「そんなこと今ごろ気付いたのか」と笑われそうだが、近鉄の延着証明書も廃止になっている。「延着証明はスマホで問えば証明する」ということらしいが、HPにアクセスできないガラケー人間は日本国民でないのだろう。
個人的には、いくらかの金銭の余裕があればガラケーをスマホにすればよいとは考えるものだが、それでも現実にスマホでない人、アプリを使用していない人がいる限りは切って捨ててよいとは思わない。
各商店のレジも無人化やキャッシュレス化が進んでいる。スマホの中のポイントを読み取らせて、値段を読ませて、プリペイドカードを読ませてという風に進む途中にいろんな「はい いいえ」があって、勘違いをすると進まない。ああ。
百均まで無人化がなされ、数百円をスマホの〇〇ペイで処理されているご老人には敬服するし、スーパーのレジを〇〇ペイで通られる相当御先輩のご婦人方には後ろから拍手を送っている。
私は、ネット通販のカード決済以外では原則としてカードも使わないし、〇〇ペイも使わない。それは、仕組みや操作方法が判らないからではなく、つい無駄な買い物をしてしまう自分自身の弱さにブレーキを掛けるためにそうしている。
しかし、大きな流れに取り残されないようにはアンテナを張っているつもりだ。でも時代おくれかも。
何日か前にこの原稿を書いたのだが、先日、友人が「こんなカード知ってるか」と尋ねてきた。スマホがドコモなのでドコモのDカードというもののようだった。「ポイントが付くしお金を払う必要もない」というので、「それはドコモのペイペイかキャッシュカードでないか」と聞くと「そんな手続きはしていない。銀行口座には紐づけされていない」という。
「銀口座から落ちないカードで何で買い物ができるの」「通信料が落ちる口座に紐づけられているキャッシュカードだろう」というと、ようやく半分わかったようだった。
世の中にはこんな高齢者がいっぱいいることだろう。
自分では知らないうちにキャッシュレスのシステムに組み込まれているわけだ。
何か恐ろしい時代がやってきている。
キャッシュレスでいうと、今から50年以上前、法円坂の食堂はキャッシュレスだった。柱に大福帳がぶら下がっていて、そこに自分でだったか記帳するだけで食事ができた。そう、日本人は昔からキャッシュレスだったのだ。と考えると不思議な気持ちだ。
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