それが競争入札で安価な契約となってから、超大手の会社が組んで落札したシステムでも、格段にトラブルも増え、システムのヴァージョンアップも足踏みした。
これは個人的な実感でしかないから聞き流してもらいたいが、その頃から日本のコンピュータの技術力は停滞し始めたと感じている。あくまでも個人の感想だし、NTTとはなんの利害関係もない。
さて、当時のそういう経験から、マイナカードのトラブルを見ていて、こうなることは100%予想どおりだったと思っている。
なぜなら、どんなコンピュータシステムでも、最後の点検は責任ある人間の仕事だからである。
責任ある人間は人員削減し、寄せ集めの請負業に外注する。そこへ目標と期限で尻を叩く。そんなことで上手くいくはずがない。当たり前である。
先日私たちに寄稿があったニュースの記事は、昔、光学読取装置(OCR)が導入された当時の機械の精度は低く、〇〇ウンユという会社名が〇〇ウン🔵となり、大いに叱られたという経験談だった。
マイナカードでは全人的な個人情報が漏洩するのだから謝罪では済まない。
マイナカード問題に繋げた記事は秀逸だった。
よって、少なくとも健康保険証との紐づけは中止し、従来の健康保険証を従来どおり交付することを求めての署名運動には全面的に賛同したい。
スマホが手放せない世代にはコンピュータ社会の怖さがわからないようだが、権力が国民を総背番号制で把握するのは憲法違反でないか。
ドイツやフランスでは違憲との認識が常識だ。
紙テープに穴をあける鑽孔タイプ時代からのコンピュータシステムを見てきた世代としては、あまりにその種の議論。検討のない社会が怖ろしい。
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