去るもの日々に疎しとの言葉があるが、ナガサキの被爆者であったF先輩も逝かれた。その日は偶然が4つも5つも重なって生存された。それらのことは昨年のこの時期に『ノーモアナガサキ』として書いた。読み返した。
さて、ほんとうに珍しくテレビで歌番組を見た。6日土曜日夜のNHKの『ライブ・エール』。
全体が文字どおりライブだったのだが、後でわかったが一部がビデオだったらしい。
加藤登紀子、MISIA、小林武史の『花はどこへ行った』がそうで、それが歌の後半部分でフリーズしてしまい、全体がライブだったので司会の内村光良などは大慌てであった。後半部分には今回用に付け加えた歌詞があったらしいから、某国方面からのサイバー攻撃や国営放送上層部の忖度などでないことを祈る。
『花はどこへ行った』はピート・シーガーの有名な反戦歌で、MISIAはロシアのウクライナ侵略のあった2月以降、コンサートの曲目に加えて歌っているらしい。
私たち(ベトナム戦争)当時の若者たちが歌っていた訳詞よりも加藤登紀子訳の方が詳細かもしれない。追加された詞は知らないが、加藤訳の歌詞を以下に書いておく。十五日もある。核共有論まで聞こえてくる。そんな時こんな反戦フォークをしみじみと歌うのもいい。
どこへ行ったの 野に咲く花は
遠い昔 そして今も
野に咲く花は 少女に摘み取られた
いつになったら 人は気付くのでしょう
どこへ行ったの 可愛い少女は
ずっと昔いえ つい昨日のこと
可愛い少女は 若者の胸に
愛を求めて その身を捧げた
どこへ行ったの 若者たちは
少女が愛した 若者たちは
銃を手にして 兵士になった
愛する人を 置き去りにして
どこへ行ったの 兵士たちは
故郷遠く 離れて
兵士たちは 墓の土になった
誰にもしられず 見捨てられて
どこへ行ったの 兵士の墓は
時が流れて いつの間に
兵士の墓は 野に咲く花に
誰も知らない 野に咲く花に
どこへ行ったの 野に咲く花は
遠い昔 そして今も
野に咲く花は 少女に摘み取られた
いつになったら 人は気付くでしょう
岸田首相は核不拡散条約(NPT)再検討会議や、広島での平和記念式典で演説したが、「二つの大事な点」――核兵器禁止条約にも、NPT第6条に基づく核保有国の核軍縮・撤廃義務にも触れなかった。その結果、結局はアメリカの属国でしかないことを世界中に再確認させた。
返信削除先日ペロシ米下院議長が来日したが、当然のように日本の入国手続きをせず、米軍横田基地からやって来て首相と会談した。
こんなことを続けさせていて良いものだろうか。世論と運動の力で核兵器禁止条約に参加する政府をつくろう。