写真は近くの田圃のものだが、その先の佐保山の古い土葬と思われる墓地で彼岸花を見たときは、少しゾゾーっとしたことを思い出す。
『ごんぎつね』も兵十のおっかあの葬式を知り墓地に先回りをしたが、そこには彼岸花が赤い布のように咲いていて、葬列の後には彼岸花が踏み折られていた。
見ようによっては活力のみなぎったフラメンコのダンサーたちにも見えるが、何となく不吉なイメージでとらえられているのも可哀そうだ。
春から夏中全く存在の影もなく、彼岸直前にスルスルスルと茎が出てきたと思うとこんな大層な花を咲かせるのだから、どう考えても不吉な印象は可哀そうだ。
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