その種の問題については若い頃から本なども読んでいたが、反対に、だからからも知れないが、一言でいえば「原発と原爆は違う」という理解で、原発の危険性を見逃していた。
さて、日本経済の成長を誰もが信じていた頃は、会社が健康保険組合などを通じて、いわば政府の福祉政策を企業が肩代わりするような側面もあり、多くの「保養所」などを作って、互いに利用し合っていたりした。どこにも部内者の外に、部外者料金があった。
そんな中に電力会社の「保養所」もあり、そこを使わせてもらって忘年会などをしたときは、鯛の刺身に舌鼓を打っていたが、その鯛は、今思えば、原発の温排水のお陰で成長した健康優良児?の鯛だった。
そして、そのために発生した熱の3分の2は海に捨てられている。
原子核工学の専門家であった水戸厳氏からは「原発は海温め装置」だと教えられたと小出裕章氏は述べている。
気候危機、地球環境の問題は、斎藤幸平氏に言わせれば文明崩壊の危機直前といわれているが、だとすれば、「地球環境は重要だが原発はCO2や環境に優しい」は虚偽宣伝であり成り立たない。気候危機解決という視点からも原発と人類は共存できない。
「安定供給」だとか「クリーンなエネルギー」という大嘘に騙されてはいけない。
(なお写真のお刺身はネット上にあった美しい写真で、原発やこの記事とは無関係です)
原発温排水で育った鯛を食べて喜んでいた自分が恥ずかしい。知らなかったとはいえ。
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