2025年9月8日月曜日

菊の香や

    菊の香や奈良には古き仏達  芭蕉 

    菊の節供(重陽の節供)の9月9日に詠んだといわれているが、重陽の節供は他の四節供に比べて影が薄い。
 ある年の9月9日にイオンの食料品売り場で「菊の花はどこですか?」と尋ねたところ、「食料品売り場で何を聞くねん」というように怪訝な顔をされた。もちろん売られてはいなかった。
 若い頃は旅先で、土産物店ではなく地元の市場を覗くのが好きだったから、秋田だったか山形で食用の菊の花を買って帰ったが、夫婦二人では食べきれない量で困った。地元ではそれぐらいは普通の量だったらしい。地元ではなます(酢の物)で戴いた。
 今年の重陽の節供は、菊の生菓子を戴くとしよう。

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