10月9日の『総裁のモラル』という記事で、高市自民党総裁が一部の外国人蔑視のフェイクニュース(虚偽報道)におもねるように「外国人が奈良の鹿を蹴ったりしている」と述べたことを批判し、「近日中に奈良公園に行く用があるのでじっくり観察してみたい」と書いたが、先日、特別監察官のような眼で、奈良公園のメーンストリートに行ってきた。
もちろん、限られた時間の限られた場所の見聞でしかないが、「外国から観光に来て、日本人が大切にしているものをわざと傷めつけようとする人がいる」というような事実は見当たらなかった。
もし仮に、何らかのトラブルがあったとしても、高市氏のように特殊個別的な事象を針小棒大に語るのは、明らかにフェイクニュースである。排外主義である。
戦前のアジア侵略戦争を支えた精神が、日本人自画自賛、アジア人蔑視の排外主義であったことを思えば、高市氏の「演説」は極めて悪質である。
上の写真は幹線道路の中央分離帯で草を食む風景。
下の写真は何ということはないが近鉄ラッピング電車の「つり革」。長閑という言葉が一番似合う。
今はスマホの翻訳機能も長足の進歩を果たしているから、大仏殿の「柱くぐり」のところで「せっかくだからチャレンジしたら」と大いに勧めて、多くの外国人と楽しく交流できた。奈良公園の特徴を一言でいえば交流・友情だと思う。
情緒的ではあるが、奈良は「シルクロードの終着駅」を標榜している。
そのココロは国際交流である。どうかフェイクニュースに踊らされないように! 奈良公園に来てください。
10月25日~11月10日には正倉院展もある。


奈良では、鹿も外国人も大切にしましょう。それが大人の振舞いでしょう。
返信削除