欲を言えば、オンライン居酒屋などという言葉がテレビから当たり前に出てくる昨今、SNSを使った集会やプラカードコンクールは検討されたのだろうか。
疫学的には中止に全く異存はないが、民主運動に精神的疲労がなければよいが。少し寂しい。
世界中がパンデミック対策に躍起になり、医療崩壊というか現場関係者の悲鳴が聞こえてくる中での『鮮魚列車ラストランビデオ』である。
おまけに私はどちらかというと乗り物酔いをする方で、仕事や労働組合の用務で旅行するのもあまり好きでなかった。
ここは「鉄ちゃんもええ加減にしなさい」と言いたいところだが、私はこの種のユーモアが大好きである。
過去の戦争では、欲しがりませんの自粛ムードや、同調しない者を非国民と差別する大勢にあって、淡谷のり子は頑としてスカートを捨てなかったし、谷崎潤一郎は細雪の執筆を続けていた。
列車の走っている姿にはそれほど感動しなかったが、このDVDを作った鉄ちゃんの偏愛と熱情は十分伝わってきた。
確かに怒りの種は尽きないけれど、怒ってばかりでは疲れるし、大事なことは、そんな人の話はあまり受け入れられない。
人生も「緊張と緩和」である。
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