ああ、このもやもやをどうにかしたい! と思うが、コロナウィルスとの戦いは長期戦になるだろう。
そんなもので今日は、コロナに意識を集中しすぎるのを避けてメンタルのバランスを回復させようと、能天気な写真と記事にする。
石走る(いはばしる)垂水(たるみ)の上のさわらびの萌え出(い)づる春になりにけるかも (志貴皇子)
これは万葉集巻(まき)八の巻頭歌である。
岩の上を
ほとばしり流れ出る滝のほとりの
蕨が
萌え出すように天に向かって伸びてゆく……
春になった! (上野誠訳)
一般に野草は強い毒(アク)を含んでいる。正確に語れば、あらゆる植物は自己の防衛のための毒の要素を持っている。
だから、ディアーラインといって鹿の食べられる高さから下は見通しがよい奈良公園だが、毒性の強い馬酔木(あせび)や蕨(わらび)だけは食べられずに繁殖する。
そんなもので、鹿が芝を食んでいる横手で妻がビニール袋いっぱい収穫した。
早蕨(さわらび)を見るとウズウズして放っておけないという。
場所は孫の病院の前の広場(東大寺西塔跡)で、自然のあまりの大きさに感じ入りつつ春風と花粉を浴びながら・・・。
写真の孫は鹿を叩いているのではなく、やあ!と挨拶しているところです。
奈良鹿の食い残したる蕨かな
ハンデある児らの病院前の鹿
ウィルス避けよ弱き子らの病院ぞ
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