2024年10月23日水曜日

豪雨の元

    ABCの『おはよう朝日です』の気象キャスター正木明さんが、その番組の中で、能登や宮崎の豪雨の原因の一つが海水温の上昇だと警鐘を鳴らしていた。
 正木さんは、テレビなどで顔を出している気象予報士や気象キャスターに呼び掛けて、気候危機を語っていこうとした共同声明の呼びかけ人の一人で私は感心している。

 テレビでは選挙に関して「児童手当を増やしてほしい」「どの党が一番増やすと言っているか」というような解説をしているが、何か枝葉末節の議論のように思えてならない。それに、選挙前は「あれもやります、これもやります」と言いながら当選してしまえば知らぬ顔という議員と政党を何回見てきたことか。

 アメリカの巨大ハリケーンのことは勉強できていないが、遠くない将来、日本列島でも「歴史上かつてない」災害が予測されるというのは正木さんたちの指摘でもある。
 そこで忘れてはならないことは原発である。「原発はクリーンなエネルギー」などという詐欺まがいの広告があるが、発電所の建設、さらには使用済核燃料の処分には巨大なエネルギーの無駄遣いがある。
 そして豪雨の元の海水温の上昇では、日本列島に並べられた原発は、横から見ると巨大な海水温め装置である。
 ほんとうにこれ以上の気候危機は嫌だと思うなら、この選挙での投票は共産党しかない。

 【元京大原子炉実験所・小出裕章氏の著書から】
 標準的な原発の原子炉では300万キロワットの熱が生まれていて、その3分の1が電気に変えられ残りの3分の2は、1秒間に70トンの海水を7度C上げて海に捨てられている。
 1秒間に70トンというのは青森県にある岩木川という大きな川に匹敵する。日本列島には30筋もない大きな川に匹敵する。
 水の温度が7度C上がるということは風呂をイメージすれば、その環境破壊ぶりが想像できる。
 日本の全河川の流量は淀川などの大河川を含めて1年間に約4000億トン。それに対して54基の原発の排出量は約1000トン。
 知らないということは恐ろしいものだ。
 爆発事故が起こらなくても原発は日本列島を壊していっている。
 だから私は、原発を廃炉しようという共産党に投票したい。

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