阪神の場合は、古いビルの9階だったので事務所が無茶苦茶になったし、数時間後には前例のない業務対応で必死になったので、言葉は悪いがショックを感じている暇もなかった。
それに比べて東日本でショックだったのはテレビのライブだった。つまり、録画でもないリアルな画面の中で人々が津波に飲み込まれ、死んでいっているのだった。
そしてもうひとつは、フクシマ第1原発の爆発だった。
そのことについて若干振り返っておくと、日本共産党の吉井英勝衆院議員(京大原子核工学科卒)が、23年間の国会議員生活中200回以上原発の危険性を発言し、東日本の前の2006年にも、地震や津波で冷却機能が失われるとメルトダウン(炉心溶融)が起こる危険性を政府に問うたが、安倍内閣は「安全の確保に万全を期している」との回答に終始した。
それが未だに「実際のメルトダウンの状況は誰にもわからないまま」今日に至っている。
語れば長くなるので私が一番言いたいことだけを指摘することにするが、大飯原発運転差し止め訴訟を指揮した樋口裁判長(当時)はフク1事故に関わって次のとおり指摘したことは非常に重要だ。
🔳 事故当時、4号機は点検中で貯蔵プールに使用済み核燃料があった。隣の原子炉ウェル(上部の空間)との仕切りが、本来はズレるはずがないのに何故かズレて、さらには本来はないはずの水、工事の遅れにより抜き取られていなかった原子炉ウェルの水が、貯蔵プールに入り、結果として核燃料を冷やした。
1~3号機は地震の影響でモーターが停止。非常用電気も津波で使えず、冷却用の水が送れなくなり、核燃料は自らの熱で溶け落ちた。
それにより2号機の格納容器は蒸気でいっぱいになり、爆発すれば放射能が飛び出し、東日本壊滅も予想された。
ところが、格納容器の底にあってはならない欠陥部分があり、そこから蒸気が抜けた。
このように、2、4号機の奇跡(あってはならない欠陥)で、首都圏を含む半径250kmへの放射能被害は免れた。🔳
つまり、ジャパンアズナンバーワンとも技術立国とも言われていたこの国で、「想定外」の欠陥商品であったから21世紀の日本人は助かったというのだから、これほど皮肉な悲劇(喜劇?)はない。
原因は、アメリカに尻尾を振る一部日本人も日本人だが、基本的にはアメリカのお古を押しつけられた・買わされたからである。
この怖ろしい事実が今も軽視(無視)されていないか。(欠陥商品でなかったら日本列島の半分以上が壊滅していた)
3.11を迎えて、この事実を直視したい。
2011年事故直後は私のブログにも多くの人々から「そうだ語り続けなければ」とコメントをいただいていたが、近年はそれも減っている。
私の発信の下手さ加減もあるが、読者の皆さんにも初心に帰った発信を是非ともお願いしたい。
本文のとおりフク1原発は言語道断の欠陥商品のために奇跡的にニッポン壊滅を免れました。 読者の皆様は他の原発にはその種の欠陥が皆無だと信じておられますか? あるいは、欠陥があってもフク1同様に奇跡的にカミカゼが吹くと考えておられますか。
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