失った時間の大きさは子どもたちだけではない。入院していても面会ができないなど、高齢者などの被ったそれも取り返しのつかないものが多かった。子どもも大人も「人は群れて生きるものだ」とは山極寿一先生の言葉だ。
そんなもので、第8波やインフルエンザとの同時流行も懸念されるが、ある意味、時期的にはその間隙を縫って退職者会の遠足を再開することにした。日時は11月29日。
メンバーも「着実に」歳を重ねた。足が弱った、膝の水を抜いてもらっている、ヒアルロンサン注射を打っているなどなどの声も増えているが、ここは再開第一弾ということでハイキングに出かけることとした。
しかし、皆の体力が心配だ。そこでNHKBSPの「こころ旅」にヒントを得た。近頃火野正平さんは山の上から自転車で下るばかりの「旅」になっている。曰く「下り坂サイコー」。
ということで、ケーブルカーで生駒山上まで登ってしまい、後は石切までただただ下るだけの、これ以上考えられないナマクラなハイキングコースを企画した。一般的には「下りの方が膝にこたえる」というが、ゆっくり歩ける時間を十分にとった。
雨天の場合は「宝山寺散策でケーブルで下山」だから、もしかしたら雨天の方が参加者が多いかもしれない。???
さて、ハイキング以外の見どころは二つ。ひとつは宝山寺(生駒の聖天さん)。聖天さんのルーツはヒンドゥ教のガネーシャ神。多くの場合は象頭人身の二神が抱擁している歓喜天。この強烈さが財運、福運の現世利益を招くらしい。もちろん、夫婦和合、子授けも言われるが会員にはほゞ関係なしか。願掛けの威力も強烈で、ギャンブル依存症推進のどこかの知事や市長を改心させたいものだが。
もうひとつは石切剱箭(いしきりつるぎや)神社。強固な岩をも貫き通すという名前。古くから「でんぼの神さん」、腫れ物を治すと言われ、近頃は腫瘍(癌)を治すとの評判。先の宝山寺とともに「男はつらいよ 寅次郎 浪花の恋の物語」の舞台だった。〽お百度こいさん(和田弘とマヒナスターズ)は法善寺だったがここはお百度詣りが超有名。境内にはイシキリツルギヤ号という元競走馬の銅像もあるから、宝山寺でギャンブル依存症克服の願掛けをしなかった人はここで勝馬のお願いも可。
そんなこんなで昨日は整形外科を受診して、ハイキングに耐える膝にしてくれるよう、神仏ならぬ医者にお願いをしてきた。
「ダンドリ八分」という言葉もある。当日よりもダンドリ、つまりは準備期間が重要である。少し足腰を鍛え直そう。
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