彼岸花(ヒガンバナ)の名は、当たり前だが、秋の彼岸の頃に突然花を咲かせることに由来する。しかし、球根に強い毒性のある有毒植物であるため、これを食べた後は「彼岸(死)」しかない、という説もある。オイオイオイ。
別名の曼珠沙華(マンジュシャゲ)の名は、『法華経』に由来し、釈迦が法華経を説いた際、それを祝して天から降った花(四華)の1つが曼珠沙華であり、故に「天上の花」という意味もある。
各地に固有の異名が多数派生しており、別名・地方名・方言は数百から1000種以上あると言われている。
葬式花(そうしきばな)、墓花(はかばな)、死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)、火事花(かじばな)、蛇花(へびのはな)、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)、捨て子花(すてごばな)、灯籠花(とうろうばな)、天蓋花などがその例で、不吉な別名が多く見られる。これらは有毒ゆえであろうか。加えて、開花時に葉がなく花と葉を同時に見られないため、葉見ず花見ず(はみずはなみず)の別称も有する。
日本列島で繁殖しているヒガンバナは、自然の中で生まれた3倍体植物の代表的な種であり、一般に種子では子孫を残せない不稔性(いわゆる「種無し」)であるので、「中国で突然に生まれた3倍体のヒガンバナが、有史以前に人の手によって日本に持ち込まれ」人の手によって全国に広まったというのが定説だが、ホンマ?と思うほど不思議である。
田圃の畔に植える→有毒のためミミズなどが繁殖しない→モグラやネズミなどが来ない→だから畔に植えて増やした→バンザイ?とか。
その球根、水に晒して有毒成分のアルカロイドを除去し、救荒食として利用することもけっこうあったらしい。栃木県などでは、そのデンプンを用いて「ヒガンバナ餅を作る」との文章もある。試してみたい気もするが、彼岸にはまだ行きたくない。
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