政府や財界はコメ騒動を奇貨として、農業経営の大規模化、農地の大区画化、企業の農業参入の声を強めている。・・・しかたないがそれはそうだと私も思っていた。
しかし、これまでは、単位面積当たりの収量や単位労働時間当たりの収量ばかりが議論されてきたが、いま国際的には、資源エネルギーの単位投入量当たりの収量が重視されつつあるという。
そうすると、小規模農業が担う「農民的食料システム」は世界の食料生産に用いられる資源エネルギー量の25%しか使わずに食料の70%を生産しており、反対に「工業的食料システム」は、資源エネルギーの75%を消費しながら食料の30%しか供給できていないのだと。
とまれ、農業経営の大規模化、農業生産者の減少、過疎化やコミュニティーの衰退、学校統廃合、商店や診療所の閉鎖、自治体や金融機関窓口が遠くなる。・・仕方ないのか。
だから・・、大規模な農業経営がぽつんと存在するより、小規模な農業経営が数多く存在する方が、防災、景観、文化の継承を含め社会的効率性が増すのだ。
漫画の吹き出し風にいえば「がああ=ん」と言うべきか。発想の転換を世論に広げようか。
初夏にコメ問題で受けた学習会では「大規模化は避けられない」ような雰囲気だったが・・。
日々これ勉強。 そのためにも赤旗日曜版の記事は新鮮だった。

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