そんなに大層に分析しながら視ているわけではないが、近頃やたらに目につくのが『転職』の斡旋のようなCMであり、「君には本来もっと高い能力がある」「君の不満はそれを判っていない今の職場だ」「君の能力を判ってくれる会社はあるし、それに見合う評価(労働条件)をしてくれる会社に早く転職すれば未来は開けるぞ」というのがCMのコンセプトのようだ。
〽サラリーマンは気楽な稼業と来たもんだ! なんて終身雇用、年功序列、厚い厚生施設、好きか嫌いかは別にしての社員旅行みたいな時代は歴史書の奥にしまい込まされたようだ。
そんな昔話を懐かしむつもりはないが、その「バラ色の転職」の論理に欠けているのは、「職場や労働条件の不満は仲間同士が力を合わせて改善しよう」という精神である。
労働法(労働三権)を大切にすることで民主主義は生きる!という日本国憲法にも謳われている理屈である。
先の「転職のススメ」でいえば、世の中には「君の能力を評価し相応しい評価(労働条件)をしてくれる会社は無数にある」のが前提だが、ほんとうにそうだろうか。
不満があれば転職を繰り返せば人生は限りなくグレードアップしていくのだろうか。
転職ループから一旦はみ出した先には非正規不安定雇用しかないのではないか。
転職を一概に否定するものではないが、仕事の不満は労働組合に結集して改善を求めていくというのが本筋だろう。
テレビを視ていてそんなことを思ったりしている。

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