厚労省がようやく東京、大阪、宮城で10,000人規模の抗体検査をすると発表した。
大阪の知事がまるで大阪独自に実施するかのように発言し、在版メディアが「よいしょ」するかのように垂れ流し報道するのはいただけないが、山中伸弥教授が首相に「今後、経済を再開する一つのカギはPCR検査と、陽性者を同定した場合の隔離を徹底的に行うことだ」と述べ、大学の研究所などを活用したPCR検査能力の抜本的拡充を提起し、「必要な数を考えれば(現在の検査能力件数)2万では足りない」と批判したとおり、『調査なくして政策なし』である。緒についたばかりだが(抗体)検査することは良いことだ。
口を酸っぱくして言いたいが、28歳の力士にしてもすぐにPCR検査されていたらと考えるのは不思議でない。
そもそも検査しないと感染者数にはならない。その検査が当の尾身副座長までが言うように圧倒的に少ない。
それでも、厚労省も大阪府もマスコミもそういう非常に不確かで政治的な数字でありながら、「感染者数は」「感染者数は」と言い、「それはおかしくないか」という正論は無視されている。この国は何という国だろう。
いわゆる緊急事態の一部解除を受け、治療薬やワクチンが今にも実現するかのような報道もあるが、そもそもインフルエンザの確かなワクチンも確かな治療薬もいまだに実現していない現実を忘れてはならない。
インフルエンザでは国内で毎年3,000人強が死亡しており、2019年1月でいえば1日平均54人が死亡している。
私の言いたいことは「インフルエンザに比べると怖くない」ということではなく、「政府はきっちり調べてデータを公表すべきだ」、一人一人の国民が正しいデータに基づいて「正しく怖れる」ことだと強調したい。
感染症の爆発というと大阪だけで1日に150人が死んだという文政5年(1822)の虎列刺(コレラ)があった。このとき大阪道修町(どしょうまち)で売られたのが『虎頭殺鬼・雄黄円』という薬だった。神農さんの虎の起源である。
神農さん、再び出番でっせ!
夏めいて虫コナーズをペタペタと
大正15年に開催された内閣統計展覧会の記念絵はがきに、「統計は萬計の基。国策の根據、経済の指針、家計の標準」という標語?が掲げられていました。統計=データといえると思いますが、施策の前提は正しいデータから、というのは当然です。もっとも、これまで統計を極めて恣意的にゆがめてきた現政権のこと、やはりと思ってしまいますが、これは国民の命にかかわる問題ですから、きちんと正しいデータを公表してもらいたいと思います。ところで、巷ではマスクが出回ってきましたが、「アベノマスク」はいつ届くのでしょう?
返信削除猫持さん、的確なコメントありがとうございます。あんな不正確な感染者数をもって自粛だとか解除だとかというのは三流国と三流国民だと思うのですが、おかしな話です。良識ある人々も、FBあたりに「いいね!」をポチッとして良しとするのでなく、自分の言葉で自分の考えを表明しなければならないように思っています。どうかよろしくお願いいたします。
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