2025年10月23日木曜日

熊鈴

    御承知のとおり、クマによる被害報道が連続している。
 
 さて、よく言われる「山の”木の実”などが不作」だからクマは里に下りて来たのだろうか。
 わが街周辺の狭い知見からはあまりそのよう(どんぐり等の不作)には思わないが、この件についてはよくは知らない。もう少し事実を調べてみたい。

 それよりも『知床財団』の動画などを見ると、クマを見るためにクルマからエサを投げ与える人間、写真を撮ろうとクルマから降りて近づく者、そして、食べ物のゴミなどを放置する、・・そんなことが原因で、本来は人を避けようとするクマが里にまで出没するようになったのではないかとの指摘がある。私は一定の説得力を感じている。
 一般論だが、私の感覚的な経験からいうと、一部写真撮影のグループのマナーの悪さには同意する。お花畑に入る、鉄道敷地内に入る、個人宅に入る、・・・

 奈良公園周辺でも鹿害(ろくがい)といって鹿による畑荒らしなどが問題になったことがある。もともとは芝生の芝やどんぐりを食べていた鹿が人間が与えた野菜の味を覚えて畑を荒らしたのだ。だから『知床財団』の指摘に一定同意する。

 クマにとって人間世界は「危険な場所」ではなくなり、「おいしい場所」になったようだ。
 わが家の前をランドセルにカウベルならぬ熊鈴をつけて通学している子どもがいる。実にほほえましいが、鈴の音がクマの方で「危険だ」という警告でなく、鹿寄せホルンではないが「よい知らせ」にならないことを祈る。
 わが街周辺ではクマの被害はと遠いことに感じられてはいるが。熊鈴を聞きながらそんなことを思う。

1 件のコメント:

  1. 奈良県によると奈良県南部ではブナは凶作、ミズナラは並作下だとか。やはり注意⚠️

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