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2026年9月7日月曜日

桔梗

    6日(日)久しぶりに猛暑でなくなったので近くのショッピングモールまで散歩をした。
 数年前までは早朝に散歩していたコースだが、猛暑の巣ごもりの内に体力がガクンと落ちていて、なんとなく疲れた。うしろから来たはるかに高齢と思われる女性に見事に追い抜かれ、ショックを受けた。
 秋雨前線の北側に入ったため、天気は悪いがどことなく秋の気配。セミはツクツクホウシになり、道端の花はキキョウが目立った。
 小さい頃父親がキキョウを植えていたこともありキキョウは大好きな花であるが、これまで何回も植えては枯らしてしまい、もう植えるのは止めにしている。
 次の季節を楽しみに生きるというよりも、今の季節から逃げていきたいと思う毎日である。 

2026年7月23日木曜日

受粉貢献度

    近ごろ庭に新種の真っ黒なクマバチが登場したことは以前に書いた。
 それはタイワンタケクマバチで、輸入した竹材などにくっついて入ってきた新参者で、国立環境研究所の「侵入生物データベース」にも載せられている。早い話が駆除対象のハチである。
 だいたいが、昆虫世界も人類とよく似ていて、在来の日本種は若干ひ弱で、新参の外来種はどうも逞しく見える。
 ただ昆虫については「ひ弱」と言ってはみたが、日本人の異常な潔癖主義もあり、在来の蝶も蜂も、日本人が徹底的に排除してきたからということもある。その間隙を縫って外来種が元気に見えるのかも。
 このタイワンタケクマバチ、在来のキムネクマバチからすると見栄えは良くない。その大きさからも何となく好きになれない。
 ところが、先に述べたように元々の蝶や蜜蜂が少なくなったので、家庭菜園のキュウリの受粉では絶大な貢献をしてくれている。
 写真はキンカンの花だが同じこと。
 有益な野菜や花に対しての貢献度は非常に高い。
 外来種の問題はよくよく知っているつもりだが、「怖そうだ」「駆除だ」でよいものかどうか。 
 そもそもはミツバチ科なのだから、近頃はタイワンタケクマバチの飛翔を楽しんでいる。

2026年7月21日火曜日

クマゼミしぐれ

    わが家のモチノキがクマゼミの集会所になっている。抜け殻もいっぱいついているし、目の前で、スマホを近づけても鳴き続けている。
 早朝から鳴きだすクマゼミは昼前には嘘のようにピタッと鳴き止む。
 ラジオで某タレント?が「クマゼミなど聞いたことがない」と言っていたが、大都会の「マンションから地下鉄」みたいだとそうかもしれないし、それよりも昼頃から動き出して専ら夜に働く皆さんとは生活時計が合わないのではないか。
 私の経験では、都会といっても大阪市内の古い児童公園にはセミがいっぱいで、自然が豊かといわれる郊外よりも蝉しぐれはすごいと思っている。

 蝉という漢字の音読みは「セン」で、クマゼミの「センセンセンセン」という鳴き声が語源という説もある。「シャンシャンシャンシャン」と聞こえるがどうだろう。
 ただ、翻訳機能で現代中国語(簡体)(繁体)を聴いてもクマゼミの感じはなかったし、広東語もさらに遠かった。もしかすると古い発音、あるいはセミの多い南部のなまりかも? で、この説は「文献にあった」程度の理解としておこう。

2026年7月13日月曜日

オオシオカラトンボ

    実は2020年7月に、家の中に飛び込んできて電灯に止まったトンボのことで『電気トンボ』というのを書いた。電灯に止まったから電気トンボではなく、私は小さい頃から電気トンボと呼んでいた。
 正式な名前はコシアキトンボの♀で、腰の帯が♂は白く、♂♀問わず腰が白や黄色に抜けている=空いているから『腰空きトンボ』である。写真1

    そして今般、写真2のトンボを見つけたから、同じような7月に再びやってきたコシアキトンボ=電気トンボのことを書こうかと、トンボ出版の『トンボのすべて』を開いたら、微妙に違うことに気がついた。写真2

 結論を言うとオオシオカラトンボの♀だった。
 そこでネットを繰ってみるとやはり同じような疑問を持つ人がいたらしく、オオシオカラトンボ♀とコシアキトンボ♀の見分け方というのが次のとおり出てきた。

🔳 オオシオカラトンボ♀の主な特徴
 体長はシオカラトンボより一回り大きい
 メスは黄色地に黒い縦斑の「ムギワラトンボ」型
 翅の付け根が黒く染まるのが大きな特徴

🔳 コシアキトンボ♀の主な特徴
 体長は約4049mmと中型
 黒い体に、腹部中央に太い黄色の「腰巻き」模様
 オスは白帯、メスは黄色帯で、どちらも遠目でも目立つ
 日中は池や沼の上空を巡回飛行し、あまり止まらない

 これまでは単純に「アッ 電気トンボや」と思い込んでいたのかもしれないが、こんな後期高齢者になって、初めてオオシオカラトンボ♀を知って嬉しくなっている。ココロは今も昆虫少年だ!

2026年6月24日水曜日

春紫苑と姫女苑

    ハルジオン(春紫苑)とヒメジョオン(姫女苑) はよく似ていて間違いやすいが、名前そのものも間違いやすい。
 私が持っている広辞苑第三版にはハルジョオン(春女苑)とあるが、田中修著『雑草のはなし』では1998年発行の広辞苑第五版では春女苑は消え春紫苑(ハルジオン)と代わっていて、それが正しいらしい。春女苑は間違い。

 わが散歩道の写真のそれはヒメジョオン(姫女苑)。
 非常に可愛い花だがその旺盛な生命力ゆえか、ハルジオン、ヒメジョオンともに要注意外来生物に指定されていて、日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されている。
 地方によっては庭の手入れができなくなると生えてくるから貧乏草とも呼ばれるらしい。

 先入観抜きで眺めると可愛いものだが、人間という奴は勝手に差別する。

 

2026年6月20日土曜日

ニセ・ニセアカシア道

    13日の日曜夕方のテレビ『青空レストラン』で「アカシア蜂蜜」を「蜂蜜の女王」だと紹介していたが、そこに映っていた花は私の知っているアカシアではなかった。
 昔、庭にミモザ(銀葉アカシア) を植えていたことがあり、私の理解ではアカシアは基本的にはそういうものだったが、映っていたのは白いはっきりした蝶のような花だった。

 さて、スマホの検索機能はすごいもので、その「アカシア蜂蜜」の花はニセアカシア(ハリエンジュ)であることはすぐに解った。
 妻が「大きな木ではないがそんな葉の木がどこそこにある」といってくれたが、「それはチョコレート色の花ではないか」と私が答え、以前にブログに書いたイタチハギ(鼬萩)(クロバナエンジュ)であるということでその話は終わった。

 そして「季節のピークは過ぎたようだがニセアカシアの花とミツバチを見たいものだ」と呟くと、「奈良の萬葉植物園にはある」とか幾つかの検察結果を妻が教えてくれたが、そのうちに「近所(このニュータウン内)にもありそうだ」と「新発見!」というような声を出した。
 ただ文字情報はざっくりしていて、なかなかその場所は解らなかったが、そのうちに駅の西の団地に沿ってけっこう長い「ニセアカシアの道」があることが解かったので、確認のために出かけたが、URの団地の案内看板には確かに「ニセアカシアの道」という文字を見つけたが、周辺も含めて何度も歩いてみたがニセアカシアは見つからなかった。
 お近くの住人らしい御方に尋ねるも、その小道の名前(通称・愛称)が「ニセアカシアの道」であることも、その種の木が生えていることも全く知らないということで、ただ私にそのようなことを話しかけられたことが楽しかったようで、「この先にあるユリノキが好きです」「ユリノキの葉の形は・・・」と親切に解説をしてくれた。
 
 という、ちょっとした挫折を乗り越えようといろんな検索をすると、この「ニセアカシアの道」という遊歩道はさらに伸びていて、実は日頃私が歩いている道の一部も「ニセアカシアの道」であるという驚きの発見もあり、それではと、妻と二人でゆっくりと探索したが、それらしい木やその痕は全く見つけられなかった。
 こうなったら・・と、この街を造成したUR(古い古い名前でいうと住宅公団)や市役所の出張所に行って、「この名前の由来であるニセアカシアがある(あった)場所はどこか」と尋ねたが、どちらも、この遊歩道の名前が「ニセアカシアの道」であることさえ知らなかった。Google Mapsには出てくるが、私自身四半世紀以上知らなかったのだから無理もない。

 きっとNTを造成した当初は目印に相応しいニセアカシアの木があったか植えられたかしていたのだろうが、自然にか、あるいは何らかのクレーマーの声で伐採されて久しいのだろうと勝手に想像する。
 かくして私(わたくし)的には、この道の名前は『ニセ・ニセアカシアの道』に決まった。

2026年6月12日金曜日

大半夏(おおはんげ)

    あと十日もすると夏至になる。七十二候では夏至の末候は『半夏(はんげ)生ず』であるが、長い間これは「半夏生(はんげしょう)の季節だから」 と思っていたが、半夏(はんげ)が「生ず」だから「生え始めるころ」らしい。

 それよりも半夏(はんげ)は普通にはハンゲショウというから、葉の半分だけが綺麗に白くなるので「半化粧」だという説を信じていた。
 この半夏(はんげ・はんげしょう)の本名?はカラスビシャク(烏柄杓)という草(雑草?)だが、立柄杓を連想した先人の感性には感心する。

 先日、東大寺の法華堂近くを歩いていて写真の草を見つけた。
 普通には、ナンキンハゼの若木、ワラビ、まれにアザミしか生えていない場所なのでハテ?と覗き込んだ。
 ここに挙げた草木は毒性などのため鹿が食べないものだから、きっとこれにも同様の毒性があるのだろう。
    ・・・従来だとそこで写真を持ち帰ってから本を調べ始め、果ては図書館まで行かなければならなかったが、今はスマホをかざして「しらべる」を押したら終わりである。
 音を立てて脳みそが劣化していく音が聞こえそうだ。
 そのスマホが瞬時に教えたのは、『オオハンゲ(大半夏)』。・・大きな半夏みたいな草。なるほど。

 サトイモ科なので有毒なのだろうが、鹿はどうして有毒であることを知っているのだろう。
 普通に田畑の周辺に生えていたのでは見向きもしなかっただろうが、奈良公園のまん真ん中で生えていたので、ハテ?と思っただけ。
 結論、奈良公園で鹿の食べないものは食べない方がよい。と皆なに言ってワラビを採って帰るとよい。

2026年6月9日火曜日

季節の花々


今年の水無月は台風6号から始まった。
 最初の写真はヤマボウシ。見てのとおりハナミズキと同種である。
 北米原産のハナミズキに対してヤマボウシは日本原産。どことなく野趣を残しているところがよい。
 2枚目の写真は台風一過、その根元、道路の乾くのを待って清掃を実施した。
    3枚目4枚目はいうまでもないがアジサイ。
 ただ「美しい花には毒がある」。普通には誰も食べないだろうが、オシャレな懐石料理などと考えその葉っぱをお皿代わりにしたりすると、エライことになるらしい。



    5枚目はお判りだろうか。先に答えを言うと「菊菜(春菊)」で、ついこの間まで摘んでは食べていた。
 冬のなべ料理はもちろん、今年はそのままサラダにもした。
 なお、デージーの仲間に「唐草春菊」というのがあるが、これは有毒。

 6枚目は、これこそお判りだろうか。
 昨年まで散歩道に点々と咲いていたが、今年は10倍ぐらいに増えていた。その繁殖力だけが問題ではなく、プチトマトみたいな実も有毒。その名もワルナスビ(悪茄子)という『害草』。そういえば、歌舞伎で言っても悪役の雰囲気がある。
 





2026年5月11日月曜日

エゴノキ

    この季節は一日一日と木々の様子が変わる。
 ベランダに出るとムッとするような蜜の香りがしたので、「エゴの花だな」と顔を乗り出すといっぺんに満開になっていた。下を向いた白い花が密集していて美しい。
 同時に、ぶんぶんぶんぶん、黄色クマバチ、タイワンタケクマバチ、オオスズメバチ、ミツバチ、ハナムグリ、等々が飛び回っていた。
 写真はタイワンタケクマバチだと思う。けっこう大きい。
 「エゴノキの花は甘い良い香り」と書かれている本も多いが、正直に言うとクリの木に似た、ムッとしたしつこい香りで、もっと正直に言うと臭い。
 ジャスミンなどもそうだが、芳香と香害は紙一重というか、敏感な者には少々辛い。
 ただそれを言いすぎると社会的には問題もあるから、話はここまで。

2026年5月10日日曜日

石楠花色

    〽石楠花色に たそがれる 
  はるかな尾瀬 遠い空
 江間章子作詞 中田喜直作曲の『夏の思い出』だ。
 この歌を先に覚えてその後尾瀬に行ったりしたものだから、シャクナゲ色というのは霧の中の「ぼやぁ~とした薄いグレー」かと長い間思っていた。
 それに大台ケ原などシャクナゲの自生地にもよく行ったが、それは夏期であって、シャクナゲはシーズンオフだった。
 だから後に花期のシャクナゲを見たときには、尾瀬や、あの歌詞と違っての派手さに少しがっかりした覚えがある。
 特に園芸品種や西洋シャクナゲは『夏の思い出』のムードとは別物だった。

 この冬、小さなシャクナゲを庭に植えた。日当たり、特に西日が強い場所に植えたので猛暑の夏を乗り越えて上手く成長するかどうかは解らないが、この春は順調に咲き始めた。
 白い中に薄紅色が混じっている。あの歌詞の「正解」は、この薄紅色が「たそがれの夕焼け色」なのだろう。

2026年4月22日水曜日

事実は・・・

    テレビではよくヨーロッパの公園のスズメが人が差し出した手の上のエサを食べたりしているのを観ることがある。
 それを見て「あれは麦の文化と米の文化の違いだ!」という声を聞くことがある。「米の文化の日本ではスズメは長年農家に嫌われてきたから日本のスズメは決して懐かないのだ」と。
 実際、ヨーロッパと日本のスズメは種類も少し異なっている。(写真はスズメではなくヤマガラ)
 乾信一郎著『ちいさな庭のウォッチング』というエッセイ集には著者が幼時を過ごしたアメリカのシアトルの公園では、ピーナッツとパプコーンを抱えて芝生に座り込むとたちまちスズメがやって来て、中には肩に止まったり腕に止まったりしてそれらを食べに来たとあった。

 しかし、以前に書いたことがあるが、私は現職のころ東京出張が多く、日比谷公園の松本楼で昼食を摂ることが多かったが、ここのテラス席でランチを食べると、堂々と《日本の》スズメが食べているテーブルまでやって来て、米粒などを付けて指を出すと指先から米粒などを食べてきた。
 つまり、コメ文化の日本のスズメは人間に馴れることはない!というのは正確ではなく、スズメだって学習するのだということだった。

 相当以前に買った本に『野鳥を呼ぶ庭づくり』というのがあって、そこには、バードテーブルにやるエサが書かれていて、スズメやカワラヒワはヒエやキビ、シジュウカラはヒマワリの種子とあった。実際、以前は、このとおりであった。
 ところが、私がシジュウカラ、ヤマガラをえこひいきしてヒマワリの種だけをやるようになってから、当初はまったくこのテーブルにスズメは来なかったが、そのうちにだんだん、「吾も少し挑戦してみるか」というようにスズメがやって来て、場合によってはシジュウカラよりも一回り大きなスズメがバードテーブルを占拠して、シジュウカラの方が追い出されることも起こってきた。
 
 念のためにいうと、シジュウカラやヤマガラはヒマワリを咥えて近くの木の枝などに行き、そこでコツコツコツコツと、足で種を押さえて器用にクチバシで割るのだが、スズメにはそういった行為はまったくない。嚙み砕いているのかどうかもよくは解らないが、そうなのだろうと思う。重ねて言うが、スズメも学習してヒマワリの種を食べるのだ。

 先日、子ども科学電話相談のことを書いたが、事実は小説よりも奇なり、思い込みは眼を煙らせる。確証バイアスに注意!注意! 本に書いてあった、テレビで言っていた、ネットにたくさん出ていた・・・ ????
 そう思ってみると、国内でも世界でも、危険な確証バイアスのかかったニュースやそれに取り込まれたような出来事のなんと多いことか。怖い怖い!

2026年4月18日土曜日

鷺苔

    知らなかった頃は、座り込んで見るでもなく「タチツボスミレの群生だ」とばかり思っていた。
 「あれはスミレではない」と教えてくれたのは妻だった。
 私の小学校の校区には田圃がなかったほどの都会育ちというか、その頃の空き地というのはみんな《焼け跡》だったから、こんな小さな花はあっても判らなかった。
 そういえば、家の建っていない空き地というと、洋館建てだったのだろうかタイルや瓦礫が散乱していて《戦後》そのものだったが、こんな話(実感)は子や孫には別世界だろうと思う。

    で、スミレでなければ何かというと、鷺苔(サギゴケ)で、スミレという名に比べると数ランク「格落ち」めくが、そんな言葉遊びを別にするとけっこう美しい。
 2枚目の写真は上の写真の一部を拡大しただけ。
 検索すると園芸店の広告が出てくるから堂々たる園芸品種でもあるらしい。
 「名前なんぞに惑わされてはイカン」ということかも。

 検索結果を紹介すると、白花のそれが元らしく、名前の由来は花の形が鷺の飛んでいる形に似ているからとあったが、同じ理由の『鷺草(サギソウ)』に比べると、軍配は圧倒的にサギソウに上がってしまう。
 雌しべの先にある柱頭に触れると閉じる柱頭運動があるというから、ハエトリソウのイメージで送粉者(昆虫)に付着した花粉を積極的に取り込み受粉を促す役割をしていると考えられているらしい。
 この動きを律動にたとえ「ジョロウバナ(女郎ばな)の別称がある」というのだが・・・。

2026年4月17日金曜日

苗代茱萸

    苗代茱萸(ナワシログミ)という名を聞くたびに、その名のバックボーンに日本の田舎を感じる。 
 実のなる時期を言うのに「苗代の頃」というのは、この雑木の実に相応しい。田圃の先の雑木林に実っている様子が伺える。
 木といっても、枝先がビューンと伸びて垂れ下り、まるでツタ類のようにも感じる。
 野鳥によって(糞で)あちこちに広がり、考えようによっては迷惑な「雑草」のようでもあるが、歩道脇に生えていると歩きながらポイっと口に入れたりでき、そう!「日本の田舎」をじわ~っと感じることができる。
 わが家から遠くない道路わきにも生えていて、歩くのには少々迷惑な枝先の伸び具合であったが、この春先街路樹の剪定に伴ってさっぱりと整えられ、せっかくの実は手の届かない高所のみとなった。
 それでもようやく手の届いた何粒かを口に入れ、確かにそういえば苗代の季節だと感じた。新聞のチラシには、夏野菜の苗の広告が入り始めている。

2026年4月15日水曜日

ネモフィラ満開

    ネモフィラは繁殖力が強いから庭に植えては駄目といわれているが、わが家の庭はざっくり言えば自然農法の庭だから、昨秋、庭の空き地にネモフィラの種を蒔いたところ、けっこう綺麗に咲いてくれた。
 あちこちの大きな公園でネモフィラが「ウリ」に宣伝されているが、それにはレベルが違って足下にもその陰にも及ばないが、そこそこ道行く人々を癒してはいる(はず)。
 道行く人々に喜んでもらうというのがわが庭のコンセプト。 

    ところが写真のとおり、一部に白い花や模様の入った花が咲いたので「この種(袋)は不良品だった」と少し不満だったが、妻がスマホを読んで「突然変異らしいで」と教えてくれた。
 よくあることであるらしい。知らなかった。

    「庭に植えてはいけない花」の中には、ピンクの大花のオキザリスがある。
    昔、田舎の叔母が来たときに「うちらが必死になって駆除している雑草を植えている」とあきれていたが、実際、その後駆除に手を焼いている。

 わが庭は「こんな庭づくりをしてはいけない」という典型だが、当の本人は結構気に入っている。
 人間世界の「つまみ」のような庭でなく、自然の中に生活させていただくのが好くないかとの考えによる。
 精神としては茶庭・露地のつもりだが・・・

2026年4月13日月曜日

カンサイタンポポ

    先日ハイキングで甲山(かぶとやま)の山裾を歩いたとき、「わあ、珍しい白いタンポポだ」「ほんとだ、ほんとだ」と喜んでいるグループがいたが、その日私は家を出てすぐに白いタンポポを見ながら甲山に来たのだから、少し可笑しかった。一番目の写真はわが家近くの「白タンポポ」。

 もちろん近くには黄色いタンポポもいっぱい生えている。それ自体は珍しくもなんともない。
    現代のタンポポ事情で一番の問題は、日本固有種のカンサイタンポポやカントウタンポポ(ニホンタンポポ)が急速に外来種のセイヨウタンポポに駆逐されて行っていることである。
 多くの場合植物の外来種は桁違いに繁殖力が強いので、固有種を守れという主張はヘイトスピーチとは次元が違う。

 タンポポでいえば、ニホンタンポポは自家受粉では種ができないから仲間と群生を続けていなければならない。
 その上に種の数がずっと少ない。さらに春に受粉してできた種は秋まで発芽しない。なんというおしとやかさだ。
    その何もかも反対がセイヨウタンポポだからあっという間に日本中を席巻している。

  三枚目の写真は、今年(この間)わが家の庭に突然生えてきたタンポポ。
 矢印の部分が「外総苞片(がいそうほうへん)」と呼ばれる部分。はっきりと下向きに反曲している(そっくり返っている)。
    これがセイヨウタンポポの最大の特徴である。

 そして四枚目、五枚目がわが家周辺の古い遊歩道のタンポポ。
 外総苞片が反り返っていないのは一目瞭然。けなげなカンサイタンポポ(固有種ニホンタンポポ)だ。
    ちなみにこの(ニホンタンポポの)写真をスマホのAIに見せたら『セイヨウタンポポ』と答えたから、皆さん、AIを頭から信じてはいけません。

    なおカンサイタンポポはカントウタンポポに比べて花も花の基部も小ぶりといわれているからこれはカンサイタンポポで間違いないと考えられる。
 あなたの周りのそのタンポポ、固有種?外来種?

 理屈めいた箇所は、田中修著『雑草のはなし』(中公新書)を参考に記述した。


2026年4月10日金曜日

見よ、甲山!

    桜の花を顕微鏡的に見てもお花見とは言わないから、甲山(かぶとやま)の桜と新緑を望遠鏡的に見て帰ってきた。・・というのはまっかな言い訳で、甲山軽登山はパスして裾野の森林公園から夙川を歩いてハイキングと称することにした。
 お花ということでは、夙川近くの廣田神社境内のミツバツツジの群生も素晴らしかった。この神社、知らなかった。コースを計画して教えてくれたリーダーの皆さんに感謝。
 どちらかというと大阪の南方で育ったので、有名な甲山も今回が初めてで、裾野からの威容だけでも感激。
 4月8日、積善の人には余慶あり!!見よ、この好天!!

2026年4月7日火曜日

クマバチ目覚める

    「桜の咲くころクマバチ(熊蜂)は越冬から目覚める」と本には解説されている。
 4月6日、気温上昇、「おまえはマニュアル人間か?」と言いたくなるようにクマバチがやってきた。
 「違うわい。花々の方が一斉に開いたから来たのじゃ」と反論するだろうか。
 上の写真はモーション抜きで少し拡大したもの。
 下の写真はごく短いモーションで見られるでしょうか?(上手くいかなかったらごめんなさい)

    本には「縄張りを張る」とあるが、実際、クマバチどおし壮絶な喧嘩をする。
 先日書いた紅の豚ではないが、羽音も大きく空中で絡み合って落ちてきたりして、すごいものだ。
 その合間、スマホを構えている私の顔に向かってきたりしてヒヤッともするが、♂には針がないし、スズメバチとは比べ物にならないくらいにおとなしいので見た目ほど恐ろしくはない。
    近年はわが庭でも外来種のタイワンタケクマバチが目立ってきているから、在来種のクマバチには心の中で応援している。

2026年4月1日水曜日

シメ

    「おや、ヒヨではないゾ、シロハラかな? イカルかな?」と室内から窓ガラス越しにスマホで撮った。
 本来ならここでハンドブックを繰るのだが、世間に毒された身は即スマホでAIに聴くという体たらく。そしてスマホの回答は「シメである!」と御名答!
 悔しいがAIには首を垂れている。
 バードテーブルにはヤマガラ、シジュウカラ用に小粒ヒマワリを置いているが、わが庭にまでシメがやってきたのは初めてだった。
    地球規模では環境破壊がおびただしいが、部分的にはこんなこともある。それとも、本来の自然が弱ってきたのでわが家まで飛んできたのだろうか?
 
 夏に北海道で繁殖し、近畿あたりでは冬鳥とされている。
 写真のとおり、冬毛のため少しコントラストが弱い(夏毛の写真は格段に鮮やかだ)が、スズメよりは大きくてズングリムックリしていて、なによりも太いクチバシが立派である。
 


2026年3月23日月曜日

木の芽時

    春分の頃、気候も変化し連動して体調も不安定になる。特にこの時期は「木の芽時」といって昔から「メンタルの不調」が起きやすいと言われてきている。
 冬が過ぎて芽吹きが花のように美しくパッといきたいのに毎日難儀なことである。
 ただしメンタルの不調に対してガンバレなどと励ますのは逆効果と言われているから、ありのままを受け入れて無理をしないことが肝要と言われている。

    現職の頃は過労自殺などをたくさん扱ってきたが、現代社会でこの問題は一向に改善されていない。
 長時間労働は、それ自体が疲労の原因だが、その疲労の上にパフォーマンスを上げようとするから乗数的に精神にダメージを受ける。
 にもかかわらず、高市首相は働いて働いて!などとエエカッコをして、長時間労働の規制を緩和せよとのたまわった。これは良くない。
 それに上司(高市)が部下(赤沢)に『「私に恥をかかせるな」と言ったよね』と公表したのも「管理者」としては最低の振舞いだ。

    もうすぐ北帰行の季節がやって来る。彼らツグミはすでにモンゴルやシベリアの草原を夢見ていることだろう。

 先日庭の木にアクセサリー的に巣箱を付けたことを書いたが、ヤマガラが窓からのぞいて優良物件かどうかの品定めをしていた。
 カメラ!カメラ!と用意するうちに飛び立ったので撮影できなかったが、賃貸契約は成立しなかったようだ。

2026年3月16日月曜日

木瓜(ぼけ)の花

    「その花は何ですか?」「ボケです」という会話を通行されている方々とする度になんて可哀相な名前なんだと思ったことが度々だった。 
 日本語は世界一かどうかは知らないが、世界中で同音異義語の多い言語のひとつであるとされている。
 要するに「呆け」や「惚け」に聞こえ、真っ赤でもないオレンジやピンクでもないその朱色が暈けたイメージなのかと勝手に想像したりして・・
 もともと刺があるにもかかわらず茶花とされているという「格式?」に失礼な、下品な想像力にお詫び・・
 木瓜は織田信長の家紋や夏目漱石が好んだ花としても有名。
 いち早く春を告げる花。
 花言葉には、「先駆者」というのもあり、「一目ぼれ」というのもある。