2024年3月17日日曜日

虚像と実像

   虚像というかイメージというものは、時に独り歩きをして、まるで実像であるかのように語られる場合がある。
 テレビから「清流の女王といわれるカワセミが・・」などと流れると、あのコバルト色の美しさからいって、多くの人々は清流を疑わない。
 しかし実際は、わが家周辺の溝みたいな小川やため池みたいな場所にもいて、贔屓目で見てもそこは清流とは言えない。
 カワセミは決して清流の女王なんかではない。

 清流かどうかの話はそんなものだが、灘中高から東大に行った秀才も、有名私大の理事長も「知らなかった」と言うに及んでは、その実像に首をかしげる。
 「李下に冠を正さず」とか「ノブレス・オブリージュ」という言葉も、「知らなかった」「記憶にない」と言い張る気だろうか。

 さて、カワセミに比して可哀相なのは写真のカワラヒワで、けっこう可愛らしい小鳥であるのにカワセミほど人気はない。

 今週には、一陽来復の冬至を起点に考えると1年の4分の1(四半期)が過ぎたことになるし、夏至に向けてなら、もうその半分となる春分の日が目前。
 朝晩は寒いけれど、沈丁花の前で、「花を見ていると春ですなあ」と近所の方との挨拶も春めく。
 目の前の電線からは、ジューイ ジューイ、ヒリヒリヒリとその声も気分のせいか春の声に感じる。

 それはさておき、虚像といっても害のないイメージもあるにはある。ブギウギで内藤剛志が刑事になって出てきたのに腰を抜かして笑ってしまったのは私だけ?

3 件のコメント:

  1. 道行く人が「沈丁花、いつも香りを嗅がしてもらっています」と挨拶をされながら通って行かれます。

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  2. 私も「NHKも遊んでるな~」と嫁はんと笑ってしまいました。

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  3.  ひげ親父さん、われわれが企画・主催するイベントも、この種の遊びというかウイットが必要ですね。 真面目ということと無策、あるいは挑戦や努力をしないということとは別物ですよね。

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