2023年5月3日水曜日

憲法記念日に

   2013年7月、麻生太郎副総理は改憲論議に絡めて「憲法改正はナチスの手口に学べ」と次のように演説した。

 「憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法がいつの間にか変わっていて、ナチス憲法に変わっていたんですよ。誰も気づかないで変わった。あの手口を学んだらどうかね。ワーワー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね」。

 この演説には嘘があり、ドイツでは「緊急事態条項」を乱発してナチス独裁が樹立されたのだが、麻生氏の演説の主旨はそんなところにはなく、「プロセスを上手くやれ」というところにあった。

 その後の自民党政治を見て見ると、マスコミや学術会議への攻撃で「外堀を埋める」作戦を推し進め、降ってわいたプーチンのウクライナ侵略を奇貨として、一見改憲論議ではないような「内閣見解」と「政策決定」で、敵国内先制攻撃態勢を築いた。

 そうした現状を、小泉内閣の内閣法制局長官阪田雅裕氏は朝日新聞に「9条は死んだ」と答えた。(内容の全文を紹介したいが、それは別の機会に)
 主犯は、皮肉にも安倍でも菅でもなく宏池会の岸田というのも、戦前の近衛内閣を思い起こさせる。世論というものは、論戦や理性よりも雰囲気で雪崩打つものだろうか。
 今日は憲法記念日、じっくりと考え込みたい。
 「他国の国土を攻撃できる9条」。世界中から、日本国民全員が詐欺師に見えることだろう。
 大阪は14時~扇町公園。レジャーマット持参が好ましい。

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