韓国統計庁は、総人口の約3割がキリスト教徒で最大、仏教徒は2割台と発表している。
つまりキリスト教の教義、特に「原罪」の考え方が日本とは比べ物にならないほど浸透しているということで、島田裕已緒『性と宗教』によると、エデンの園にいた最初の人間、アダムとエバが神に逆らい、善悪を知る木から木の実を取って食べてしまったが、その罪(原罪)が人類の生殖活動(性行為)によって全人類に伝えられ、よって人間は誰もが罪人として生を受けているとされている。
その「木の実を食べた」は「性行為に及んだ」こととされている。
ここから、いろんな禁欲の宗派や贖罪の方法の異なる宗派、果ては異端の教義などが派生している。
ということで、文鮮明の元々の教義のような、メシアである文鮮明との性行為によって原罪が昇華されるという「血分け」の論理も受け入れやすい素地があったと考えられる。
以上のとおり、イザナギ、イザナミの性行為によって国が生まれ神々~人間が生まれた古事記神話と決定的に異なっている。
現代のキリスト教は現代社会の規範と合理的に折り合いを付けていると思うが、例えばアメリカの州で「犯罪に基づく妊娠であったとしても堕胎は許されない」とするなどは、ある種の原理主義であろう。
以上、参考までに。
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