2022年8月23日火曜日

コロナ疲れと楽観論

   雑談のレベルではあるが、かかりつけ医の言うのには、「患者の様子を見ていると去年とは全く違って重症化していない。もう普通の風邪並の対応でいいのではないか」ということだったが、あくまでもこの医師の半径いくらかの範囲での実感の話。

 そういえば日本医師会や政府なども「人手がとられるから全数把握を止めようか」と言い始めているし、その辺りの影響があるかもしれない。

 私は、そのどちらも何か腑に落ちない。人手がとられるのは体制拡充をしないからだし、日本の新規感染者数は7月下旬から世界最多水準になっている。(まさか、不都合な統計の隠蔽???)
 かかりつけ医の実感を私の実感で返すなら、友人、知人の感染者は確実に増えている。故に、この状況を是とすれば、比較的軽症の壮年層が活発に動き回り、そのあおりを受けて病院や高齢者施設のクラスター発生が止められなくなりはしないか。

 確かに庶民は自粛疲れを感じていると思う。私もそうだ。しかし、もっと奥の方では銭勘定だけで「もう転進しよう」という声がマスコミを動かし始めていないだろうか。そんな疑心を払拭できない。
 感染した人を「自己責任だ」的に非難するのは全くよくないが、21日には岸田首相が感染したとのニュースがあった。その一方で統計も患者対応も縮小するというニュースは、ちょっと意図的な世論誘導だと思う。

 岩田健太郎医師は第6波の収束の場面で「その理由は解っていない」と発言されていたが、こういう言葉が一番正直な気がする。局面局面で一喜一憂せず、実態を正確に把握し、注意事項を発信し続けることが王道だと思うのだが。

 国葬などと寝言を言う暇があったら、医療現場に予算を投入すべきである。

2 件のコメント:

  1. 長谷やんさんそのとおりです。激しく同感します。NHKニュースで新型コロナ感染電子申請システムが医療切迫状況緩和に有効であるとの専門家のコメントを無批判に垂れ流していましたが、それは病床削減などで感染者が自宅療養を余儀なくされている政府の施策を無批判に垂れ流していると怒り心頭ででした。家族が陽性になり電子申請も朝から申請してもつながらず夕方やっと届け出たとのこと。発熱で喉のが痛くて水分も取れない、倦怠感などの症状が出ても医療機関は受け付けてもらえない状況に家族は心配するしかない情けない状態です。風並みの対応なんて到底納得できません。長いコメントですみません。

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