2022年11月13日日曜日

オーストリア・グラーツで

   プーチンのウクライナ侵略、習近平の独裁的な体制、それにトランプの復活か、というような国際報道でいくらか気分が塞いでいたが、小さいニュースながら、日本共産党の代表がオーストリア第2の都市グラーツの市長と会談したという記事に、世界は広いと悟らされた。

 というのも、会談したグラーツの市長がオーストリア共産党の市長というからで、私のイメージでは、オーストリアはかつて極右政党が連立政権に参加したり、政府首脳になっていたという記憶があったからで、また、国政ではオーストリア共産党が議席を失っていたという記憶があったからである。

 歴史は別にして現代のオーストリアのことは正直なところよく知らないが、旧ソ連の悪政を目の前で見てきた東欧の直近で、いろいろな困難があっただろうことを思えば、そんな中でウイーンに次ぐ第2の都市(といってもウイーンとは桁が違って小さいが)で、日本共産党の姿勢や政策に共感が広がっているのは面白い。

 ヨーロッパの共産党は、歴史的にはソ連追随などが多かったのでその辺りがどれくらい克服されているのか問題だが、日本共産党の明瞭な自主独立路線がヨーロッパ各国左翼党の中で注目されている事には明るさを感じている。

1 件のコメント:

  1. 今、日本共産党の緒方国際部長を中心にヨーロッパ諸国の左翼政党との懇談が進められており、その様子が毎日新聞赤旗で報道されています。興味深く読んでいます。こんな地道な活動こそが外交ですよね!と思いながら。(ケンタ)

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