう嘘つきは御免だ。そういえば公明党も「身を切る改革」などと言い出した。同じ穴の狢というべきか、類は友を呼ぶというべきか。

 こうなれば、政党では唯一政党交付金の受領を拒否し、政党交付金廃止法案を提出している日本共産党を推さない理由がない。

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