面白いというのは、いわゆる気象の解説書や教科書ではなく、気象学者の興味に沿って書かれていたから。
例えば、直径8㎝の丸いおにぎりを作ってそれを地球とすると大気の厚さは0.1㎜でラップを10枚重ねた厚さ。膜のようなもの。その中で台風が起こったり、真夏日になったり、あげくは人が死んだりしているが、反対にいうと、その膜の中で多くの生物は奇跡的に生きることができている。
毎年台風シーズンになると思うのは、「世界中で戦争なんかやめて台風を消し去ることはできないのか」ということだが、それは遺伝子操作と同様の社会問題、言い換えれば神の領域に触れることかも・・・。
実際、「台風の進路を北の方の国に向けられないか」などという戯言はすぐに思いつくが、そうなると気象戦争にもなる。
その種の減災はどこまで許されるのだろうか。
そんなことをあれこれ考えながら読むと、ページが進まず、爺さんは居眠りを繰り返すのであった。不眠症の方にはお勧めする。

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