5月24日付け朝日俳壇、朝日歌壇からちょっと気に入ったものを紹介する。
まず、コロナ関連で2つずつ。
疫鬼(えきき)舞ふ祭みな止む列島に (藤沢市)朝広三猫子
患者数死者数羅列葱坊主 (岩国市)冨田裕明
五兆円軍事費使うこの国で紙のマスクが手に入らない (神戸市)康 哲虎
「しばらくは家で様子をみて下さい」ようすをみつつ逝きし人はや (前橋市)荻原葉月
次いで社会で1つずつ
子供らに正義は勝つと教えつつ死を選ばれし赤木氏をおもう (対馬市)西山悦子
頭から腐る憲法記念の日 (福島県伊達市)佐藤 茂
外にもなかなか「う~む」と感心した歌や句も多かったが、私の好みで6つの俳句と短歌をご紹介した。
『寸鉄人を刺す』という言葉があるが、若い頃から「お前はボキャブラリーが貧困だ」と言われてきた身としては、その寸鉄が選び取れない。
で、何の風刺も批判もないが初夏の夕餉の景色を一句。
孫の食む甘き穴子の胡瓜揉
酢ぱい胡瓜揉みの味が口いっぱいに広がってきます。初夏の楽しい夕餉の句ですね。
返信削除鱧の皮で胡瓜揉みを作っていましたが今は鱧の皮は求められなくなりました。
「うざく」のウナギは高くなりました。「鱧の皮」は上方の味です。鱧の皮の胡瓜揉もおつなものです。
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