高市自民党総裁は、総裁選の9月22日の演説会で「奈良のシカを足で蹴り上げるとんでもない人がいます。殴って怖がらせる人がいます。外国から観光に来て、日本人が大切にしているものをわざと傷めつけようとする人がいるとすれば、何かが行き過ぎている」などと述べた。
これに対して24日の日本記者クラブの共同会見で、記者に、外国人がシカを蹴ったことの「根拠はあったんですか。確かめたんですか」と質問されると、高市氏は、「こういったもの(奈良公園のシカの被害など)が流布されているということによる、私たちの不安感、そして怒り、というものがある。これは確かだ」などと答え、根拠は示せなかった。
このように、根拠もない典型的な排外主義の主張を公然と述べたわけで、モラルの低さでいえば、鹿を蹴り上げる(事実かどうかは知らないが)以上にそのモラルは低劣だと私は思う。
私は、月に数回、最低1回は奈良公園のメーンストリートあたりを散策している。月に数回だから100%「監視」しているわけではないが、その散策は四半世紀を超えている。
日本テレビ(読売テレビ)の『一撃解明バラエティ ひと目でわかる』で私の鹿の写真(ディアライン)が放映されたこともある。
その限りで実際に体験した感想を言うと、「外国人が鹿を虐待している」という実感はない。
あえて言えば鹿を追い回したりしているのは修学旅行か遠足のいたずらっ子だと思う。
鹿を叩くということでいえば、鹿は人間の弁当を食べに来たり、カバンの中の鹿にとって有害なビニール袋を食べに来るから、そんなときには私は人に注意するとともに、鹿に「駄目!」と教えるために口の周りを叩く。外形的には「鹿を叩いている爺さんがいる」ことになるかもしれないが。
残念ながら鹿に「駄目!」と言っても通じない時がある。そうか、今や彼らの標準語は中国語か! 不好(ブハオ)不好(ブハオ)(ここはジョークです)。
結論的には「多くの外国人が鹿を虐待している」という事実は認識していない。
例外的なことはもしかしたらあるかもしれないが、そうだとしても、それを公式な席で針小棒大に語る姿勢は怖い。トランプと重なる。
近日中に奈良公園に行く用があるのでじっくり観察してみたい。
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モラルに欠ける総裁が総理になれないかもしれない事態が生まれている。公明の主張は政治資金。だとするとこの事態を作ったのは共産党の赤旗と上脇教授。ニュースであれこれ言われている人々ではない。民主主義を大事だと思うならこのことを忘れないでおこう。
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