【プノンペン=面川誠】当地で開かれている東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議場で3日、デンマーク、ギリシャ、オランダ、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)の6カ国が東南アジア友好協力条約(TAC)の加入文書に署名しました。
TACは1976年にASEAN各国によって締結された条約で、武力の行使と武力による威嚇を条件なしに禁止しています。87年以降、東南アジア域外の国にも加入を開放。ASEAN事務局によれば、加入したのは計49カ国・機構(欧州連合)になります。🔳
ロシアによるウクライナ侵略や、反作用のように叫ばれている軍事費倍増などの動きを見ていると、世界中が「軍事力のバランス」論が高まっているように勘違いしてしまうが、「武力の行使と武力による威嚇を条件なしに禁止する平和条約」こそがリアル世界で広がっている。
確かに、「それでも侵略されたらどうするか」の議論はあるが、戦争を始めない外交こそが政治であり「知恵」「理性」だろう。そしてそれが、現実に拡がっている世界がここにある。
戦争時の「報復」の議論に現を抜かすより、唯一の戦争被爆国ニッポンがTACに加入し、東アジア諸国に広める先頭に立つべき時ではないだろうか。
TACを語ってTACをトレンドにしませんか。
大賛成です。TAC87年以降東南アジア域外の国にも加入を解放したというのを知らなかったため(勉強不足で恥ずかしい)、この記事を赤旗で見たとき感動してしまいました。先駆的ですね。そして49カ国に広がっているのには驚きでした。日本共産党の主張(方針)にあらためて誇りを感じました。(ケンタ)
返信削除ヒロシマ宣言でも「核兵器をもって核戦争を抑止する論」の無意味さ不当性が強く打ち出されています。ただそれだけでは漠然と「現実的でない」と考えておられる方も少なくありません。そういう意味で、地球規模で政治を見れば、日本のすぐ近くでこんな(TAC)仕組みが現実に拡がっていることを大いに広め、同時に大いに学ぶ必要があると思います。
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