こどもの日 五月五日 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。
・・という訳で5月5日は「母の日」と言えよう。心しなければならない。
ただ、文脈上「子育ては母の仕事」という古臭い匂いもしないわけではないが、ここのところは素直に母に感謝する日と強調しておこう。
五月五日、わが家では菖蒲湯に入る。菖蒲はお花屋で購入し庭の蓬を加える。
菖蒲湯は、本来?は六日の行事らしいが許してもらおう。
昔は前夜に屋根(といっても庇)に乗せていたが、今はそれは省略することが多い。
菖蒲は香りが良い。その香りがフィトンチッドであることは教えてもらわなくても判るし非常に心地よい。健康にもよい。
お風呂を上がるとき一本引き抜いて、それで鉢巻きをするのがわが家の慣わしである。「風邪をひかない」という迷信もあるが、一年に一回、こういうバカバカしくも清々しい年中行事をクリアするのも気分が良い。
「うちも鉢巻きをした。好かった」というコメントが欲しいものだ。一家族200円程度でできるこういう行事をしてみようともしないのは感性が乾燥しているのではなかろうか。
花屋の商業主義に乗せられているだけでないかとの考えもあるかもしれないが、わが家では商業主義以前から続いている。告朔の餼羊※という言葉もある。
合理的思考の名の下に人生を味気なくすることはない。
連想が過ぎるかもしれないが、「無駄を省く」というキャッチコピーに共鳴する感性は如何なものか。
【写真は昨年のもの】
※ 子貢(しこう)、告朔(こくさく)の餼羊(きよう)を去らんと欲す、子曰く、賜(し)や、爾(なんじ)は其の羊を愛(おし)む、我はその礼を愛む。(論語)
大切に子供たちに伝えたい習わしですね
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