写真は窓の外の街路樹で椿(ツバキ)の葉っぱだ。
私はこの葉を見るたびに「われわれは照葉樹林の民だ」と感じている。
「照葉樹」とはよく言ったもので、ほんとうに照って輝いている。冬であってもそうである。
照葉樹林文化はざっくり言えば黄河文明ではなく、長江文明とも言えるし、東南アジアにまで広がる。お寿司や納豆の故郷であり、お餅つきの故郷である。何よりも稲作の故郷である。寄り道ながら、ウクライナの小麦の輸出が停滞して世界中で悲鳴が上がっているが、比較的わが国で静観できているのは主食が小麦でないから、つまり、欧米や中東、さらにはアジア北方の小麦粉的文化でないからである。
窓の外の椿を見ながら、先進国の中で例外ともいえる照葉樹林文化を大事にしたいと思う。照葉樹林文化論については反対意見もあるが、私はけっこうシンパシーを抱いている。
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