2022年8月16日火曜日

瓢箪から

   チョットした体調の不調でガックリくる。これが高齢者ということだろうか。情けないものだ。
 そんな不調の静養がてらに気軽な本を読んで数日を過ごした。

 夏井いつき著『瓢箪から人生』小学館1,485円。
 「俳聖バショーさまは、人生を旅になぞらえたが、旅とはさまざまな人と出会い、さまざまな出来事に遭遇することでもある。我が人生において、がっぷり四つで強い影響を与えてくれた人、袖振り合っただけの人から教えられたこと等を書き留めてみるのも、還暦を過ぎ、いよいよ高齢者として歩むこれからの人生の道標となるやもしれぬ。そんなこんなの人生の徒然を記してみようと思う」が巻頭の書き出しだ。つまり、俳句もあるが俳句の本ではない。

 かつて尾木ママが「さんまさんのお陰で何冊もの著作や講演とは比べ物にならない発信力を得た」というようなことを語っていたが、その伝で言って、プレバト‼が俳句の普及に果たした影響は格段のものがある。この私がそう(影響を受けた本人)である。

 そのプレバト‼をはじめとする諸々の彼女の行動に、それはそれは大きなパッシングの風雨があったようだ。俳句の世界のことは門外漢だが、よ~くわかる。想像がつく。
 そういう半生を綴ったこの本は面白い。本人には申し訳ないが。

 読んでよかった。
 青き踏めマスクを鳩として放て 夏井いつき

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