さて、台風が「発生」するしくみは、海水が暖められて水蒸気になる→水蒸気が上昇しはじめ上昇気流が発生する→ある箇所に集中してきた水蒸気は反時計回りに渦を巻きながら上昇をはじめる→上昇した水蒸気は上空の冷たい空気で水滴になり雲ができる→強い上昇気流が発生するとそこに湿った空気が続々と流れ込み、雲はやがて積乱雲へと成長→台風の卵・・・という。
そこで今日は、10月5日『地球の不思議』で『天気のからくり』という本を読んだことを書いたが、そこで解ったようで解からない「台風が「発達」するメカニズム」を少し復習しておく。
🔳 海は春から夏にかけて太陽によって表層部が暖められていく。
この海洋の表層部に蓄えられた熱エネルギーが台風のエネルギー源。
だが熱帯や亜熱帯の海に接している大気はもともと暖かいので、熱伝導だけでは海からあまり熱エネルギーをもらえない。
そこで台風は普通の熱ではなく、水蒸気という形で海から熱エネルギーをもらう。
しかし、このとき空気は湿るだけで、まだ暖められていない。海上の風が海の熱を水蒸気という形で奪い取る。
その水蒸気は下層の大気に蓄積され、風によって運ばれる。
台風(の卵?)は中心に眼を持つ大きな渦で、風は眼のまわりを大きく渦巻きながら、少しずつ眼に近づく。眼をドーナツ状に取り巻く壁雲にその風が到達すると上昇気流となり、運ばれてきた水蒸気が雲となる。このときはじめて海から奪ったエネルギーは熱として放出され空気を暖める。
暖まった空気はさらに上昇気流を強め、台風は発達して海上の風が強くなり、その強くなった風でますます多くの海水が蒸発して、より多くの水蒸気が眼の壁雲に供給され、さらに台風が発達する。これが繰り返されて台風はどんどん強力になる。
ただし・・風が強くなると海面とのまさつが急速に大きくなり、逆に台風から風のエネルギーを奪う。この損失が釣り合うとき、台風は発達の上限(最大地上風速で毎秒80~90ⅿ)に達するが、最近、上限はより高い可能性も出てきている 🔳
八丈島では瞬間最大風速50ⅿ/sとか。「上限」になると生命が危ない。
地球人は戦争なんかしている場合ではない。

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