2022年8月22日月曜日

万願寺の先祖返り

   毎年家庭菜園に『万願寺唐辛子』を植えている。
 大型で味が美味しい「甘とう」である。
 ホームセンターではなく、けっこうしっかりした苗屋で苗を買っているのだが、たまに先祖返りして文字どおり”唐辛子だ”というのができてくる。

 成長の途中でストレスにさらされたから‥という説も読んだことがあるが、たくさんの実の中でひとつ二つだけに強烈なストレスというのも考え難く、正直、理由は謎である。

 収穫のときに辛いものは匂いで判るが、パッパッと収穫すると、容器の中のどれがどれだかわからない。そしてそのまま料理すると全部が辛くて料理にならない。
 私はタバスコなども好きな方だが、そのレベルでは収まらない。

 それに料理の途中でむせてもしまう。
 で、どうするかといえば、全数、少しずつちぎって噛んでみる。当たった後は若干しびれて正答率が落ちるが、これでようやく料理のステージを上がることができる。もちろんそれは妻ではなく私の役になる。

 昔、谷三の居酒屋で注文した万願寺にこういうのが混じっていて、跳び上がったというか泣き続けたことがある。コロナの影響で潰れていなければ、今でも万願寺を出しているのだろうか。そして時々はそんな実が混じっていないだろうか。
 飲み会も忘れるくらい遠い思い出になった。

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