2024年10月13日日曜日

選挙協力問題に思う

    非常に素朴な質問に「こんなチャンスに野党はなぜ共闘できないか」というのがあるが、東京発と思われるその論調は、改憲や比例定数削減など自民党を右へ右へ引っ張ろうとする維新を野党だとひとくくりにする暴論に思える。暴論かどうかは大阪に来れば判る。
 大切なことは「自公ではない」ことではなく、憲法を、民主主義を守ろうという政治に転換することではないか。
 そういう意味で、「東は立民、西は維新で棲み分けしよう」と言い放った野田立民とは、今のところ共闘、選挙協力はあり得ないと私は考える。

 そんな中でも大阪では、大阪4区共産党清水ただしと大阪9区社民党ながさき由美子が相互推薦という選挙協力を行うことになった。
 さらに私が注目していた萩生田光一の地盤東京24区の情勢を見ると、こんなに大注目の選挙区なのに共産党が立候補の予定がないようだ。これはずばり、統一教会問題で奮闘している立憲民主党有田芳生の支援に違いないと私は理解している。でないと、萩生田に対して、共産党の内部事情なんかで立候補見送りはあり得ない。

 昔、京大の憲法学の先生で近畿国公のリーダーであった川口是先生が「手の届くところから統一を」と訴えておられたが、東京の政党本部の党首選挙の結果に一喜一憂するのでなく、一人一人のリベラリストが広く市民に民主主義と平和を訴えていけばよいと思う。

 よく考えれば、森友事件にしても、桜を見る会にしても、統一協会も裏金問題も、変な言い方だが日本の政治を動かしているのは自民党か共産党でないか。
 野党第一党や第二党が一体何をしただろう。共産党や赤旗の資料を使ってテレビ映りの良いパフォーマンスに終始しただけと言えば言い過ぎだろうか。
 さらに草の根でも、今般被団協がノーベル平和賞を受賞したが、被爆者と心を通わせて平和行進を共に歩いてきたのは紛れもない共産党だ。そういう意味で共産党は地味ではあるが大人の政党だと思う。
 この党を躍進させる意味は大きい。

1 件のコメント:

  1. いい記事ですね。連日のブログ投稿に感心しています。

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