2020年4月7日火曜日

西部劇の国

 日本ではマスクやトイレットペーパーの買い溜めが話題になった頃、3月中旬に「アメリカで銃を買い求める長蛇の列」的なニュースに接して、いやはや西部劇の国であることよと半分軽蔑しながら笑っていたが、それが単なる「遅れた民衆?」の話でなく、れっきとした政権周辺のこととなると軽蔑だけでは済まない。

 話はこうだ。朝日新聞5日の記事によると、ドイツメディアは3日、タイのバンコクからベルリンへ運ばれるはずだった医療用マスク20万枚がアメリカに奪われたと報じた。ベルリン市警察が米国企業に発注し、中国で製造されたマスクだったが・・・
 フランスでも、東部の地域圏議会議長が1日、中国からフランスに向かうはずだったマスクが「空港の滑走路で自分たちより3~4倍高い値段で米国に現金で買われ、届かなくなった」と仏メディアに訴えた。
 
 ただアメリカのモラルの低さだけを笑ってはいられない。同記事の続きによると、当のフランスも3月上旬、スウェーデンの医療機器会社がイタリアやスペイン向けに発送したマスク400万枚を中継地のフランス国内で没収。当該会社が外交ルートで働きかけた結果、ようやく2週間後に、200万枚だけの発送を認めて残りは没収したという。

 このような海賊合戦に日本が名指しされていないのは好いことだが、ちょっと待てよ、世界各国では常識であった異常事態に日本政府周辺は無為無策、ノーテンキだっただけではなかったか。

   中国の武漢で新型コロナ肺炎が発生したのは、201912月!
 台湾などでは即時対応策を発動した。
 しかし安倍首相は習近平の訪日で支持率を上げることしか頭になく、なんと、中国の武漢で新型コロナ肺炎で死者41人が出ているのを知りながら、首相官邸のホームページで、中国からの観光客に「訪日」を呼びかけていた。
 写真の官邸ホームページが証拠だが、今は証拠隠滅のために削除されている。
 その結果、中国の旧正月(春節)中に約94万人の中国人が、北海道から沖縄まで、日本各地を訪れ、ウイルスは潜伏し感染を広げたと考えられる。
 この推理が違っているなら証拠を出して反論せよ。

 その後は、もっぱら政権支持率のためにオリンピックの中止を避けることだけに意識を集中し、感染者数を小さく見せるための検査数の抑制に走ったというのが事実でないか。

 盟友?トランプは他国のマスクまで横取りしていてもお裾分けは一切なく。
 ならばと首相の選挙区のある山口県の首相のフェースブック友達の会社に布マスクを発注して、一家族2マスクというありさまである。
 不要不急というならば、この政権の存続こそが不要不急だと私は思う。
 (官邸HPの写真や関連する文章は、高田富雄➭巨悪を許さない市民の会のFBから転載させていただいた。)

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