2020年4月16日木曜日

弦月

   弦月(げんげつ)。4月15日の夜明け(つまり14日の夜の終わり)にあまりに綺麗な半月なので撮ってみた。
 この位置だと弦(つる)が上か下かわからないが、先日スーパームーンの写真を掲載したから下弦の月であることは間違いない。
 弦が上か下かは夜が基準である(だから14日の夜の終わりと書いた)。

   14日の朝は先輩のF田さんから「今日は古代史の勉強会があるやろか」と電話があった。
 病身ながら気力はあるようで少し安心したが、「私も断三密で外出は止めているから、先輩も止めておいたら」と助言をした(私は基本的にイクジイだったが、それがなかっても今は止めておく)。

   弦月の近くの屋根に鳩が止まっているように見えたが、よく見ていると鳴きだしてイソヒヨドリだった。婚姻色からして♂である。

 イソヒヨドリは飛び立つときに羽を広げず、まるで「身投げ」みたいに飛び立つのが可笑しい。 
「ちょっとまて、早まるな」とつい声を掛けたくなる。

   足元には野蒜(ノビル)が出ているが、まあ99.99%は雑草としか感じないだろう。
 義母がお世話になっていた老人ホームの庭にもきっと出ているだろうが、今は基本的に出入り制限である。
 認知症の方々には家族のスキンシップが大事だが、コロナが収束したころには他の症状が悪化していないだろうかと心配する。
 人間界は大騒ぎだが、年年歳歳花鳥風月は同じである。
 風雨順時、季節は季節ごとに来る。

   コロナ禍も知らず野鳥は婚姻色

2020年4月15日水曜日

はっくしょん

   外出を自粛した上でコロナのニュースばかりを観ているとストレスが溜まる気がする。
 そこでイクジイは廃材で急遽孫の凜ちゃん用のベンチを作り、土曜日には凜ちゃんと庭でランチを食べた。

 写真は凜ちゃんが大きな「はっくしょん」で、ウイルスではなくご飯粒を大放出したところ。
 もちろん、その掃除は無用で、屋外だから野鳥たちが瞬く間に片づけてくれる。
 「あとは引き受けるから早く引っ込みなさい」とシジュウカラが凜ちゃん食事中からすぐ頭の上でうるさい。
 
 シジュウカラやヤマガラが都会で増えていると言われている。
 外出自粛でストレスフルになった時はベランダなどに餌などを置いて、ガラス越しのバードウォッチングをするのもお勧めだ。

   くしゃみひとつ同調圧力のようずかな

           免疫力弱き児らにも春の風

2020年4月14日火曜日

断 三蜜

 ものの本によると、「三密加持すれば速疾に顕わる」と空海は説いた。
 身体の運動(身)、言語活動(口)、心作用(意)、すなわち人間の活動全般を三密といい、人と仏が力を与え合うことを加持という。
 空海は「三密を通じて力を与え合うならば悟りは成就する」と教えているらしい。

 先日からの「三密を避けよ、三密を避けよ」という言動を聞くたびに、真言宗関係の人々はどんな感情を抱いておられるのかと複雑な気になるが、本願寺が「他力本願とは無責任ということではない」と発する感情と似ているかもしれない。だが同音異句や漢字や熟語に複数の意味のあることは日本語には避けられない。

 ネット上には『断密』にかけた壇蜜氏がセクシーな出で立ちで「濃厚接触自粛」というポスター風の図が話題?だが、「断 密閉、密集、密接」は誰が言おうと正しい。

 一坪にも満たない一坪菜園のおかげで新鮮な野菜は当分摂れるから、約1週間は完全封鎖されても生き延びられると思う。
 雨水は大壺に満ちており、炭もカセットガスボンベもある。
 時間つぶしの本は何十年分もある。
 で、ビールとワインを2週間分買って来た。 

   三蜜を避け朝八時品薄きスーパーはけっこうな人出

2020年4月13日月曜日

コロナ肺炎 中間まとめ

 昨年12月31日に台湾が「入国検疫」を強化し、WHOに武漢の情報を伝えたのにWHOの動きは鈍かった。
 中国がヒトからヒトへの感染を認めたのは1月20日のことだから、ある意味しようがなかった気もする。
 1月18日段階の中国の発表は感染者(患者)45人、内死亡2人だった。
 労働災害防止の法則のひとつにハインリッヒの法則があり、それをそのまま感染症に摘要するのは正しくないが、「当たらずと雖も遠からず」的に社会の常識を推測すると、私は家族に600人以上の感染者が発生していると語った。(この話は1月31日のブログ記事に書いた)

 前後するが1月16日に国内で初めて感染者が出た。
 1月29日に参議院で野党が「対策本部も立ち上げていないのか」と追及し、
 1月30日にようやく政府が対策本部を立ち上げた。
 1月31日にはWHOが緊急事態宣言を発し、それから半月が経過して・・・
 2月14日に専門家会議が初めて開かれた。

 このように異常なまでの対応の酷さは、予定されていた習近平氏の訪日で政権支持率を上げるために「臭いものに蓋」をした。
 オリンピック中止に至らないように「臭いものに蓋」をした。
 そして、この政権の致命的な忖度精神で、首相のそういう姿勢を邪魔せずサポートするための大臣と官僚の歪んだ精神、
 さらに、科学や統計や理論を軽視もしくは蔑視する精神の腐敗、
 無能力、さらに正常性バイアスに原因があった。

 2月24日に専門家会議が基本方針を発表したが、そのアナウンスは「軽症者は医者に行くな」という、まったく常識外れのものだった。曰く「医療崩壊を防ぐ」であったが、この時点でいう言葉では決してなかったはずである。

 2月25日現在の韓国の検査者数は40,304人であったが日本のそれは913人(チャーター便クルーズ船を除く)であった。
 事実、各都道府県では医師が検査が必要と判断してもPCR検査を拒否されるケースが生まれ、医師会調べでそのワーストワンは大阪府であった。

 こういう風に発表された数字は小さく、専門家などが「軽症者は医者に行かなくてよい」というものだから、国中に警戒心が弛緩していった。
 2月25日のブログ記事では、大阪府の検査者数が655人、内陽性1人だったが、あの春節を中心としたインバウンドでごった返していた大阪ミナミを知るものとしては、「それは嘘でしょう」というものだった。

 日本の感染者数と死亡者数は、安倍首相のご主人筋のトランプのアメリカからも「信用ならん」と馬鹿にされるもので、今では国際比較上の統計として採用できないというのが常識になっている。

 以上、中間的に振り返ってみて、現下の新型コロナウイルス肺炎のパンデミックは、日本国民はウイルスに負けたというよりも、政治に負けた、政権に負けて危機に直面しているのだと言った方がよいだろう。

 昨日の記事で、西浦北大教授の「8割の外出自粛」が正しいだろうということを書いたが、安定的な対症療法や医療技術の改善と並行できるレベルに下げるためには、これは大切なことだと私は思う。
 西浦教授の論に対して、「永遠に8割自粛しなければならない理論でないか」という反論、批判があるが、台湾、韓国、中国はその方法でピークを抑え込んでいる。イタリアも先が見えてきたようだし、ドイツもそうだ。
 
 ほんとうにパンデミックの抑え込みを希求している。政権は、補償なしの自粛要請だけでお茶を濁し、うまくいけば自分たちの手柄、失敗すれば「政府の忠告を信じないアホな国民のせい」として、そういうアホを従わせるためには人権を超えた強権的権限、改憲による独裁国家が必要という準備をしている。
 外出を控えているうちに、心ある人々はSNSで発信を始めよう。

2020年4月12日日曜日

8割おじさんに「真」がある

 内田樹氏の『常識的で何か問題でも?』という本はいろいろ感心させられるが、『知らないことの真偽を判定する能力』などと言う小節は参考になった。
 つまり、現下のコロナウイルスの今後についても、現にいろんな情報が飛び交っている中でどの説に寄り添うのが正しいだろうかということは悩ましいわけだが・・・。

 昨日の私の記事の「おまけ」の記事を読んでいただけただろうか。
 羽鳥慎一モーニングショーで田崎史郎氏が西村担当大臣に聞いたとして「休業要請の2週間先延ばし(様子見)は北大の西浦教授の専門的意見に沿ったものだ」と堂々と発言したが、当の西浦教授は「そんなことは言っていない」「即時対応すべきだ」「私の数字や見解が意図的に歪められて官〇から発出されている」とツイッターで反論した。

 西浦博北大教授は厚労省のコロナ・クラスター対策班の専門家である。専攻は「感染症数理モデルを利用した流行データの分析」ということで、氏のその理論を理解できたかどうかはわからないが、下記に紹介するFB記事を読む限り真偽の「真」は西浦教授にあると思う。

 西浦教授は最近『8割おじさん』と呼ばれているらしいが、安倍首相の「7割から8割の外出自粛」は正しくなく、本気で人との接触を8割減らさなければ大変なことになる。
 政治家は目先の経済と補償の方を向いて危険性を理解しようとしない。
 官邸も厚労省も私の数字を勝手に変えて流している…という趣旨の話を書いている。

 現状を正確に認識して「正しく怖れる」態度が大切だと思う。

 https://l.facebook.com/l.php?u=https%3A%2F%2Fheadlines.yahoo.co.jp%2Fhl%3Fa%3D20200411-00010003-bfj-soci%26fbclid%3DIwAR3VSDxYRWF06Z5SmzqiLREbfEjNnangXZA0gz1mF-yLVfJGK3c_N5cp-kQ&h=AT3ymsI3QlZDXV-yt36GuP9tCjaEQ6z6idW2G_KZvF2Q-rZnnBt-KtEg93H81RNb4D9bAPw3m3YLD77JXYxb-xegyhqEH5gI2FMsAHxHT8phtHoPznvFWHTXsu-91xt4sPnk&__tn__=%2CmH-R&c[0]=AT0sTrpyxSnu3c70d0GDsKvE3ETPPTgW1ObuxJQ3PUD2DvoPNXM7nasaf__n20V45g0oHGCG8sdlrHVy0EmWUUF-5Hs7uM1KQRVK6jkiR4-eUzX7aU_aRT-Oz5WYewQbcyqeKUmPtK_C7mbNGKw4

2020年4月11日土曜日

勉強、勉強

 萩原清文著『好きになる免疫学』を読み返しながら「なかなかウイルスは奥が深い」と溜息をついていたところ、FBにオフィス アコール代表の新楽智夫(にいら ともお)氏の『ジョンズ・ホプキンス大学の感染症教授による非常に有益な情報の日本語訳』というのを見つけ、「なるほど」と感心したところが多かったので、転載してお知らせしたい。

   ちなみに、ジョンズ・ホプキンス大学とは屈指の医学部を有するアメリカ最難関大学の一つであり、世界最大の公衆衛生プログラムを持ち、日本の新聞各紙やテレビ各局が日々伝える「世界の感染状況」のデータの発信元である。
 そしてこの記事は、日本とは関係なく、どちらかというとアメリカ国民に向かって発した情報提供と思われる。

 ☆☆☆☆☆☆☆☆
〇 ウィルスは生物ではなく、何層もの脂質(脂肪)でできた保護膜に覆われたにたんぱく質分子(DNA)です。
 このウィルスが、眼・鼻または口の粘膜の細胞に付着すると、突然遺伝コードが変異し倍々方式で増え侵略します。
〇 ウィルスは生物ではなくたんぱく質分子であるため殺すことはできませんが、自然に崩壊(減衰)します。ウィルスが崩壊する時間は温度、湿度、どこ(何)に付着したかにより違います。
〇 本来ウィルスはとても壊れやすいのですが、脂質でできた何層もの膜に覆われていることが問題でこの脂質の保護膜を取り除く必要がでてきます。
 脂質の保護膜を破壊することができる石けんや洗浄剤は有効(泡立ててこすり破壊)な訳です。破壊するためには石けんをたっぷりと泡立てて20秒以上こする必要があります。
 保護膜を破壊することによりウィルスたんぱく質は自然に減衰し崩壊していきます。
〇 熱は脂質を溶かします・・・25度以上の水で手や衣服、その他を洗うことが有効な理由となります。さらに暖かい水は泡がより泡立つため、より有効となります。
〇 アルコールとアルコールを65%以上含むものは脂質を分解します・・・特にウィルスの外側のたんぱく質の層を分解します。
〇 漂白剤(塩素)1対水5の割合でプロテイン(たんぱく質)を破壊します・・・ウィルスの内側から崩壊させます。
〇 過酸化水素水は石けん、アルコール、塩素の効果を長持ちさせます・・・過酸化水素はウィルスたんぱく質を破壊します。しかし、純過酸化水素水を使用する必要があり、皮膚を傷つける可能性があることに注意が必要です。
〇 殺菌剤、抗生物質は役に立ちません・・・ウィルスはバクテリアなどの生物ではないので抗生物質で殺すことはできません。
〇 服やシーツ、布などを振ってはいけません(使用、未使用にかかわらず)・・・表面に張り付いた状態では不活性なので勝手に時間がたてば分解するからです。しかし、これを振ったりハタキを使用すると、最大3時間空気中にウィルスが浮遊し鼻などに付着してしまいます。
― 3時間 (生地)
― 4時間 (銅と木)
― 24時間 (段ボール)
― 42時間 (金属)
― 72時間 (プラスチック)
〇 ウィルスは冷たい空気、寒い空間や家や車などエアコンがある場所では安定した状態で残存します。
 また、湿気と暗さはウィルスの残存を促します。したがって逆に乾燥した暖かい、明るい環境は勢いを墜落させます。
〇 紫外線ライトや光線はウィルスたんぱく質を破壊します。たとえば使用済みのマスクの殺菌には紫外線ライト(UVlight)を使用すると完璧です。但し、肌のコラーゲン(これもプロテイン)も破壊するので注意して下さい。
〇 ウィルスは健康な肌を通り抜けることはできません。
〇 酢(酢酸)は脂質の保護膜を破壊できないので有効ではありません。
〇 スピリッツ、ウォッカも役に立ちません。
 強いウォッカでもアルコール度数は40%です。ウィルスを破壊するには65%以上のアルコール度数が必要です。
〇 アルコール65%以上のリステリンは役立ちます。
〇 より狭く限られたスペースではウィルスも集中しているかもしれません。広い場所で換気がよければウィルスも少なくなります。
〇 粘膜を触ったり、食べ物、鍵、ドアノブ、スイッチ、リモコン、携帯電話、時計、パソコン、机、テレビ、トイレなどを触る前にも、触った後にも手を洗わなければなりません。
〇 頻繁に手を洗うことになるのでての保湿をして下さい。乾燥により生じる肌の小さなひび割れにウィルスが隠れ潜む可能性がありますから、厚めにハンドクリームを塗るのがお薦めです。
〇 爪の中にウィルスが隠れるのを防ぐために、爪も短くしておきましょう。
     ―ジョンズ・ホプキンス病院― (転載おわり)

 おまけだが、安倍内閣がどんなに嘘つきかという一端が次のLITERAの記事でよくわかる。

https://lite-ra.com/2020/04/post-5362.html?fbclid=IwAR0JU8OqjfwpW22siGxKH5haqpcAKPlsL3TQ17P2oKyBlO_iOKiYrIYNu9A

 誰だ、神風邪が吹いた!と喜んでいる奴は・・・。

2020年4月10日金曜日

辰野会長のFB

   休校でイクジイも楽しくてかつしんどい。
 祖父ちゃんは部屋の中でゲーム機を離さない孫を無理やり少し先の公園まで連れ出した。
 「外出自粛」のせいか公園には誰もおらず、貸し切り状態でひと時を楽しんだ。
 写真は小規模なジップラインだが、結構楽しんだ。
 本人が嫌がった、孫にしては少し失敗した絵である。それにしても冒険者の絵である。

 冒険というと冒険者モンベル会長辰野勇氏のFBには考えさせられた。引用する。

 「緊急事態宣言」の発表を受けて、7都府県の大型商業施設に出店している40店舗のモンベル ショップが休業となりました。この状況が長引けば、経済的なダメージは甚大です。
 米国コロラド州の2店舗、スイスの2店舗もすでに休業しています。
 そんな中、米国政府はいち早く小規模事業者に対して、当面8週間分の「従業員給与、家賃、光熱費」の全額を実質的に支援すると表明しました。
 スイス政府もまた、従業員給与の80%を当面支援するとの決定を下しました。更にツエルマット店の大家さんからは、家賃の80%を免除するとの連絡を頂きました。
 思いやりと助け合いの精神に感謝します。(引用おわり)

 こういう話を聞くと、東洋の礼儀の国は恥ずかしい。
 保守も革新もなく、こんな恥ずかしい政権は引退させたいと思うのですがどうでしょうか。

   妻がゲーム機漬けの孫に少しは勉強を考えさせようと「スーパームーンが月の出の時は真っ赤なのは何故か」と問いかけたが「そんなの知らん」と一蹴された。
 9日の夜、夫婦は真っ赤な月を見ながらため息をつくだけだった。(写真の色は一切加工していない)

2020年4月9日木曜日

花まつり

   4月8日は灌仏会(かんぶつえ:花まつり)の日だった。奈良の古寺でも例年華やいだ行事が行われるものだが今年はどうだっただろう。
 不要不急などと言うとお釈迦様に叱られそうだが、今年は写真のとおり家の中で生誕祭を行った。
 
 こんな大事な日に罰当たりな人間の話を書くのは躊躇(ためら)われるが、安倍首相の緊急事態宣言は酷いものだった。

 7日の記事に書いたが、中国の武漢で新型コロナ肺炎が発生したのは、2019年12月で、台湾などでは即時対応した。
 しかし安倍首相は習近平の訪日で支持率を上げることしか頭になく、なんと、中国の武漢で新型コロナ肺炎で死者41人が出ているのを知りながら、1月24日に首相官邸のホームページで、中国からの観光客に「訪日」を呼びかけていた。
 7日アップの写真の官邸ホームページが証拠だが、今はお得意の証拠隠滅のために削除されている。
 その結果、中国の旧正月(春節)中に約94万人の中国人が、北海道から沖縄まで、日本各地を訪れ、ウイルスは潜伏し感染を広げたと考えられている。

 その後は、もっぱら政権支持率のためにオリンピックの中止を避けることだけに意識を集中し、感染者数を小さく見せるため検査数を抑制し、海外からの帰国者も事実上ノーチェックで国内を移動して回った。
 なので、「日本の感染者数も死亡者数も信用ならん」とは安倍氏ご主人筋のアメリカでさえ公言している。
 それらの失策に一切の反省もなく、今後の感染拡大は国民の態度次第だと言ってのけたのだ。

 西欧の諸外国では、感染拡大防止の観点から外出を制限しているが、そのためには即決で補償額を前渡ししているが、この国の総理大臣は、そのようなことは一切できないと言い切った。口先だけ、30万円、30万円と繰り返したが、実際にもらえる人は非常に限定されている。

 山崎雅弘氏はツイッターで、「安倍政権と日本政府が今やっているのは、海に落ちた人に浮き輪を投げる前に「本当に必要とする人に浮き輪を渡すために、まず貴方が『泳げない人』であることを証明して下さい」と要求する態度。諸外国は「とりあえず浮き輪を投げる」。諸外国は人命救助を優先するが、日本政府は形式と手続を優先する。」と投稿したが全く的を射た例えだと思う。

   祈祷ではないが頼りの花まつり

9日朝5時

2020年4月8日水曜日

鯉のぼり

 政府がポエムのような緊急事態宣言を出した。補償などの内容は「これだけ待たしてこれだけかい」というのが正直な感想だ。
 それよりも、数日前からテレビのコメンテーターなる人々らによって「早く緊急事態宣言を出せ」という言葉が流されたことの方に心のざわつきを感じる。
 その文脈は、海外の都市封鎖のイメージで、自分らは三蜜に気を付けて自粛しているのに意識が希薄な若者(馬鹿者)がいるから拡大しているのだ。そんな外出している若者は逮捕ぐらいせよ! という気分を芬々(ふんぷん)とさせているのだった。

 現実の諸問題に直面した場合、その原因や対処方針を語って大きな合意を作って解決しようとするのでなく、何となく与えられた「正解」を妄信して、物わかりの悪い人間を取り締まれば世の中が上手くいくというような「世論」の醸成を私は恐れる。
 下手をすれば、感染者は犯罪者扱いされ差別されることになる。
 大阪では集会やデモも困難だ。今こそ心ある人々はSNSなどに参加して欲しい。

   小学校の休校で孫の夏ちゃんのイクジイをした。
 三蜜には当たらないだろうから、庭先で3人でBBQをした。今日のイノシシ肉は特に美味しかった。

 夕方は孫の凜ちゃんがやってきた。
 凜ちゃんと、世界中の子供たちの健康のために鯉のぼりを上げた。
 夜にはスーパームーンが・・・。
 お月様、世界の子供たちに平和を!



 

2020年4月7日火曜日

西部劇の国

 日本ではマスクやトイレットペーパーの買い溜めが話題になった頃、3月中旬に「アメリカで銃を買い求める長蛇の列」的なニュースに接して、いやはや西部劇の国であることよと半分軽蔑しながら笑っていたが、それが単なる「遅れた民衆?」の話でなく、れっきとした政権周辺のこととなると軽蔑だけでは済まない。

 話はこうだ。朝日新聞5日の記事によると、ドイツメディアは3日、タイのバンコクからベルリンへ運ばれるはずだった医療用マスク20万枚がアメリカに奪われたと報じた。ベルリン市警察が米国企業に発注し、中国で製造されたマスクだったが・・・
 フランスでも、東部の地域圏議会議長が1日、中国からフランスに向かうはずだったマスクが「空港の滑走路で自分たちより3~4倍高い値段で米国に現金で買われ、届かなくなった」と仏メディアに訴えた。
 
 ただアメリカのモラルの低さだけを笑ってはいられない。同記事の続きによると、当のフランスも3月上旬、スウェーデンの医療機器会社がイタリアやスペイン向けに発送したマスク400万枚を中継地のフランス国内で没収。当該会社が外交ルートで働きかけた結果、ようやく2週間後に、200万枚だけの発送を認めて残りは没収したという。

 このような海賊合戦に日本が名指しされていないのは好いことだが、ちょっと待てよ、世界各国では常識であった異常事態に日本政府周辺は無為無策、ノーテンキだっただけではなかったか。

   中国の武漢で新型コロナ肺炎が発生したのは、2019年12月!
 台湾などでは即時対応策を発動した。
 しかし安倍首相は習近平の訪日で支持率を上げることしか頭になく、なんと、中国の武漢で新型コロナ肺炎で死者41人が出ているのを知りながら、首相官邸のホームページで、中国からの観光客に「訪日」を呼びかけていた。
 写真の官邸ホームページが証拠だが、今は証拠隠滅のために削除されている。
 その結果、中国の旧正月(春節)中に約94万人の中国人が、北海道から沖縄まで、日本各地を訪れ、ウイルスは潜伏し感染を広げたと考えられる。
 この推理が違っているなら証拠を出して反論せよ。

 その後は、もっぱら政権支持率のためにオリンピックの中止を避けることだけに意識を集中し、感染者数を小さく見せるための検査数の抑制に走ったというのが事実でないか。

 盟友?トランプは他国のマスクまで横取りしていてもお裾分けは一切なく。
 ならばと首相の選挙区のある山口県の首相のフェースブック友達の会社に布マスクを発注して、一家族2マスクというありさまである。
 不要不急というならば、この政権の存続こそが不要不急だと私は思う。
 (官邸HPの写真や関連する文章は、高田富雄➭巨悪を許さない市民の会のFBから転載させていただいた。)

2020年4月6日月曜日

罪にはよも候はじ

 白河院、法勝寺つくらせ給(たまい)て、禅林寺の永観(ようかん)律師に「いかほどの功徳なるらん」と御尋(おたずね)ありければ、とばかり物も申さで、「罪にはよも候はじ」とぞ申されたりける。(続古事談)
 (白河院は法勝寺を造営なさって、禅林寺の永観律師に「どれほどのすばらしい功徳になるだろうか」とお尋ねになった。永観律師は一瞬言葉につまったが、「少なくとも罪にはならないでしょう」と、お答えになったということである)本郷恵子著『怪しいものたちの中世』角川選書
 さすがに永観律師、白川法皇に対しては「バ~カ!」とは口に出せなかったのだ。 
 
 瞬く間に世界中に拡散されて失笑の渦を巻き起こしたニッポン国総理大臣が下賜してくださる布マスク2枚。 
   「ウイルスはブラウン運動をするから布マスクでも捕獲できる」という主張を否定も肯定もできるほどの知識はないが、私の感覚でいえば、ウイルスの小ささとマスクのメでいうと布も不織布も、医師用のものでない限り五十歩百歩でないかと思っている。

 つまり、ウイルスの侵入阻止といえばどちらも不合格だが、『咳エチケット』という意味では全く無意味であったりマイナス作用ということはないのではないだろうか。
 ということで、『罪にはよも候はじ』という言葉が脳裏に浮かんだのだがチト誉めすぎだろうか。

 いや、首相はオカルト的な信仰がお好きなようであるから、「笑えばコロナはうつらない」的な信念から、全国民を布マスク2枚で嘲笑(わら)わせてコロナに勝とうとしているかもしれない。

   それならと、こちらも花粉症バッジで対抗して笑い飛ばそう。
 「ほんとうのコロナ感染者が着けていたら混乱する」などのお叱りもありましょうが、あまりに鬱々としたニュースの洪水の下で、これくらいのジョークは許されよ。

 私は決してコロナの局面を軽視はしていない。
 だから全面的に外出は自粛してこんなジョークを考えているのだが、副作用として今年は花粉症が少々軽く経過している。功徳であろう。




 





2020年4月5日日曜日

早蕨(さわらび)

   ああ、このもやもやをどうにかしたい! と思うが、コロナウィルスとの戦いは長期戦になるだろう。
 そんなもので今日は、コロナに意識を集中しすぎるのを避けてメンタルのバランスを回復させようと、能天気な写真と記事にする。
 
 石走る(いはばしる)垂水(たるみ)の上のさわらびの萌え出(い)づる春になりにけるかも (志貴皇子)

 これは万葉集巻(まき)八の巻頭歌である。
   岩の上を 
   ほとばしり流れ出る滝のほとりの
   蕨が
   萌え出すように天に向かって伸びてゆく……
   春になった!         (上野誠訳)

   一般に野草は強い毒(アク)を含んでいる。正確に語れば、あらゆる植物は自己の防衛のための毒の要素を持っている。
 だから、ディアーラインといって鹿の食べられる高さから下は見通しがよい奈良公園だが、毒性の強い馬酔木(あせび)や蕨(わらび)だけは食べられずに繁殖する。

 そんなもので、鹿が芝を食んでいる横手で妻がビニール袋いっぱい収穫した。
 早蕨(さわらび)を見るとウズウズして放っておけないという。
 場所は孫の病院の前の広場(東大寺西塔跡)で、自然のあまりの大きさに感じ入りつつ春風と花粉を浴びながら・・・。
 写真の孫は鹿を叩いているのではなく、やあ!と挨拶しているところです。

   奈良鹿の食い残したる蕨かな
   ハンデある児らの病院前の鹿
   ウィルス避けよ弱き子らの病院ぞ

2020年4月4日土曜日

中央大学真野俊樹教授(医師)の見解

 コロナの問題で新聞やテレビを見ていてももひとつ胸に落ちない。
 首相や都知事や府知事が演説をしても何か白々しい。
 2か月かかって首相がやると約束したのは「各住居に2枚の布製マスク」。それは山口県の会社で首相のFB友達が社長らしい。

 国民がいろいろ考えるにしてもデータが限られている。
 そんなもので朝日新聞のデータを基に何回か書いてきたが、分かったことは日本の感染者数は重症者数に近い。死者数にも漏れているものがありそうだ。
 そのように「隠れ感染者」が相当数居て爆発する危険性がある。
 一方、死者数は今のところ相当数抑えられている。・・・ということだ。

 なので、各国の状況を見るだけでなく、山を越えたように見える韓国、必死の抑え込みができていそうなドイツ、そして医療崩壊を生じているイタリアに的を絞って検討しようと考えた。が、ネット上を検索してもこれといったデータはほんとうに見つからない。
 と困っていたら、私の問題意識とぴったり合う、真野俊樹(中央大学大学院戦略経営研究科教授、医師)の見解表明が見つかった。アドレスは次のとおりだが、念のため、コピーを表示する。
 私自身は門外漢の一市民だが、説得力のある見解だと考える。(ただし、文末に記すような異なった意見もある)

 https://diamond.jp/articles/-/232537



コロナで絶体絶命のイタリアと違い、日本で死者激増の可能性は低い理由
真野俊樹:中央大学大学院戦略経営研究科教授、医師
(ライフ・社会 DOL特別レポート2020.3.24 5:37)
 
なぜ、イタリアではこれほど死亡者が増えてしまったのか

欧米で新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。特にイタリアでの死亡者は発生源の中国を上回るほどのひどい状況となっている。なぜ、イタリアではこれほど死亡者が増えてしまったのか。将来的に日本はイタリアのような状態になりうるのか。医師(日本内科学会総合内科専門医)であり、かつビジネススクールで医療経営を教えているという立場の筆者が各種データに基づき、「日本の今後」を予想してみた。(中央大学大学院戦略経営研究科教授、医師 真野俊樹)

イタリアで新型コロナの死亡者が増えた原因
 なぜ、イタリアがこんなことになったのだろうか。
 そもそもイタリア北部では1990年代以降、中国人の移民が急増していた。運悪く年末から、1月下旬に始まる中国の旧正月である春節休みの時期に、中国系の移民が中国とイタリアとを行き来し、感染の引き金を引いたという説が有力視されている。
 筆者はその説を正しいと考える。ただ、それは「感染が広まった理由」の大きな要因なのかもしれないが、重要な指標である「死亡者数」や「死亡率」の説明にはならない。
 イタリアについては、他にも、日本に次いで「世界2位の高齢化国」であるという事実もある。
それでは「世界一の高齢化国である日本ではどうなんだ」という話になり、これも死亡者数が多い理由を説明できない。
 そこで、筆者は医師(日本内科学会総合内科専門医)であり、かつビジネススクールで医療経営を教えている立場から、日本の今後を予想したい。各国比較のデータは、すべてOECD(経済協力開発機構)の2019年版から引用している。

 最近、メディアでよく聞くのは「医療崩壊」という言葉である。医療崩壊という言葉に厳密な定義はないが、ここでは、「患者が医学的に必要な措置が生じた際に入院できない、あるいは医師による適切な診断・治療を受けられないこと」を指すと定義しよう。
 つまり、患者数に対して、医師の数が不足していたり、病院(病床数)が不足していたりすることである。
 ちなみに、ここでは単なる感染者数は、各国ごとの検査に対しての「考え方」が異なるために、比較の材料としては使用しない。あくまでも、死亡者数や人口当たりの死亡数の多さについて、比較・検証していきたい。

イタリアでは発症から死亡に至るまでが早すぎる
 まず、イタリア国立衛生研究所が公表した文書によると、感染者の症状発現から入院するまで4日間かかり、さらに4日後に死亡する、という発症から入院、死亡までの異様な早さが目に付く。
 死亡者の平均年齢の中央値は80.5歳で、感染者の場合は63歳だという。いくら高齢者とはいえ、わずか8日で死亡というのは早すぎるという印象がある。
 これは患者が必要十分な医療を受けられていない状態、いわゆる「医療崩壊」が間違いなく、生じていると考えられる。
 実際、2020年3月22日のデータにおいて、イタリアでは感染者数4万7021人、死亡者数4852人、人口当たり死亡率0.008%(以降人口は外務省基礎データで計算)と死亡者数が多い。
 他のEUの国でもドイツでは感染者数1万8323人、死亡者数が45人と少なく、人口当たり死亡率0.00054%で、ドイツの感染者数はそこそこ多いが「医療崩壊していない国」とされる。また、韓国は3月12日の感染者数7476人で、ピークアウトしたといわれている。
 しかし、1カ月前は全く状況が異なっていた。

韓国とイタリアでは同じように2月20日前後に患者が急増している。3月9日にはWHOの数字によれば、両国とも感染者数が7000人を超えている。詳しく述べれば、3月9日はイタリアの感染者数は7375人、死亡者数は366人、韓国は7382人で、死亡者数は51人である。
 つまり、両国においてはここからの経過がまったく異なっており、3月22日現在、イタリアは感染者数が5万3578名、死亡者数は4825人、韓国の感染者数は8697人で、死亡者数は104人にとどまっている。
 感染者数においては国ごとの対応が異なったりする場合や、手洗いなど生活習慣の差などがあろうが、死亡者数に鑑みて一言で言えば、韓国は医療崩壊を免れてピークアウトしたといえよう。

感染者数激増の韓国がイタリアのようにならなかった理由

 ここで韓国とイタリア、ドイツの医療提供体制において3カ国を比較してみよう。筆者はイタリアについては、現地調査に行ったことがない国なので、もしかしたら誤解があるかもしれないが、すべてデータに基づいて考えてみたい。
 まず特徴は、3カ国とも国民皆保険の国であるということである。イタリアは100%国民皆保険の国であり、ドイツは収入の多い一定層は国の保険に入っていないため国の保険制度への加入は89.4%であるが、その代わりに民間保険に加入することが義務付けられているので実質は100パーセントといっていい。韓国、日本も100%国民皆保険の国である。その点において、同じく感染者数、死亡数が急増しているアメリカとは全く異なる背景を持つ。
 そうなると、比較のポイントとして、病床数(特に重症な患者を扱う急性期病床数)、医師数、そして医療レベル、付随的に、医療費といった視点で評価したい。

 ◎イタリア、ドイツ、韓国、日本との医療データの比較
            平均     ベッド数     ベッド   急性期    医師数      脳卒中
       在院日数 (人口1000     占有率   病床    (人口1000    死亡率
                   人当たり)               人当たり)  (人口10万人当たり)  
 イタリア  7.8      3.2            78.90%        2.8           4        62.2
 ドイツ          8.9      8         79.80%        6             4.3     46.1
 韓国          18.5      12.3           ―              ―              2.3     56.1
 日本          16.2      13.1            75.50%         7.8             2.4     46.1

※
OECDなどのデータを基に筆者作成。急性期病院の比率のみは、2017年のOECDデータによる。韓国の急性期病床の「―」は約7.5 拡大画像表示表を見ていただきたい。


 最初に韓国である。韓国については3月13日前後の各メディアの報道を見ると、「PCR検査を拡大したために感染者数が一気に増えて医療崩壊した」という指摘が目立ったが、それは一時的な現象にとどまり、最終的には医療崩壊を起こさずにピークアウトした。その理由は何か。
 一つはイタリアよりはるかに多い豊富なベッド数である。OECDのデータからはわからなかったが、筆者の過去の調査では、韓国では急性期の医療が中心であり、ベッド数の60%以上は急性期ベッドで、日本とほぼ同じ比率である。急性期病床の占有率(利用率)は10%ほど高いと思われる。その点で病院の余力は少なく、医師数もヨーロッパよりは少ないが、乗り切ることができている。
おそらく、医師の過重労働という点では、ヨーロッパの病院よりもひどかったかもしれないが、新型コロナ感染者のすべてがICU(集中治療室)に入院するなどの重症者ばかりではないということから考えれば、とりあえず入院させて隔離したりすることができたことが、ピークアウトの大きな要因ではなかろうか。
 結核の感染病床でも医師の高度な治療が常に必要なわけではない。隔離して感染を防ぎ、重症化しそうな時にすぐに介入することができることが重要であろう。

ドイツはなぜ死亡者が増えていないのか

 さてここで、おなじEUの国として似通った医療体制を持つイタリアとドイツを比べてみよう。ほぼ同じようなトレンドで片方が医療崩壊、片方がピークアウトという対照的な動きをしたイタリアと韓国と違い、イタリアとドイツは感染者数が増える時期が異なっており、ドイツでさえ現状ではピークアウトしていない。
 イタリアとドイツの「決定的な差」が何になるかといえば、やはり病床数と医療のレベルということになろう。ドイツに比して、イタリアは病床数が半分以下である。
 そして付随的な対GDP比当たりの医療費も異なる。イタリアは8.8%に対し、ドイツは11.2%である。この費用の差から考えれば、医師などの待遇や病院の設備という点で、ドイツはイタリアよりすぐれていると考えられる。
 病床の利用率や平均在院日数にはあまり差はないので、病床の余力としても大きな差がないと思われ、正確にいえば、このような急性期の治療を行うための「急性期病床数の差」ということになるが、ここにおいてもドイツとイタリアの病床数差は大きい。
 つまり、病床率の差が、医療崩壊の定義となる「患者が医学的に必要な措置が生じた際に入院できない、あるいは医師による適切な診断・治療を受けられないこと」に直結したと思われる。
 次いで医療レベルである。先述したように、筆者はイタリアに直接病院や医療関係の調査に行ったことがないので医療のレベルを正確に判断する立場にはないが、一つの例として「脳卒中の死亡率」を取り上げてみたい(前掲表参照)。
 この差を見ると、急性期の疾患において、やはりドイツの方が医療レベルは高いとみた方がいいであろう。
 もう一つの重要な要素となる「医師数」においてはイタリアとドイツはあまり差がない。これはヨーロッパには比較的、医師数が充実している国が多いということによる。
 もちろん、ドイツは感染者数が少ないから、「現状では医療崩壊するわけがなく、今後はどうなるかわからない」という批判はあり得る。

これまでの状況に鑑みれば、イタリアや韓国の感染者数が7000人を超えた3月9日に、ドイツは1112人で死者数は0である。ドイツで感染者数が7000人を超えたのは3月18日であり、その後3月22日には上述したように感染者数1万8323人だが、死亡者数が45人にとどまっている。
 ということから考えると、感染者数がイタリア同様に多いドイツであっても、現在医療崩壊を起こさずに死亡者数が少ないのは、病床数が行き届き、医師数が充足しているからだと考えられる。
 もちろん現場の医師が過重労働になったり、イタリアでは医師会長が新型コロナウイルに感染して死亡し「殉職」ともいえるような亡くなられ方をしたという話も聞いている。医師の「充足」とはあくまで数の問題のことだけであり、冷たく聞こえる点はご容赦いただきたい。
 さらに、3月18日以降感染者数が激増していることを考えれば、病床数が少ないことを考えれば、確かにドイツでも今後が不安ではある。

日本での死亡者はイタリア並みに増えるのか

 さて、ここで日本の将来を考えよう。
 実は筆者は「日本では医療崩壊は起きない」と考えている。医療崩壊を起こさないという理由は医師数や病床数、特に病床数に余裕があるということである。
 日本はドイツよりも、病床数は圧倒的に多く、韓国と同程度である。少ないのは医師の数であるが、これも韓国とほぼ同じである。また病床の空床率は韓国より高いので、余力もある。対GDP比の医療費のかけ方も韓国は8.1%なのに対し、日本は10.9%である。
 また、新型コロナウイルスの診断に重要な役割を果たすCTの台数は人口当たり世界一である。
 もちろん、慢性期の病床であれば“急性期へ転用”ということも考えねばならないが、諸外国で「ホテルを病床で使おう」という話まで出ていることに比べれば、日本の優位はゆるぎない。
 ただし、感染者数が爆発的に増え、韓国のピークをはるかに超え、現在のドイツのように2万人近くになった時に医療崩壊が起きないという保証はない。
 東京都知事が「首都のロックダウンもあり得る」と発言したように、決して「油断はできない」という事態であることは、強調しておきたい。
 その意味では、「またか」といわれるかもしれないが、手洗いの励行に加え、「密閉・密集・密室」における他人との濃厚接触を避けるという努力は今後も続ける必要がある。
 医療者と患者で一致団結し、この難局を何とか乗り切りたいものである。
 (以上、引用おわり)

 データは、OECD、厚労省、日本医師会等々を見ても微妙に異なっていて、門外漢には非常に理解が困難だ。
 ただ、日本集中治療医学会理事長声明は、イタリアとドイツの死亡率の違いは集中治療体制の違いと述べ、人口10万人当たりのICU(集中治療室)のベッド数は、ドイツが29~30床に対してイタリアは12床で、集中治療を受けることなく多くの人々が亡くなっていると指摘。
 その上で、日本は人口10万人当たり5床程度と、行き過ぎた行革等で医療体制が崩壊したと言われるイタリアのさらにその半分以下であり、日本の集中治療体制の崩壊は非常に早く訪れると予想される。さらには、人工呼吸器を扱える医師も少なくマンパワーも不足していると強調している。
 日本医師会も同様に「医療危機的状況宣言」を発表した。



 最後に、安倍自公政権は、このような新感染症などの最前線にあたる公立、公的病院を統廃合し、病床を20万床削減しようとしている。
 心ある人々は、こんな政権を大きな声で批判しよう。
 
 その上で、津波や台風などの自然災害で『正常性バイアス』のことが度々指摘されてきたが、この新型コロナウィルス問題では、為政者の「脅しのような政治発言」は横においても、少し臆病なぐらいに慎重である方がよいと私は思う。

   ウィルスはヒトの力を試してる

2020年4月3日金曜日

八幡宮紙上逍遥

実際のバッジは小さなものです。
写真は加工してしております。
   4月3日は元々は石清水八幡宮へ遠足に行くはずだったが、あちこちで潜在的なコロナウィルス感染者が増えているので中止とした。
 そんなもので、少し寂しいので八幡宮を散歩しているつもりでコピペも含め雑文を綴ってみたい。
 
平安時代始め、清和天皇の貞観元(859)年、南都大安寺の僧・行教和尚が豊前国宇佐八幡宮にこもった際、八幡神が「吾れ都近き男山の峯に移座して国家を鎮護せん」と託宣したため、男山の峯に祀ったのがこの神社の起源であり、翌貞観2(860)年に朝廷が同所に社殿を造営し4月3日に遷座した。ナント!4月3日!
 その後朝廷の信仰厚く、国家鎮護、戦(いくさ)必勝、都の裏鬼門防御の神社として重きをなしてきた。

特に清和天皇の嫡流である源氏一門は八幡神を氏神として全国各地に勧請し、源義家は石清水八幡宮で元服し自らを「八幡太郎義家」と名乗った。
さらに康平6年(1063)源頼義が奥州を平定して鎌倉に帰り、源氏の氏神として出陣に際してご加護を祈願した京都の石清水八幡宮を由比ヶ浜辺にお祀りしたのが鶴岡八幡宮の始まりで、鶴岡八幡宮は後に鎌倉幕府の宗社となった。
 つまり、石清水八幡も、鶴岡八幡も、全国には稲荷社に次いで多いと言われる八幡社も全て宇佐八幡の分霊である。
 
手向山八幡宮
   ところがこの宇佐八幡が、古事記にも日本書紀にも一度も名前の出てこないという不思議なもので、『宇佐八幡託宣集』によれば、「ある時鍛冶の翁の姿で現れ、辛国(からくに)の城(き)に始めて八流の幡を天降して、吾は日本の神となれり」と宣言したという。
 結論を急げば、この地に渡来していた新羅の人々の集団が祀っていた新羅の神様であったらしい。そしてこの集団は鍛冶の最新技術を持っていた。

菅公腰掛石(昨秋)
このたびは・・・・
   鍛冶の技術は、農耕にも、戦にも、そして新しい宗教である仏像の鋳造にも欠かせない最新科学で最新技術であった。
 それ故に、天平12年(740)には藤原広嗣の乱の際、朝廷は大将軍大野東人に対し宇佐八幡に祈願するよう詔(みことのり)を出している。
 こうして天平勝宝元年(749年)、東大寺及び大仏を建立するにあたって宇佐八幡より東大寺の守護神として勧請されたのが手向山八幡宮である。

 その後も宇佐八幡は朝廷の請願に対して数々の託宣を述べ、中でも、神護景雲3年(769年)5月、道鏡の弟で大宰帥の弓削浄人と大宰主神(だざいのかんづかさ)の中臣習宜阿曽麻呂が「道鏡を皇位につかせたならば天下は泰平である」という内容の宇佐八幡宮の神託を奏上し、道鏡は自ら皇位に就くことを望んだが、宇佐八幡から派遣を求められ勅使として参宮した和気清麻呂は「臣をもて君とする、いまだこれあらず。天つ日嗣は、必ず皇緒を立てよ。無道の人はよろしく早く掃除すべし」という大神の神託を大和に持ち帰り奏上する。

道鏡を天皇に就けたがっていたと言われる称徳天皇は報告を聞いて怒り、清麻呂を因幡員外介に左遷したのち、さらに「別部穢麻呂(わけべのきたなまろ)」と改名させて大隅国へ配流したが、やがて、称徳の死もあり道鏡は下野(しもつけ)薬師寺に左遷され事件は終結した。
奈良時代の終幕を飾る大事件であった。

 とまれ、新羅の渡来神を朝廷が乗っ取ったという説もある。八幡神は奥が深い。
 人間とは、お花見だって想像できる動物である。

   辛国の神の下僕のヘイト哉

2020年4月2日木曜日

近所でお花見

   一般論をいうと、お花見と初詣はそこそこ賑わっていないと物足りない。
 しかし今年のお花見は発想の転換がいる。
 近所の隠れた桜を静かに味わいたい。
 実際、ウィークデーということもあって公園の桜並木には誰もいなかった。

 もっと言えば、この時期美しい植物は桜に限らない。
 それに、フランスの農相はコロナによる農家の人手不足という文脈ではあるが、「こんな時こそ畑仕事をしよう!」と呼び掛けたのはグッドタイミングのような気がする。
 少し気が早いがプランターなどで夏野菜を始めるのもいい。

   近所で『きぶし(木五倍子)』の木を見つけた。
 桜の花がヒマワリなら(というのも変な例えだが)、きぶしの花は野趣あふれる月見草ではなかろうか。
 足元には黄色いタンポポに交じって白いタンポポも少数派ながら頑張っている。

 3日にはお花見を予定していたが中止にした。
   近所の散歩で花めぐりをするのもよいと思うが、先延ばしにしていた老人ホーム家族会総会の善後策を具体化しなければならない。結構な業務量である。
 時間があるようでないようで、不思議な日々を送っている。

 今日は孫を病院へ送迎する。ついでに三蜜とは無縁の公園でお弁当を広げてお花見をする予定だ。だが、鹿と濃密接触するかもしれない。
 皆さん! こんな時こそメンタルの健康にも気を付けましょう。

   人のいない花曇り静かなり

   12時前に着いた時には鹿たちが「やあ、人間が来たぞ」とささやきあっていました。
 


2020年4月1日水曜日

感染状況を考える

 日本の数字は30日午後11時時点で、クルーズ船感染者、チャーター便、検疫関係を含む。死者数にはクルーズ船11人を含む。
 海外の数字は30日午後10時時点で、いずれも朝日新聞31日付け朝刊による。31日付けには韓国が抜けてベルギーが加わった。世界合計には日本は含まれていない。枠外の韓国の数字は2日前の数字である。

                  人口     感染者数          比率  死者数            比率      死/感染
日本 127,202,000 2,686 0.00211% 70 0.000055% 2.606%
中国 1,427,648,000 82,198 0.00576% 3,308 0.000232% 4.024%
イタリア 60,627,000 97,689 0.16113% 10,779 0.017779% 11.034%
スペイン 49,661,000 85,195 0.17155% 7,340 0.014780% 8.616%
アメリカ 327,096,000 143,055 0.04373% 2,513 0.000768% 1.757%
ドイツ 83,124,000 62,435 0.07511% 541 0.000651% 0.867%
イラン 81,800,000 41,495 0.05073% 2,757 0.003370% 6.644%
フランス 64,991,000 40,747 0.06270% 2,611 0.004017% 6.408%
スイス 8,526,000 15,475 0.18150% 327 0.003835% 2.113%
イギリス 67,142,000 19,788 0.02947% 1,231 0.001833% 6.221%
ベルギー 11,482,000 11,899 0.10363% 513 0.004468% 4.311%
その他 137,953 3,099 2.246%
世界合計 737,929 35,019 4.746%
韓国 51,172,000 9,438 0.01844% 144 0.000281% 1.526%

 感染者に占める致死率はドイツの0.867%に対して日本は2.606%であるから統計上整合しない。理由は、日本の、「軽症者は受診するな」「検査を求めるな」という政策、つまり検査数が格段に少なく、よって感染者数が少なく計上されているからである。
 日本の感染者数は、いわば「重症者数」と読み替えた方が実態に近づく。少なくとも、感染者数をもって諸外国に比べて「うまくいっている」と考えるのは正しくない。

 ただし、人口比で見る死亡率は現時点では低いから、医療がギリギリ持ちこたえているというのは正しい評価といえるが、政治が後手後手に回っているからこの先については油断はできない。
 もう一つ大きな懸念は、大量の在日米軍である。彼らは諸外国で感染して日本の法制度とは関係なくフリーパスで入国している。
 昔から米軍基地の周辺で性病の罹患率が高いことは有名であるが、フーゾクや濃厚接触のバーなどを通じて周辺に拡大する危険性がある。

 よって、政治家が言うから自粛するというのでなく、医学的に科学的に危険であるから不要不急の外出は控えた方がよいだろう。

   ウィルスの世界に人が入ったらし医学の先に哲学が要る

2020年3月31日火曜日

泣く児とコロナには勝てぬ

   怖いもの知らずの『なにわの会』もウイルスには白旗を上げた。

 首相や東京都知事の「演説」は医学、科学の言葉でなく、政治的責任逃れのように見えたので、情緒的なそれらの言葉に惑わされないようにしながら先日来、感染者数、死者数を自分の目でじっくり見ながら考えてきた。

   その結果、大阪を中心とした近畿圏ですでに隠れ感染者が無視しえない程度に発生していると考えるに至った。
 ということは、電車やショッピングモール・スーパーなどでコロナウイルスに遭遇する可能性が少なからずあるということ、あるいはもしかして、自分自身がすでに症状はないが感染の上で保菌していて、次は誰もが感染源になるという段階に来たと考えた。
 かくして4月3日に予定していた『背割堤のお花見と石清水八幡宮』という遠足は中止を決断した。

 最終的にチラシを作って呼び掛けた段階で少々の不安がなかったと言えば嘘になるが、まだ急速には拡大していなかった。
 なので、参加者には写真の特製マスクを配付する、消毒用アルコールを持参する、昼食は距離を空けて座るなどと言うことを準備してきたが、今般はそれだけでは十分でないと考えた。

 残念な記事で2019年度の年度末を締めることとなった。