2022年11月4日金曜日

政府は扇動する

   ネットにあった『中学校社会 地理/日本のすがた 日本の国土と範囲』などでおさらいをしておくと、千島、竹島、尖閣の問題はとりあえず横に置いておいて、
 ●国の主権が及ぶ場所をまとめて、領域と言う。
 ● 領域は、領土のほかに、領海と領空からなる。 領空は大気圏内まで(これは各種取決めで100㎞とされている)。
 ●領海は、海岸線から12海里(12海里 = 約22km、正確には 22224m)の範囲( 1海里は1852mである )。
 ●国際海峡である「宗谷海峡、津軽海峡、対馬海峡西・東水道、大隅海峡」の5海峡は「特定海域」として3海里の外側については公海としている。  
 ●また領海の最外部から、海岸線から200海里(約370km、正確には 370400m)までの水域、つまり12海里~200海里の水域のことを排他的経済水域(EEZ)と言う。排他的経済水域は領海と違い、他の国と重なることもある。
 ●どの国の領海や経済水域にも属さない海は 公海で、どの国も平等に航行や利用が出来る。(公海自由の原則)
 図をあげておいたが、領海は非常に狭いことが解る。そして領空侵犯などの事件に該当する領空とは上空100㎞までである。

 そこで北朝鮮のミサイルだが、政治的には容認できないものであるが、いわゆる領土侵犯、領空侵犯は起こしていないことになる。
 「だから問題なし」とするものでは決してないが、アメリカの人工衛星が日本上空を飛んだからと言って領空侵犯として問題にならないように、日本人宇宙飛行士が北朝鮮上空を飛んだからと言って撃ち落とされないように、そういうことを十分知った上で問題を指摘しなければならない。

 重ねて言うが、ミサイル実験を繰り返して平和秩序を脅かすのは国連憲章等からも不当で批判されるべきであるが、まるで日本がミサイル攻撃されたような不正確で感情的な「情報」に踊らかされることのないようにしたいものだ。

 ウクライナへの戦争が始まったとき、私は日本では、日本がウクライナのようになる心配よりも、プーチンのロシアのようになる心配の方をすべきだと述べたが、冷静で自由な議論の環境こそ今Jアラートがなっているように感じている。

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