放ったらかしの一角に毎年花を咲かせる。摘むと食べられる。
落語や昔話に茗荷宿がある。オーソドックスな筋でいうと宿の亭主が旅人に茗荷づくしの料理を食べさせ持ち物の大金のことを忘れさせようとするが、結局亭主が宿賃を貰うのを忘れるという・・・。
私が小さい頃は祖母が「勉強を忘れるから茗荷は食べたらあかん」と言ったものだ。
ただし、その後の成績不良は茗荷のせいではない。
忘れてしまいたいことが溜まってしまった今ではせっせと茗荷を食べている。
素麺や冷やしうどんの類、冷汁、冷やっこ、カツオのたたき、各種お刺身、薬味として八面六臂の活躍だし、甘酢漬けにしておいたものなどはそのままでも食してる。
あまりに楽しそうな顔で茗荷を買っていたからだろうか、「それはどうして食べるものですか?」と尋ねられたこともある。
茗荷が欠けたら夏の食卓はワンランク低下する。
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