2023年7月18日火曜日

猩々(しょうじょう)

   猩々(しょうじょう)は、能の演目事典から抜粋すると、
 🔳 孝行の高風という男、酒を持って潯陽の江のほとりへ行き、猩々が現われるのを待っていたところ、赤い顔、赤い装束の猩々が現われる。猩々は友の高風に逢えた喜びを語り、酒を飲み、浮かれながら舞い謡う。そして心の素直な高風を称え、今までの酒のお礼として、酌めども尽きない酒の泉が湧く壷を贈った上で、酔いのままに臥す。それは高風の夢の中での出来事だったが、酒壷はそのまま残り、高風の家は長く栄えたという。まことにめでたいことだった 🔳
 ということで、川の底に棲む妖怪というよりも、福の神のようなもの。
 またそこから、猩々とは大酒呑みのことも指す。
 (写真はネットにあった岩波美術店のもの)

   以上のことから、私の撮影したこのトンボが「猩々蜻蛉」(ショウジョウトンボ)という名前であることは説明不要であろう。

 繰り返すが猩々は妖怪ではなく福の神である。
 厳しい気候が続くが皆さまのご健勝を運んできたに違いない。

0 件のコメント:

コメントを投稿